佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

ニューフェース登場

2010-03-31 | 石木ダム

今日は女性だけの阻止行動。

佐世保からはYさんと二人で参加しました。

ちょっと人数的に寂しいのでは?

と、お思いの皆さん、大丈夫です。

絶対反対同盟に昨夜突如出現したニューフェースをご紹介しま~す!

 

  

素敵な仲間です。

 

この新入さんたちや絶対反対同盟団結旗、石木川まもり隊旗と共に入口をふさいでいましたが、

県職員でしょうか、関係車両がやってくると、

みんなササーッと撤収、警備員さんが門を開け、車は中へ・・・ 

え?止めないの?

  私たちに阻止する力はないでしょ。だからムダな抵抗はしないの。

  そのかわり、通しながら、思いっきり睨みつくっとよ!

な~るほど・・

そこでYさん、睨みつけるかわりに、「石木川まもり隊」の旗を車に向かってアピール!

  ヤイヤイヤイ、この旗が目に入らぬかー!  

とでも言うように。

 

車が通り過ぎると、また、ニューフェースさんたちに並んでもらいます。

 

今度は中から車が・・

 

 どうぞー。出て下さ~い。

 

また、別のトラックが入ります。 

両脇から皆で見守ります。 

 

作業員には何の罪も恨みもありません。

彼らは従業員として与えられた仕事をこなしているだけ。

川原の女性たちは、それが十分わかっているから何の抵抗もしません。

ただ、工事への抗議の思いを伝えたいのです。

工事関係者を通して、マスコミを通して、その思いを県や佐世保市の関係者に伝えたいのです。

 

今日のマスコミは2社だけ。

NBCと長崎新聞。

NBCというのは、長崎放送のことで、TBS系列です。

テレビの報道では、石木ダム問題を一番熱心に取材しています。

明日(4月1日)の夜の「ニュース23」で、全国放送されます。

遠くの友人たち、読者の皆様、お時間があったら見て頂ければ嬉しいです。

 

 

中に入った作業員は、広い敷地の奥の方で、測量らしきことをやっていました。

 

別の作業員が脚立を持ってやってきました。

どうやら工期の書き換えにきたようです。

これじゃあ、昨日終わっているはずですものね・・

削っています。 

ほらね。

 

新しい数字のシールを上から張ってバッチリ完成です。上手いもんです! 

 

すべての書き換え完了です。

建設会社によって、工期が違いますね。請け負った工事内容が違うからですね。

9月30日にすべて終わる?

この部分の工事が終わったら次の部分、またその次・・

と、どんどん進める予定です。

が、いずれ反対地権者の土地にぶつかります。

地権者がウンと言わない限り、結局道路はできないのです。

お金と時間をかけて、ムダなコンクリートのヘビ様物体を造っているだけです。

 

ね、鳩山さん。

コンクリートから人へ・・

貴方の素晴らしい言葉を、どうか実のあるものにしてください・・

 

看板の前に立っているのは、この出入り口の係の方。

看板にあるいずれかの会社の方なのか、どこか別の警備会社の方なのか・・

 

風で倒れたニューフェースの鉢巻きを直して下さったり、

飛ばされそうになった旗を固定して下さったり・・

 

9時半になり、引き上げる私たちに、

「え、もう帰るの・・・?」

 

また、お会いしましょうね~   

 

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今日は中止!

2010-03-29 | 石木ダム

今日も7時に集合。

土曜日よりも多くの人が集まりました。

しかし、平日月曜日です。

挨拶だけして出勤される人もいました。

「石木川まもり隊」の仲間のMさんも、その一人。

休暇願いを出したけど却下された、せめて現場の様子を自分の目で見たい…と、

早起きして来てくれました。

 

 フェンスの向こうの、誰もいない現場を眺める人たち。

 

みんなで「石木ダム絶対反対の歌」を歌っているところ。

手に持った紙には歌詞が印刷されています。

長い(5番まであります)ので、なかなか全部は覚えられませんが、いい歌です。

仲間も「まもり隊」の旗をしっかり持って歌っています。

 

道路反対側の石垣には、昨日造られたばかりの看板が掲げられています。 

 

 

「こぎ出せ長崎」という中村知事のキャッチコピーをパクったもの?

 

工事関係者は今日もやってきません。

県職員も誰もいない中、シュプレヒコールをやりました。

 

「付替道路工事を中止しろ!」 「中止しろー」

「説明も無しに卑怯だぞ!」 「卑怯だぞー」

「知事は聞いてなかったじゃ許されんぞ!」 「許されんぞー」

「こんなやり方で地域が輝くもんか!」 「輝くもんかー」

(中村新知事は、選挙中、地域が輝く県政を目指しますと言ってたんです)

「ダムは絶対造らせんぞ!」 「造らせんぞー」

 

静かな時間が戻ってくると、団結小屋のおばちゃんたちは、

団結小屋から持ち出した座布団を敷いて座り、じっと山の方を見つめていました。

  

28年前のあの日のことを思い出しているのでしょうか。

 

 

しばらくして、やっと、県職員が4,5人やってきました。

石木ダム建設事務所長もいます。

あっという間に人垣ができ、その後ろから耳をそばだてると、

工事の妨害をしないでくれと言いに来たようです。

「そういうわけにはいかない、そっちこそ工事を中止しろ」と誰かが言うと、

話してもムダと思ったのか、すぐにUターンして帰っていきました。

その後を皆が追いかけました。

県の横暴に抗議して、付替道路は造るべきでないと訴えるために集まったのですから、

何としてもその気持ちを伝えたいという思いは誰しも同じでした。

 

しかし、地権者の思いは、そのような生易しいものではありませんでした。

「私たちの土地を奪うつもりか!」

「私たちの権利を奪っているのはお前たちだぞ!」

「私たちの家をダムの底に沈めようとしてるじゃないか!」

ありったけの怒りを込めて、I さんは叫びました。

血を吐くような叫びに聞こえました。

県職員も、マスコミも、私たちでさえ、言葉を失い、

彼の叫びに耳を傾けました。

 

その後再度場所を移動して、県職員と住民の押し問答は続きました。

「ダムは必要だから造る。妨害行為は危険だからやめてくれ」と所長さん。

「ダムは要らない。危険だと思うなら工事をやめてくれ」と住民。

 

いつまでたっても平行線。

なぜダムが要るのか尋ねても、職員の誰ひとり明確に答えられない。

ただ「必要」の一点張り。

 

国だって、石木ダムを検証すべきダムと指定したではありませんか!

事業認定申請だってまだ結論が出てないじゃありませんか!

どうして今、付替道路を造ろうとするんですか!

 

理に適った返答はいっさい返ってきませんでした。

唯一の答えは

「今日の工事は止めます」

明日以降は?

「明日以降のことは持ち帰って検討します」

検討した結果は?

「言えません」

 

結果を知らせてくれと、みんな口々に言いましたが、

頑として折れることはありませんでした。

 

約1時間半の抗議を終え、元の場所に戻るとき、

今日も石木川ののどかな流れが目に飛び込んできました。

 

 

 

この流れを見ていると、なんだかほゎーっとして、怒りも消えていくのでした。

不思議だナァ・・・   

 

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工事は止めて!

2010-03-27 | 石木ダム

今日は、石木ダム建設のための付け替え道路工事4日目。

ダムは要らないのだから、地権者の同意は得られていないのだから、付け替え道路は造ってもムダ!

だから工事は止めて下さい。

その意志表示のために、約50人の人々が集まりました。

作業は通常8時から始まるので、現場から少し離れた広場に7時に集合。

鉢巻きやゼッケンをつけ、現場入り口前に並びました。

 

 

 

 

 

私がつけてもらったゼッケンはこれ。

住民を苦しめているのは県であり、佐世保市であり・・・

その佐世保市民の一人として常に申し訳ない思いがあります。

このような旗を見るにつけても、それは痛切に感じます。

 

報道関係もたくさん来ていましたが、

肝心の工事関係者は、8時を過ぎてもやってきません。

たぶん、この阻止行動についてはマスコミ等で公表済みだったので、

今日の作業は見合わせていたのでしょう。

 

その時、周りが急に騒がしくなって、皆が一斉に一台の車に向かって駆け出しました。

様子を見に来た県職員の車でした。

「降りろ!」「出てきて説明しろ!」みんな口々に叫びましたが、

行く手を阻まれた車は、バックで急発進。

追いかけた人もいましたが間に合わず・・・逃げるように消えてしまいました。

 

それからまた元のような和やかな空気の中、入口前に立ち続けました。

親しい仲間や、地元の方とおしゃべりしながら・・

初めて言葉を交わした方もいます。

かつて、1982年の強制測量時にドキュメンタリーフィルムを作成したアマチュアカメラマンや、

清流の会メンバーのご家族の方など・・

 

反対同盟のある女性は、かつては共に闘い、その後、土地を売って出ていって、

今はダム推進派に変わった人たちのことを全く恨んでないと言います。

「今でも会うと普通に話すのよ。ダムの話だけはぜったいにしないけどね。

お互いにしたくないものね。向こうは向こう。私は私。人それぞれよ。

それでいいのよ。ただ、私たちは今の暮らしを大事にしたいと思っているから、

その気持ちは変わらない。私たちが変わらなければダムはできない。

ただそれだけよ。他の人がどう言おうと問題じゃない」と。

 

その潔い言葉に、思わず胸が熱くなりました。

以前、このブログによくコメントして下さっていた「影ホタル」さんが、いつも、

川原の人は素晴らしい!とおっしゃっていた意味がとてもよくわかりました。

いま私自身がここに居ることを誇りに感じる気持ちさえ湧いてきました。

 

しかし、そのような熱い気分とはうらはらに、体は一向に温まりません。

今日はいい天気で日も差していたけれど、気温が低くて、

ただ立っているだけというのは、冷えるものですねぇ。

女性仲間と団結小屋のお手洗いを借りようと向かいました。

その道すがら、石木川の流れがキラキラとまぶしいくらい輝いていて、思わずパチリ!

 

 

午前10時、今日の阻止行動は、これで解散となりました。

たった3時間の意思表示。

工事関係者は誰も来なかったので、一人相撲のようなもの。

でも、新聞・テレビで報道して頂くことによって、

私たちの思いは県民に伝わり、県や佐世保市に伝わります。

 

私たちがなぜ工事を止めたいのか、その意味も合わせて正確に伝えて頂いたら、

支援者もあらわれるかもしれない。

今日は50人だったけど、次回はもっと増えるかも・・

少しずつその波紋が広がっていきますように・・と願いつつ現場を後にしました。

 

その後、私たち「石木川まもり隊」は、まっすぐ佐世保に帰らず、寄り道をしました。

メンバーの一人が、ハウステンボスを対岸から一望できるある場所に案内してくれたのです。

 

そこは、江上大島橋を渡って行った大島の高台にある特養老人ホームサンホーム江上

に隣接した公園のようなところでした。

 

 

公園というか・・そのホームの理事長さんの私有地ですが、一般にも開放されているらしい。

よく手入れされた草木が茂り、桜も満開でした。

 

たしかにハウステンボスも見えます。

船が白い軌跡を描いて出ていくところです。

長崎空港へ向かうのでしょうか?

 

そして、珍しいこの光景。

たくさんのお地蔵さんが・・・

 

 

私も心の中で手を合わせました。

お地蔵さん、石木川を守ってくださいね。

川原の里を守ってくださいね。

工事が一日も早くストップしますように・・・ 

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今日の現場

2010-03-25 | 石木ダム

石木ダム建設付け替え道路工事、二日目です。

今日から本格的な工事に入るとの新聞報道に、居ても立っても居られない気持ちで

用事を早めに切り上げ、午後から現場に向かいました。

 

 

道路沿いに急ごしらえのフェンスと門扉。

少人数の警備員と作業員の姿が見えるだけ。

地元の人も見物人も誰もいない静かな現場でした。

 

 

 

門扉の内側の立看には、工事を受注した企業名や工期、作業時間のことなどが

書かれていました。 

 

門扉を開けてもらって中に入ったダンプカーは、すぐ目の前の

石木川に架かる小さなオンボロの橋を渡って山に向かって消えていきました。

 

橋がどこにあるかわかりますか?

横から見るとわかります。

 

こんなにボロボロの橋も珍しいし、

こんなに自然がいっぱいの小さな川にダムっていうのも珍しいですよね~

 

橋を渡ると開けた空間があって、

(以前ここに何かあったのかもしれませんね)

その奥の山の方では、がんがん木を伐っていたようですが、

(夕方のTVニュースの映像で知りました)

私がいた場所からは何も見えず聞こえず…静かな現場でした。

 

こうして、私たち市民の目に見えないところで、いろんなことが進められてきたのかな?

気がついた時は遅かった、止められなかった…ことが、これまでいっぱい

日本中のあちこちでおこなわれてきたのかな?

 

そんなことを考えながらぼんやり眺めていたら、雨が降ってきました。

急いで道路の反対側のがけ下で雨宿りしていたら、

様子を見に来られた某新聞社の方が声をかけて駅まで送って下さいました。

 

朝から来て取材は一通り済んでいたのに、

気になってまた見に来たとおっしゃっていました。

帰りにもう1回見に行くとも。

 

多くを語らない、いつも物静かな控えめな記者さんですが、

石木ダムへの深い思いを垣間見たような気がしました。

 

工事は 始まったばかりです。 

 

 

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付け替え道路建設工事着工!

2010-03-24 | 石木ダム
ついに、付け替え道路工事が始まりました。

今日午前9時から資材搬入など準備作業が始められ、
工事現場入り口にバリケード用のフェンスや作業員の詰め所が設置されたとのこと。

この日の作業は住民には事前に知らされませんでした。

付け替え道路はダム建設で水没する県道や町道に代わるもので計6本、総延長は約7キロ。

明日から樹木の伐採など本格的な工事に入るようです。


これから新たな闘いの始まりです。 



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私にもできること

2010-03-24 | 平和
「私にもできること」のお手本のようなメールをいただきました。

長年の友人であり、このブログにも度々コメントを書き込んで下さる「 mocci 」さんが、
首相官邸ホームページの『ご意見募集』に投稿したことを教えて下さいました。

mocciさんは、普天間基地の撤廃を求めて、これまでいろんな署名に協力してこられましたが、
今回の鳩山首相の発言で、改めて危機感を覚え、いたたまれず、
直接首相へ訴えたいと思われたのです。

その心のこもった文章に、私はとても感動し、是非多くの方にも読んで頂きたいと思い、
mocciさんにお願いして、ここに掲載させて頂くことにしました。

以下、全文をご紹介します。



  私は○○と申します。山梨県に住む一人の主婦です。
 去年夏に政権が自民党から連立政権に移って以来、民主党には大きな期待を寄せ続けてき
 ました。特に、普天間基地問題に関して「最低でも県外」とおっしゃっていた鳩山首相
 は、誰が何と言おうと、きっとその言葉を守って下さると思っていました。
 「私が決める」とおっしゃった時にも、3月中に決める、とおっしゃった時にも、首相は
 きっと大きな決断、つまり普天間基地をもうこれ以上沖縄のどこにも置かないと、はっき
 り米国に言って下さるおつもりなのだと、期待をしていました。
  私自身は、米軍はもう日本から全て撤退して欲しい、と思う者です。今までそれを声に
 出したことはなく、このメールで初めて自分の気持ちを表しました。
  これまでの私同様に、声は上げないけれど、沖縄の米軍を縮小または撤退させて欲しい
 と願っている人たちは、私の周りにもとても数多くいます。特に在日米軍基地の75%があ
 る沖縄に関しては、沖縄のきれいな海や、優しい人たちに、これ以上迷惑をかけてはいけ
 ない、と、本当に多くの人たちが思っています。
  ところが、昨日、首相は「県外は難しい」というご発言をなさいました。そのご発言
 は、沖縄の人たちだけでなく、日本全国に住む、在沖縄米軍縮小または撤退を望み平和を
 望む多くの人たちが驚きの気持ちで聞いたことと思います。私も、まだそれが事実だとは
 受け入れかねております。
  でも、私はまだ、鳩山首相に期待を寄せております。「友愛」の精神を誰よりも強くご
 主張されている鳩山首相でいらっしゃいますから、「戦争」につながる「基地」というも
 のを縮小のち撤退という方向に導いて下さるものと、期待しております。
  どうか、今、少なくとも普天間基地を「県内移転」などとなさらないで下さい。 
 そしてどうか、「普天間基地を日本から撤退して欲しい」と米国に言って下さい。心か
 ら、切に切にお願い申し上げます。米国と日本との関係は同等だと誰もが思っています
 し、そうあらねばならないと思っていると思います。日本の多くの人たちが望むことを、
 米国にはっきりいうことこそが、米国と日本双方にとって大切なことだと思います。
  普天間基地が沖縄から撤退されるということが実現されたなら、私たち数多くの国民
 は、歴代のどの首相よりも「平和」を実現なさった首相として鳩山首相を永遠にご尊敬申
 し上げることと思います。

 
どうぞ、この投稿が、首相官邸ホームページのご意見募集の担当者の目に止まりますように…
そして、鳩山首相の目に届けられますように…
と、願わずにはいられませんでした。


そんなことを考えるより、あなたも投稿したら?というmocciさんの声が聞こえてきそう・・
は~い、わかってま~す。 
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一人でもできること 私にもできること

2010-03-22 | 平和
一人でもこのような抗議ができることは本当に凄いことだと思いました。
いつかは見習いたいと思いますが、・・

そのようなコメントと共に、友人があるメールを転送してくれました。


それは、『沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック』の井上澄夫さんという方が書かれたもので、
「反戦の視点」というタイトルが付いていました。

内容は、普天間基地の沖縄県内移設に反対して、ある男性がとった行為を紹介するものでした。

転載歓迎と書かれていましたので、私も本文を引用させて頂きながら、
是非皆さんにもお伝えしたいと思います。


去る2月5日午後5時、東京に住む沖縄出身の男性が、一人で首相官邸前に立ちました。
首には、「平野官房長官は辞職せよ」「平野官房長官は不適任だ」と手書きで記したゼッケンが
かけてありました。
彼はすぐに警官隊に取り囲まれたそうです。

彼はデモ(集団的示威行進を2人以上が参加する行動)をしたわけでも交通妨害したわけでもないので、
違法なことは何一つしていません。
なのに、警官隊はなぜ彼を取り囲んだのでしょう?
たぶん、そのゼッケンの文字を隠したかったのでしょう。

一人で首相官邸前に立ったのは、上原成信(うえはら・せいしん)さんという83歳の方で、
「そこに立っていれば、平野内閣官房長官が車で通りかかるかも知れない。
 ゼッケンを自分で作ったのは初めてのことですが、平野長官に見てほしかった」
と語ったそうです。

彼は「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」を構成する39団体の一つ、
「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の顧問です。

彼がなぜ平野博文内閣官房長官に抗議しようとしたのか…、
それは、1月24日の沖縄・名護市長選の結果について、
平野長官が「斟酌しなければならない理由はない」と記者団に語ったからです。
その言葉は、市長選で辺野古への普天間基地移設に反対する稲嶺進候補が当選したことを、
政府として無視すると公言したようなものでした。


民主党は昨夏の参院選に臨むマニフェストで「地域主権の確立」を掲げて政権交代を果たし、
しかも鳩山首相は選挙前、沖縄市の集会で普天間基地移設について「最低でも県外」と発言しました。
新政権への県民の期待はふくらみました。
名護市民は基地は要らないと意思表示しました。
その意志を「斟酌しない」と官房長官は言ったのです。
選挙前に党の方針として語ったことも忘れたかのような発言でした。
民主党も同じだったのか…
沖縄県民の気持ちを思う時、いてもたってもいられなかったのでしょう。
上原さんはたった一人で抗議の意思を示すことにしたのです。

メールの送り主、井上さんは次のように書いています。

>  一人で首相官邸前に立ち、官邸から退出する閣僚が通りかかるのを待ち、自分
> の主張を書いたゼッケンに目をとめてもらいたい。そうすることが、この国でど
> れほどの勇気を必要とするか、想像してほしい。上原さんは、おのれを励ましつ
> つ、身を震わせながら首相官邸前に立ったと、私は想像する。私は彼の行動を
> 「たった一人の決起」という言葉で表現したい。
>  私もベトナム反戦運動以来、逮捕覚悟で政府を批判する非暴力直接行動を何度
> も繰り返してきた。しかし一人で決断することはあっても、まったく、たった一
> 人で行動することはなかった。それゆえ上原さんの直接行動を知ったとき、全身
> に衝撃が走り、震(ふる)えがしばし止まらなかった。
>
>  国家権力に一人で立ち向かい、自分一個の主張(思想)を貫いて行動する。そ
> ういう市民として当然のことが、いま、この国で忘れられつつあるのではないか。
> 辺野古や東村高江区などで持続されている抵抗が全国に広がらない限り、この国
> は変わらない。市民運動はどの政党からも自立した市民一人ひとりが対等に横に
> つながることで創られるものであり、まずは数の力でという発想から生まれるも
> のではない。
>
>  上原さんは最近の辺野古実の会合で「悔いを残さない活動をしたい」とのべた。
> 彼は大声で語ることをしない。しかし聞こえるようにボソッと言う。普天間基地
> の「県内移設」が眼前に迫っているだけに、「悔いのない活動」という言葉は参
> 会者の心にしみた。
>  辺野古実は、辺野古現地の人びとによるキャンプ・シュワブ第1ゲート前の毎
> 週月曜日早朝の座り込み抗議行動に呼応して、3月から4月にかけて毎週金曜日
> の首相官邸前行動を行なうことにしている。3月12日には70人が、19日に
> は80人が参加した。
>
>  鳩山首相は3月19日、普天間基地の沖縄「県外移設は困難」と記者団にのべ
> た。これまで沖縄県民があれだけ「県内移設絶対反対」を何度も表明してきたに
> もかかわらず、「沖縄の民意」を正面から踏みにじって、またもや新たな米海兵
> 隊基地を沖縄に押しつけようと言うのだ。鳩山内閣は沖縄の人びとがどう自らの
> 意思を表明しようと、もう聞く耳を持たない。なにがなんでも、オバマ米政権と
> ともに、沖縄に新米軍基地を強要しようというのだ。
>
>  3月26日(金)午後6時半、私たち辺野古実は、首相官邸前につどう。沖縄
> を軍事植民地に縛りつける日本政府による沖縄差別政策をここで断ち切ることが
> できるかどうかが問われている。
>  「基地のない平和な島」の実現を求める沖縄の人びとの思いに応えようではな
> いか。市民、民衆による歴史の転換にあなたの力を貸してほしい。それは今なら
> できる。しかし明日では遅すぎる。
>

私も友人同様、上原さんのような勇気ある行動はできません。
でも、応援はできます。
それは伝えること。
こうして、ブログやメールで伝え、沖縄基地移設問題を少しでも多くの人に考えてほしい…
今の私はこんなささやかな行動しかできないけれど、
それでいいと思っています。

あなたも私も、自分に無理を強いず、自分にできることをボチボチやっていきましょう。
飽きず、腐らず、あきらめず・・・      
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いかに事実を伝えるか

2010-03-19 | 石木ダム
昨日「前佐世保市民」さんから頂いたコメントについて考えています。


  公共事業が県民に金をもたらすという古典的な政治手法をやる限り仕方がないと考えるのか?
  方向を変える政治を市民・県民が意識出来るのか? 
  言うまでもなく”市民にいかに事実を伝えるか”にかかっているのでしょうね!
  負けないで”正論”を貫いて下さい!


「正論」かどうかは、人それぞれの受け止め方があるでしょう。
が、誰もが納得できるものがあるとすれば、
それは紛れもない実際のデータ、数字ではないか?
あるいは歴史的事実ではないか?
それを突き止めて、多くの人に広く伝えたい。
私たちはそのように思っています。

ダムが必要と思っている人も、なぜ必要なのか、よくわかっていない。
県や市が「佐世保は水が不足している」「水不足を解消するには石木ダムしかない」
と言うから、それを鵜呑みにして、信じて、そう思い込んでいるだけ、という人が多い。

事実を知る、知ることによって考えは変わる、と信じています。

昨年度の一日平均配水量が、76,563m3だったことを告げ、
佐世保市には安定水源77,000m3、不安定水源28,500m3、合計105,500m3の水がある、
と水道局は言ってますよ、それでも足りないと思いますか?と言うと、
若い人の多くは、
へー、そうだったんですか?! それならダムは要らないですね~となる。

ところが、年配の方の多くは、
初めて聞く数字にびっくりして、半信半疑だったり、
難しいことはわからないけど、とにかく大渇水の時の水の苦労はこりごりだから、
やはりダムがあったほうが安心・・・と言う人もいる。
こちらは一筋縄ではいかない方も多いのです。。

どうしても、過去のことがトラウマになっていたり、
県や市など公が言うことは間違っていないという思い込みがあるらしい。。


今回、私たちは、佐世保市水道局の公の資料に多くの不審点を見つけた。
それを嘘や誤魔化しと見るか、単なるミスと受け止めるかは人それぞれとしても、
その事実を知れば、当局のデータの信ぴょう性に疑問が生じ、
当局の言うことをきいていれば間違いはない、という考え方に一石を投じることができる。

と、私たちは考え、議員さんにお願いし、議会で公にして頂いたのです。
(まだ今もこの問題は現在進行形ですが)

しかし、議会を傍聴する人など片手かせいぜい両手があれば足りるほどの人数だし、
TVやインターネットで本会議中継を見る人はどのくらいいるのでしょうか。
今回、長崎新聞が翌日報道してくれたのは、とても嬉しかったけど、
こちらもどのくらいの佐世保市民が読んで、内容を把握したでしょうか・・
今のところ、知る術もないし、反響もありません。

そんな中、3月14日の団結大会のとき取材にきていたNBC長崎放送の方がこの問題に関心を持ち、
16日、佐世保まで取材に来られました。

「下の原ダム」を撮りたいとのことで、私たち(仲間二人と私の3人)はそこへ案内し、
その場所でいろんな質問を受けました。

冷たい風がビュービューふく中で、持ってきたデータを示しながら、その紙が飛ばされそうになりながら、
拙い説明を聴いて頂きました。

翌日の「報道センターNBC」の石木ダム特集の中で、その様子は放映されましたが、
残念ながら詳しいデータについては触れられませんでした。

それは、水道局への取材ができてなかったので、公平な報道という観点からそうならざるを得なかった、
と、お詫びのメールを直後に頂きました。
もともと誠実な方だという印象を受けていましたが、改めてそう感じました。

ここ一年間の石木ダムに関するNBCの報道には温かい血が通っていましたが、
それは彼女が作り上げたものだったのですねぇ・・

彼女は、私たちと同様、川原の自然と地権者のみなさんが大好きなのだそうです。
 
  私なりに県と闘ってきました。
  県の幹部は石木の質問をするとみな揃って嫌な顔をします。
  これは勲章だと勝手に思っています。
 
  でも、あまりやりすぎたためか
  不本意なことに来月、報道から異動させられます。

との文面にびっくり!そしてショック!でした。

でも、彼女は、
  報道を離れることで一つだけ良いことがあります。
  公平公正にものを言わなくて良いことです。
と言って、前向きに捉えています。

どこの部署に行っても、その人柄で良い仕事をしていかれるでしょうが、
このような報道人を大事にできないマスコミの体質が残念です。 

私たち一般市民が何かを伝えようとするとき、
よほど多くの人の関心事でないかぎり、遅々として広がりません。
もちろん昔と違ってインターネットが普及している今日では可能性はあるのですが、
(このブログもその一つですね)
それでも、大海の一滴のようなものです。

一方、マスコミの力は絶大です。
良くも悪くも世論の大半はマスコミによって作られていくような気がしています。

私は佐世保に来て、何人かの新聞社の方と知り合いましたが、
都会の記者さんとは違って(都会の記者さん、ごめんなさい。私の偏見かもしれません)
全然偉そうにしてないし、市民の声によく耳を傾け、市民の目線を大事にしてるような気がします。

マスコミをマスゴミと評し否定する人もいますが、
(もちろん、そこで働く人たちのことではなく、組織の体質を言ってるのですが)
私は何となく希望を感じています。

今年の県民500人アンケートで、
石木ダム反対が賛成を倍も上回ったという事実は、
昨年一年間のマスコミ報道の影響よるものだと思います。

確かにマスコミの後ろには、政界財界の大きな圧力があるのでしょうが、
番組を作るのも、取材をするのも、人間の仕事。
組織の一員であっても、生身の人間がする仕事。

信頼できるマスコミの方には、市民から進んで大いに情報提供をすべきではないのか・・。

前佐世保市民さんの言葉、「市民にいかに事実を伝えるか」を考えるとき、
マスコミと私たち一般市民の距離を縮めていくのも有効な方法のような気がしています。

甘い、甘い!
そんな他力本願ではいかん!
と、誰かさんの声が聞こえてきそうですが… 

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第31回「石木ダム建設絶対反対同盟」3・14団結大会

2010-03-15 | 石木ダム
昨日は、「石木ダム建設絶対反対同盟」の第31回「3・14結成記念団結大会」が開催されました。
川棚駅から川原公民館へタクシーで。
窓外を眺めていると、菜の花の鮮やかな黄色が目に飛び込んできました。

思えば、この地を初めて訪れ、この元気な菜の花に目を奪われたのは
わずか1年前のことでした。
石木川のか細い流れに驚き(こんな小さな川にダム?!)、
緩やかに広がる棚田と小高い山と、その中に点在する家々。
どこか懐かしいホッとするような景色に感動し、
石木ダム反対の思いがごく自然に芽生えました。

それまで、この地域のことも、ダム反対運動の軌跡も、何も知らなかった私ですが、
佐世保の良き仲間たちや、
福岡、長崎、熊本、埼玉、群馬、東京など各地でダム反対運動に取り組んでいる友人知人、
専門家の方々などにたくさんのことを教えて頂き、
ダム問題の本質や石木ダム固有の問題点などが、今は少しですが見えるようになってきました。

そんなヒヨッコの私に「佐世保の水源の謎」について話してほしいとの依頼を受け、
やや緊張しながらも、仲間と共に調べてきたことを何とか伝えることができました。
後から振り返れば、あ、あれを言い忘れていた!とか、
これはこう言えば良かったかな?とか反省すべきことばかりですが、
そこはヒヨッコのこと、仲間の皆さん、どうかお許しを・・・。

交流会の時には、初めてお会いする同盟の方々から
「ブログ読んでますよ。『水源探検』頑張ってください!」など声をかけられ、
嬉しいやら、期待の重みを感じるやら…

団結小屋のおばちゃんたち、手を振って歓迎してくれてありがとう。
婦人部の皆さんたち、美味しい手料理と「こうばるのうた」を歌ってくださって、ありがとう。

普段は別々の場所で別々のことをやっている私たち。
特別なことがない限りお会いすることもない地元地権者の方々と佐世保市民の私たちですが、
ダム建設を何とか阻止したいとの共通の願いのもとで繋がっていることを実感し、
小さな「石木川まもり隊」の活動を見つめて下さっている皆さんの思いが伝わってきました。

さて、この日集まった報道陣の関心事は、
「付け替え道路工事に県が着手したら、反対同盟はどう対応するか」の1点で…
会が終了するや否や、岩下さんの元にどっと駆け寄る記者やカメラマン。

絶対反対同盟は、ずっと変わらぬ絶対反対の意思を堅持。
新知事は、事業認定申請の取り下げもしないし、計画は粛々と進めるという立場。
しかし一方、選挙前の公開質問には「強制収用はしない」と言っている。
強制収用しないのならば、住民は反対し続けるんだからダムは造れない、
ダムができないならば付け替え道路は不必要な道路、よって工事に着手すべきではない。
こんな簡単な理屈がまかり通らない不思議な世の中。
話し合いで解決しない以上、実力阻止しか道はない、それが同盟の答えでした。

川棚駅まで車で送って下さったIさんも、「その時は宜しくお願いしますね」とおっしゃって、
私たちの答えは、「もちろん、駆けつけますよ!いっしょに頑張りましょうね」

予定通り年度末までの着工ならば、あと半月以内です。
さあて、体を鍛えておかなくっちゃ!
短期間で体力増強の効果的な方法、どなたかご存知ありません? 

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消えた水源、市議会で公表!

2010-03-06 | 石木ダム
昨日5日、佐世保市議会本会議において、
ついに『下の原取水場』(15,000m3/日)の存在が問われました。

今朝の長崎新聞にも
「『不安定水源』に誤り」と大きな見出しで報道されています。


山下議員は、2月14日に私たちが提出した資料、つまり

佐世保市の「上下水道事業統計年報」において『下の原取水場』なる名称が記載され、
一日15,000m3もの水源が存在することになっている、
が、市民への説明会ではこの水源は一度も公表されていないし、
石木ダムに関する再評価委員会の資料からも消えている

という事実を明らかにし、その真意を水道局に質しました。

水道局長の吉村氏は、
これは、同取水場のポンプ能力を不安定水源として表記した事務方の記載ミスである
として陳謝しました。

山下氏は、
陳謝してすむ問題ではない。
これまで当局は安定水源77,000m3、不安定水源28,500m3、合計105,500m3、
これでは足りないから石木ダムを造って水源を確保せねばと言ってきたわけだが、
この統計年報によれば不安定水源は43,500m3であり、合計120,500m3にもなる。
これではダム建設の是非が疑問視される大きな問題である。
当局のデータの信ぴょう性が疑われ、根底からチェックし直さねばならないのではないか、
と迫りました。

水道局長は、
このような重要な数字を何年間にもわたって見過ごしてきたことを反省し謝罪すると再度述べ、
しかし、他意はなく、全く単純な記載ミスである、佐世保市の水源はこれまでの発表通り、
安定水源77,000、不安定水源28,500、計105,500であると断言。

また、安定水源とは
10年に1回程度の渇水時においても河川の機能を平常に維持することができる水源で、
さらに、その取水量を年間を通して355日以上安定的に取水できること、
と説明しました。

そこで山下氏は、
昨年度の取水実績を持ちだし、
安定水源と称される相浦取水場においては、
取水能力4,500m3に対し、平均1,800m3しか(正確には1,868m3)取水せず、
不安定水源と称される三本木取水場においては、
同じく4,500m3に対し、平均8,900m3(正確には8,939m3)も取水していた、
この事実をどう説明するのか。
安定とか不安定とかの根拠はあやふやではないか。
安定水源とみなされるものでも不安定とし、佐世保市の水源を低く低く見せようとしているのではないか、
と追及。

水道局長の答は、
相浦取水場は下流に有り、かなりコストがかかる。
(ポンプで汲み上げ、上流の浄水場に運ぶための電気代のこと)
それで、時には相浦の分を三本木から取水している、ご理解いただきたい。
というもので、私たちが担当職員に質問した時と同じ説明でした。

(なるべくコストを削減したい…
 ひっ迫した水道局の台所事情を知る市民としてはその意向は十分理解できますが、
 しかし、理由はどうあれ、水道局長自らが解説した定義に当てはまらないのは事実です。
 つまり、安定的にとれるはずの取水場からは半分以下しか取水せず、
 不安定と位置付けてる取水場から倍以上取水しているというねじれ現象。

 行政の悪しき慣習(一度決めたことはなかなか改めない)を改め、
 実際に即した水源の見直しをすれば、きっと安定水源は増えるはず!
 と、私たちは確信しています)

タイムオーバーのブザーが2度ほどなって、やむなく山下議員は質問を終えましたが、
最後に、

先ほど速見議員も指摘したように、佐世保市の水の管理は全国でも最低クラス!
(漏水量が多いってこと。全国215の大規模水道事業体中、佐世保の有効率はなんと204位!)
まず、この有効率を全国平均に押し上げること、
(漏水対策をしっかりして漏水を減らし、貴重な水源を有効につかえるようにすること)
これに力をいれるべきで、ダムを考えるのはその後のこと!

と締めくくりました。

パチパチパチ・・・心の中で大拍手。
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