昨年初めてホタル祭りを見に来て、灯りの舞の美しさと、こうばるの食の美味しさに感動。
今年は、お手伝いと称して裏方に潜入し、
23回目のホタル祭りの舞台裏を見せて頂きました。
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こうばる公民館には、いくつものガスコンロと、大鍋やらお釜やら大きなザル、そしてタライまでが…。
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その中に入っていた大量の食材は次々に料理され、あっという間にできあがっていく。
おにぎり、お赤飯、山菜おこわ、おでん、シシ肉の煮物、山菜の煮物、ぜんざいetc.
そして、かきあげやにゅうめん、焼きそばの下ごしらえ等々。
わずか13世帯の住民が家族総出で準備に集中。それぞれの持ち場で、それぞれが大活躍。
誰もドタバタせず、目を吊り上げたりもせず、穏やかに冗談を言い合ったりしながら、
なぜか仕事は猛スピードで進む。
その、集団的名人芸とも言える技と、あうんの呼吸にただただ感嘆するばかり。
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こちらは、川原名物「ホタルだんご」の皮を作っているところ。
ゆでたジャガイモをつぶして冷まし、小麦を混ぜて作るんです。
皮ができたら、用意しておいた餡子を包み、油で揚げてできあがり。
揚げたてのアツアツは、最高に美味し~いですよ!
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山菜の煮物。ワラビ、ゼンマイ、フキ、筍など、どれも手間ひまかけた絶品です。
1か月以上前から、おばあちゃんたちが暇を見つけては山に採りに行き、
乾燥させたりあく抜きしたり・・・
特に乾燥筍の煮物は、他では味わえない逸品。
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こちらは、できあがった山菜料理をパック詰めしているところ。
きちんと計量して詰めていきます。
小学2年生のはるちゃんも、黙々と手際よく手伝っています。
その根気の良さと、考えて行動する力(決して指示待ちではない)にびっくりしました。
きっと物心ついたときから、ホタル祭りの準備をするおばあちゃんにくっついてきたのでしょう。
言葉で教えなくても、大人の背中を見てしっかり学んでいくものですね、こどもって。
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こちらの親子は福岡からお手伝いにやってきました。
お母さんのふる里がここ、こうばるだから。
きっとこの女の子も、毎年こうしてホタル祭りに参加してきたのでしょうか。
そしてこれからも、毎年こうしてお手伝いにくるのでしょうね。
ホタル祭りが続く限り…
昼食をはさんで、作業を再開。
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パック詰めしたものは、どんどんテーブルに並べて冷まし、
ある程度温度が下がったらパックを閉じ、段ボールに詰め、ホタル祭りの会場へ運びます。
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会場でも準備は着々と進んでいました。
こちらは、ライブのステージ。
ご覧の通り、トラックの荷台です。
真っ白な幕と、その上にくっつけているのは、布メッセージ。
全国各地から届いたばかりの、石木ダム反対運動応援メッセージです。
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こちらは愛媛県からいただきました。いろんな布が貼り付けてあります。
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こちらは遠く北海道から。
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こちらは、山口県から。
祝島の原発反対運動に賛同している「虹のカヤック隊」からのメッセージです。
らんぼう君の名前を見つけました。
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こちらは東京の高尾山から。
「虔十の会」の坂田さんの名前もありました。
らんぼう君、坂田さんはじめ、石木ダム問題に関心を寄せ応援をして下さる各地の皆さん、
本当にありがとうございました。
とても元気づけられます。
そして、この布メッセージの呼びかけをしてくださったヨーチやタカさんありがとうございました。
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広場の奥の方ではマキでお米を炊いています。
お餅もたーくさん作るから。
白いお餅に、ヨモギ餅、餡子入りとそうでないのと、ぜんざい用の小餅も。
つきたてのお餅に餡子を入れて丸めるお手伝いもしましたが、
熟練者の3倍くらいも時間がかかってしまい、お恥ずかしい・・・
こどもたちは今年も金魚すくいを楽しんでいました。
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おじいちゃんやおばあちゃんにおしえてもらって男の子が作っているのは、ホタルかご。
3本の藁を使って編んでいきます。
私も教えてもらいましたが、完成できないまま退散。
何をやっても役に立たないことばかり…トホホ
さあ、売り出し開始!
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本当は7時開始なのに、こうばるの食の美味しさを知ってるお客さんが早くからつめかけ、
1時間前に売り始めると、どこも長蛇の列。
お一人様3パックまでと制限してるのに、飛ぶように売れ、売り切れ続出です。
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6時半を過ぎ、ようやくライブ開始。
トップバッターは、長崎ジェンベクラブ「ホロヤカン」の歌と太鼓と踊り。
パワフルで楽しい演奏に、会場はお祭りムード全開です。
つづいて、佐世保から、「うたごえサークルふれんど」が登場。
えー、私もメンバーの一人です。。
" 下手の横好き "とは私たちのこと。
枯れ木も山の賑わいと開き直って、2曲だけ歌いました。
3番手の3人組は、セミプロのグループ「オトヒトツ」
ヒロピの独特な歌声に、聴き入る人々。
演奏が終わってもアンコールの掛け声があがり、
嬉しいけれど、私も聴きたいけれど、すでに予定時間をかなり過ぎていたので、私はあわてて
「すみません、次の演奏者が待っていますので」とお客さんを制しなければならなかった…。
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そして、いよいよ最後は「ながせん」!
あたりはもうすっかり闇の中。
簡易ステージの上に3つの電球がホタルのように灯りを点しているだけ。
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「こうばるのうた」から始まり、
「ふるさと」や「翼をください」など会場の人たちも熱唱。
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みんな幸せそうな表情でした。
「ながせん」「オトヒトツ」「ホロヤカン」「ふれんど」の皆さん、ありがとう。
こうばるの人々を応援したいという皆さんのお気持ちがとても嬉しかったし、
訪れたたくさんのお客さんにも皆さんのメッセージは伝わっていたと思います。
長崎、諫早からもたくさんの方々が、来て下さいました。
東京からは「水源連」のE氏や、大学院生のY君も、この日のために来て下さいました。
石木川のホタルたちも、きっと喜んでいたでしょう。
そして、川原の皆さん、ほんとうにお疲れ様でした。
来年も再来年も、ずっとずっと、この素敵なお祭りを続けていってくださいね。
ダムはきっとできませんから。
造らせませんから。
そう信じ続けていきましょう。
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