佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

NNNドキュメント「活断層と原発、そして廃炉」

2014-06-28 | さよなら原発

今日は「さよなら原発させぼ」の上映会。

2013年1月28日に放送された、NNNドキュメント13 <3.11大震災シリーズ>で、

「活断層と原発、そして廃炉 アメリカ、ドイツ、日本の選択」を見ました。

 

活断層が1本原発敷地近くに見つかっただけで建設を中止したアメリカ。

それはサンフランシスコ州のボデガ原発。

40万年前のもので活動性は低かったが、それでも危険性を重視した。

また、カリフォルニア州のフンボルトベイ原発でも活断層が見つかり反対運動がおきたが、

稼働中の原発を止めるのは難しかった。

しかしスリーマイル島の原発事故をきっかけに、その原発も廃炉が決まった。

 

一方日本でも建設中の東通原発(青森県:東京電力)の原子炉の下に何本もの断層が確認された。

原子力安全委員会の中田高氏が「こんなに断層でズタズタの所に造る必要があるのか」と抗議したが、建設は許可された。

幸い福島原発事故後、工事はストップしたままで、その進捗率は10%にも満たないという。

これを建設中止にしなかったら、本当に狂っているとしか思えない。

 

フクシマの事故後、2022年の原発ゼロをめざしているドイツでは廃炉作業が進んでいる。

作業を進めながら学び研究しつつノウハウを生み出している。

配管もポンプも壁もあらゆるものを細切れにして除染する。

しかし、300トンもある圧力容器は解体せずにそのまま保管されている。

20年経っても放射能汚染濃度が高いからという。

50年経てば1000分の1になるから、それまで待って解体するらしい。

 

ドイツでは、原発建設の申請段階で、廃炉の方法と費用計画も出さないと許可が下りない。

廃炉の時を迎えてからではダメだという。ごもっとも!

電力4社ですでに3兆円積み立てているらしい。

日本ではいくら用意されているのか誰が負担するのかも明らかにされていない。

 

チェルノブイリやフクシマや、他国の事故に学び、原発から脱しようとしているドイツと、

自国の体験にさえ学べない、先のことは考えようとしない日本と、

あまりの違いに愕然としてしまう。

でも、知らないよりは知ってよかった。

やはり原発は高コストで危険極まりないという世間話をする時に、より自信を持って話せる。。。

 

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理解できない

2014-06-27 | 雑感

日本人でありながら、日本人が理解できないと強く思う今日この頃。

あの未曾有の原発事故を経験し、世界中のどこの国の人よりも原発の恐ろしさを知ったはずなのに、

そんなことはまるで遠い国の話であるかのように、全ての電力会社が再稼働を急いでいる。

脱原発議案は全ての株主総会で否決された。

3年経った今現在も事故は収束していない、汚染水は増え続け、現場は今でも高濃度。

だから廃炉作業も進まない。お手上げ状態。

その当事者の東京電力でさえ、福島原発の廃炉と県民への賠償のためにも経営基盤の確立が必要で、

そのためには原発が必要だという。

理解できない。まるで理解できない。原発が怖いと思わないのだろうか?

また事故が起きたら…と思わないのだろうか?

核廃棄物の最終処分場を造る場所もないのに、先のことが不安にならないのだろうか?

そして、それは、脱原発案を否決した株主たちも同じ。

半数以上の株主は、命や未来よりも、今の株価や自分の利益が大事なのだろう。

かつて日本人は「エコノミックアニマル」と呼ばれた時代があったけれど、

あの評価は当たっていた…

 

日本人でありながら、日本人であることが恥ずかしいと強く思う今日この頃。

日本の男たちの言動が恥ずかしすぎる。

首都東京の都議会で起こった信じられない暴言騒動。

 「早く結婚した方がいいんじゃないか」「産めないのか」のセクハラ野次が許せないのは勿論だが、

それ以上に、鈴木議員以外に名乗り出ない卑劣さ、知ってて知らん顔する卑怯さ、

彼らに正義感など微塵もない。彼らに政治を論じる資格はない。

こどものイジメを批判する資格もない。

そして、このままうやむやに済まそうという都議会の意識の低さ、情けなさ。

男性議員も女性議員も誰もが保身のために、ただ嵐がおさまるのを待っている。

都議会がこのままでは、東京に未来はない。

都議会だけではないかな?どこでも似たり寄ったりかも・・・

佐世保市議会は議員33人中、女性はたった1人。

この数字が、議会で女性がどんなに生きにくいか、その現実を伝えていると思う。

女性の人権を認めようとしない日本の社会に進歩はない。

 

そして、日本人でありながら、日本の宝を捨てようとする国会議員たちが理解できない。

なぜか日本国憲法の価値に気付かないらしい。

猫に小判?

彼らはまともな教育、いやそれ以上のエリート教育を受けてきた人が多いはずなんだけど…

日本国憲法に記された理念の素晴らしさと、それがもたらしてきたこれまでの恩恵、

戦後の経済発展、他国との友好関係、国際社会における信頼等々、それらを全く意に介していない。

国の最高法規である憲法を、解釈でいかようにも変更しようなんて、とんでもないこと!

国会議員は誰よりも「憲法を尊重し擁護する義務を負う」と99条で規定された人たちなのに、

平気で踏みにじろうとしている。今まさに。

そして、それを私たち国民は黙って見過ごそうとしている。

彼らを選んだ者として、私たちにも責任があるのに、声をあげるのは少数派。

大多数の国民は傍観者。

 

原発事故も、卑劣な暴言も、憲法の破壊も、すべて見て見ぬふりの日本人。

同じ日本人でありながら、日本人を理解できない。

ずっと以前、日本人であることをちょっぴり誇りに感じていた頃もあったけど、

その日本はどこに行ってしまったのだろう・・・

 

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僕は戦場で人を殺せません

2014-06-26 | 平和

沖縄の「ゆうきくん」(7歳)と同じ名前の「ゆうきくん」ですが、

こちらは東京の佑樹君(15歳)。

ズシリと胸に響くメッセージを発信してくれました。

 

6月25日の朝日新聞「声」欄に掲載されています。

 

僕は戦場で人を殺せません 中学生 福島佑樹(東京都 15)


 日本が憲法の解釈を変更して集団的自衛権の行使を容認し、戦争ができる国になる
可能性が日々増しています。おそらく戦場へ向かわされるであろう世代のひとりとして
気持ちを述べさせていただきます。

 僕の友人の中にも、集団的自衛権の行使が必要だと考える人はいます。しかし僕は
反対です。徴兵され、戦場に送られ、人を殺したくないからです。

 人を殺すことは、通常の世界では最も重い罪です。しかし戦場では、その一番重い罪
である人殺しを命令されるのです。命令に従うのがよいことで、命令に背けば罰せられ
ます。この矛盾が僕には理解できず、受け入れられません。

 それに、人は何のために生まれてくるのでしょうか。戦いで人を殺したり、殺され
たりするためではないはずです。全ての人間に与えられる人生は、たった一度です。人
を殺した罪を引きずって生きたり、自分が望まない時に命が無理やり終わったりすること
 は、あまりにも残念で、悲しいことです。

 集団的自衛権の行使は、海外で人を殺すことを伴います。僕には、それは絶対でき
ません。集団的自衛権行使の意味を、国全体で考え直す必要があると強く思います。


 

佑樹君の言う通り、

誰もが生まれてきた以上、そのたった一度の人生を、自分らしく生きる権利があるはず。

自分の命を奪われるのはイヤだし、奪うのもイヤ。

どっちも怖いし、悲しいし、悔しいはず。

そんな辛いことを、子どもたちに課すなんて・・・私は絶対にイヤです!

 

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へいわってすてきだね

2014-06-22 | 平和

昨年6月23日、沖縄戦の戦没者を悼む式典で読み上げられた詩が絵本になりました!

詩を書いたのは安里有生(あさとゆうき)君(7才)。

1年前は与那国町立久部良(くぶら)小1年生でした。

覚えたてのひらがなで、「へいわっていいね」「へいわってうれしいね」とつぶやき、

「ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。このへいわが、ずっとつづいてほしい」

と詩っていました。

とても素直な言葉の持つ力に、私たち大人は感動し、圧倒され、教えられました。

(でも、今ではこの詩のことすっかり忘れてました

 

ああ、私がお金持ちだったら、この絵本をありったけ買って、

安倍総理を筆頭に、全自民党国会議員と公明党議員にプレゼントするんだけどな~

 

集団的自衛権の容認は、こどもたちから「へいわ」を奪うことだもの。

 

せめてここに、もう一度、この詩を掲載させてもらいます。

 

   「へいわってすてきだね」

へいわってなにかな。
ぼくは、かんがえたよ。
おともだちとなかよし。
かぞくが、げんき。
えがおであそぶ。
ねこがわらう。
おなかがいっぱい。
やぎがのんびりあるいてる。
けんかしてもすぐなかなおり。
ちょうめいそうがたくさんはえ、
よなぐにうまが、ヒヒーンとなく。
みなとには、フェリーがとまっていて、
うみには、かめやかじきがおよいでる。
やさしいこころがにじになる。
へいわっていいね。へいわってうれしいね。
みんなのこころから、
へいわがうまれるんだね。

せんそうは、おそろしい
「ドドーン、ドカーン。」
ばくだんがおちてくるこわいおと。
おなかがすいて、くるしむこども。
かぞくがしんでしまってなくひとたち。

ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。
このへいわが、ずっとつづいてほしい。
みんなのえがおがずっと、つづいてほしい。

へいわなかぞく、
へいわながっこう、
へいわなよなぐにじま、
へいわなおきなわ、
へいわなせかい、
へいわってすてきだね。

これからも、ずっとへいわがつづくように
ぼくも、ぼくのできることからがんばるよ。

 

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なぜ武装パレードが必要なの?

2014-06-14 | 平和

今日、陸上自衛隊と海上自衛隊の合同軍事パレードが、アーケード街で実施されました。

予定時刻の30分前に島瀬公園に行くと、反対する市民団体がすでに集まっていました。

平和委員会や民商、新婦人など、共産党系の皆さんです。

新婦人の手作りのプラカードがいいなぁと思いました。

続いて地区労など社民党系の皆さんによる抗議集会です。

同じ場所で同じこと(武装パレード反対)を訴えているのだから、

合同でやればいいのにな~と思ったけど、そういうわけにもいかないのでしょうか…?

 

その斜め向かい側に目をやると…

こちらはパレードを応援する人たち。自衛隊員のご家族とか・・?

日の丸の小旗を手にしています。

その真向いには、直立不動でパレードを待っている自衛隊や佐世保市の偉い方々が・・・

さあ、いよいよ登場です。

 

先頭は、海上自衛隊の楽隊。

 

セーラー服姿の爽やかな隊列は、一般海曹候補生の皆さん。

 

再び楽隊登場。こちらは陸上自衛隊です。

 

ここから銃を担いでの行進になります。

迷彩服に銃。戦場に行くファッションですね~

なぜ街中を、こんな格好をしてパレードしなければならないのでしょう?

 

こちらは陸曹候補生の皆さん。やはり銃を持っています。

当然ですが猟銃ではありません。人殺しの道具です。

 

最後に登場したのは、同じ迷彩服でも、先ほどの集団とはやや違った雰囲気…

顔にペインティングを施した強そうな集団で、ますます戦場の雰囲気を持ち込んでいます。

こんな武装パレードをする意味、目的な何なのでしょう?

自衛隊の説明によると、「地域住民に駐屯地の真の姿を紹介するため」とのことです。

 

銃を持たねば紹介できない真の姿とは?

「我々自衛隊の真の姿は、災害救助隊ではなく国を守るための殺人部隊なんだよ」と伝えたい?

 

そんなことは誰でも知っています。

憲法に戦争放棄を謳い、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と明記しているのに、

実際は、自衛隊という名の軍隊を持ってしまっているってことは。

紹介していただかなくても市民は皆知っています。

 

本当の目的は?

他にあるような気がしてなりません。

                   

 

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みんなの海

2014-06-11 | さよなら原発

「みんなの海」プロジェクトをご存知ですか?

私は、昨日知ったばかり。

そのHPはこちらです。 http://minnanoumi.jimdo.com/

 

そこには美しい海が広がっています。

私はまだ行ったことはありませんが、スナメリやカンムリウミスズメなども棲むという

豊かな自然が残されたかけがえのない海です。

 

漁師さんたちは言います。

ここは「祝島の海ではなく、誰の海でもなく、みんなの海だから、守らないと」と。

この海を守るために原発建設に反対し続けてきた島の皆さんの姿は、

映画「祝の島」や「ミツバチの羽音と地球の回転」などで観ましたし、

実際にそこを訪ねた友人などからも話を聞いていました。

 

元気で明るく、頑固でしなやか、老若男女住民一丸となった闘いぶりは、

石木ダム反対運動を続ける川原の皆さんと似ているな~と思っていました。

 

漁師さんたちは中国電力からの漁業補償金の受けとりをずーっと拒み続けてこられました。

それが、原発反対の明確な意思表示でした。

しかし、その意思表示が続けられるかどうかの瀬戸際にきているようです。

 

山口県漁協祝島支店の2013年度の赤字は約1,000万円でした。

高齢化と過疎化が進み、水揚げ減少、祝島漁協の運営は破綻寸前。

でも、組合員を止めると議決権を失うので原発反対の意思表示ができない。

原発推進派の組合員の意思が多数派となって、海が売られてしまう。

それをくいとめるために、 この大きな赤字を組合員の皆さんが年金などを注ぎ込んで

補填しているのだそうです。

しかし、もう漁師さんの個人負担では追いつかないところまできているようです。

支払い期限の7月末日までになんとかお金を集めようと「みんなの海」プロジェクトが始まった

というわけです。

 

カンパの方法はこちらです。

http://minnanoumi.jimdo.com/カンパの方法/

 

祝島からのメッセージ

「祝島の海ではなく、誰の海でもなく、みんなの海だから、守らないと」との思いで、原発建設のために海を売れと、カネをつんで迫られる立場にたたされながら、私たちは頑張ってきました。その思いをうけとめ、いつもたくさんの方々から応援していただき、たいへん感謝しています。

 この1年以上ものあいだ、2012年10月に失効するはずだった上関原発のための埋め立て免許が失効しない中、とうの昔に断った上関原発の建設と運転にかかる漁業補償金の受けとりを祝島の漁師たちがいまだに執拗に強要され、新たな混乱を強いられています。

高齢化した漁師たちは、それでも、海を守りたい一心で、年金をつぎこむようにして黙って苦境に耐えてきました。

いま、それに応えるように、「今度は自分たちが海を守る番」だと「みんなの海の会」さんが祝島を応援するためのカンパの呼びかけを始めるとうかがい、とても励まされると同時にありがたいです。

ともに「いのちの海」を守り受け継ぐために、力をあわせて頑張りましょう。                                

2014年5月30日               

上関原発を建てさせない祝島島民の会 代表 清水敏保

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伊藤真~憲法を考える講演会

2014-06-08 | 雑感

少し前のこと。

6月3日、伊藤真さんの「憲法を考える講演会」に出かけました。

以前と変わらない、爽やかな雰囲気、わかりやすいお話でした。

私も憲法について、久しぶりに考えることができました。

 

いま話題の、集団的自衛権の話など聴けるかな・・と思っていたのですが、

それはほんの少しで、ほとんどの時間を

日本国憲法の神髄の部分について丁寧に、ていねいに語られました。

 

憲法とは、国家権力を制限して国民の権利・自由を守る法で、

あくまでも人権保障が目的

法律が国民の自由を制限して社会の秩序を維持するためのものとは正反対。

それは知識としては覚えていたけれど、実感はあまりなく・・

あまりにも当たり前すぎて、そのありがたさが少しも分かっていなかった気がする。。

 

空気も水も有るのが当たり前と思っているように、

平和も人権も生まれた時からそばにあって、空気のような存在になっていたのかもしれない。

 

空気、それが無くては私たちは生きていけない・・

その空気が汚染されて徐々に濁って汚くなってきても慣らされてしまうように、

憲法が今、最大限に汚されようとしている時に、気づかないまま、

いえ、気づいているんだけど、大した事でもないような錯覚にとらわれている私たち。

そのことを突き付けられた気がしました。

 

いま手にしている自由や平和を失いたくなかったら、

危機に瀕した憲法を、私たち自身が守ろうと行動しなければ、誰も守ってはくれない。

その自由や平和はいとも簡単に奪われてしまうのかもしれない・・

 

そんな怖さを感じました。

でも、どう行動すればいいのだろう・・

 

伊藤さんは私たちに求められていることとして、

・憲法を学び使いこなして、主体的に生きること

・おかしいことには、おかしいと声をあげること

の2つを示されました。

 

そうですね~

憲法の本質を変えるような重大なことを閣議決定でやってのけようなんて、おかしい!

絶対おかしい!と声をあげよう。

 

身近なところでも、

命が何より大事だから、玄海原発の再稼働はしないで!

福島原発の事故処理も収束していないのに、再稼働なんておかしい!と言おう。

 

石木ダムは要らない!

もう佐世保の水は足りてるし、これから人口は減るのに水不足なんておかしい!と言おう。

 

あなたも、

ぜひ、おかしいことはおかしいと、声をあげませんか?

 

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