昨日は、朝から本格的な雨!
それでも9時半に家を出て仲間の車で川原へ。
雨が降っても、ヤリが降っても、川原ほたる祭りは決行されるのがわかっているから。
それは、1ヶ月も前から食材を確保(山菜を採ったり筍を掘ったり猪を捕まえたり)し、
当日に合わせて数日前から仕込みをするのですから、
もう後戻りはできないのです。
本当に川原総出の、最大のお祭りなのです。
10時過ぎ、川原公民館に着いたときには、すでに山菜の煮物が出来上がっていて、
着くなり「味見して!」と、手のひらにゼンマイがどさっと乗せられました。
お赤飯も炊きあがり、桶に移しているところ。
こちら山菜おこわもできあがり、ある程度冷ました後パック詰め。きっちり200g入れるんですよ。
Yちゃんはなかなか200gにならないとブツブツ。
私は、隣のおばあちゃんがざっと入れたのを秤ではかり形を整え、並べたのですが…
不思議なくらい、秤の針はきっちり200gを指すのです。
脱帽です!これこそキャリアウーマン!
そのおばあちゃんが、休憩中に、
「久しぶりに会えたねー。嬉しかー」
「こん前もテレビで見たよー。また県庁まで行ってくれたんやね。いつもありがとね」
「テレビ見ながら懐かしゅうて会いたかったとよー。おかしいね。家族でもなかとにね」
と言いつつ、だんだん涙目に…。
思わず、おばあちゃんの肩をぎゅっと抱きしめました。
こちらは「ほたる団子」の生地作り。ジャガイモを茹でてマッシャーで潰しています。
ほたる団子は、ジャガイモと小麦粉を混ぜて生地を作り餡子を包んで油で揚げたもの。
揚げたてのホカホカモチモチは絶品です。
こちらは、つきたてのお餅に餡子を入れて丸めているところ。
もち米を蒸して、餅つき機でつくまでは若いY君の担当。
できたお餅が運ばれてくると、ベテラン主婦が粉をまぶしながら手でちぎり、もろ蓋へ放ります。
それを手早く平たく伸ばして餡を詰めるのです。
私も手伝いましたが、熱くて手が火傷しそうでした。
でも、おばあちゃんたちは表情も変えず、あわてず騒がずきれいに丸めていきます。
出来上がったお餅は、これぞ餅肌! つるつるの仕上がり。私の作品とは大違いでした。
この緑の物体はな~んだ?
ヨモギです。
茹でて絞って細かくちぎったヨモギ。
これからヨモギ餅を作るのです。
蒸したもち米にこれを入れ、餅つき機でまぜて生地を作ります。
あとは白いお餅を丸めるのと同じ要領ですが、片栗粉の代わりに黄粉を使います。
「今度はフツモチよ~」と誰かが言ったとき、
普通の餅?ああ、きっと餡を入れない白いお餅のことか…と思っていたのですが、どうも様子が違います。
聞き間違いだったのかな~と思っていたら、ふつ餅とはヨモギ餅のことでした!
長崎や佐賀では、ヨモギのことを「ふつ」と言うそうです。
後でネットで調べたところによりますと…
ヨモギ=蓬は中国語で「フーチン」と発音するそうで、中国との親交が深い長崎で、
その中国語の発音が訛り、近隣にも伝わったようです。
公民館では、まだまだ料理が続いていましたが、私は途中から広場へ移動。
ライブのために、早くも「オトヒトツ」の池チャンが準備のために来てくれたから。
自前のテントを持って、マイクやアンプなど音響機器を借りてきて、
雨の中セットしてくれるというのです。
本当に感謝感激!
仲間のMさんと共にテント張りをお手伝い。
祭りが始まる頃には雨も止んで、子どもたちも集まってきました。
毎年、金魚すくいは大人気。
その横には、石木川に生息するナマズや、こんなものも置かれていましたよ・・・
何かわかるかな?
これはね、サンショウウオの赤ちゃんです。
透き通った緑の袋の中に数匹の赤ちゃんが入っているの見えるでしょ?
石木川の周辺には、こんな珍しい生物がふつーに生息しているのです。
その奥では、蛍かご作りも始まっていました。
特産品?として、中にはこんなものも売られていました。
マムシの干物です…
さて、ライブの演奏が始まりました。
トップバッターは、「ホロヤカン」!
佐賀県の鹿島市や長崎市から来てくれました。
「石木川まもり隊」のエグリちゃんもいます。
3月6日の実況中継をしてくれたハマゴンもいます。
みんな、ありがとう~
続いては、長崎市の男声合唱団「ながせん」!
稲佐山観光ホテルでのコンサート出演より、「川原ほたる祭り」を選んでくれた頼もしい応援団です。
いま、歌っているのは「心に杭は打たせない」(1982年石木ダム強制測量のうた)です。
権力による蛮行を私たちは忘れない。
あの二の舞は決して許さない!
その思いを込めて作られた歌です。
アンコールがかかり、「ふるさと」を皆で歌いました。
が、まだアンコールの声。
で、もう一度「心に杭は打たせない」を熱唱です。
作曲の松永さん、ありがとう!
ながせん、ありがとう~
そして、「オトヒトツ」
ハードな介護の仕事を終えて駆けつけてくれたヒロピ、
何から何まで準備してくれた池チャン、
久しぶりのモモちゃん、
三人の素敵な声の融合、まさに「音一つ」でした。 ありがとう~
トリを務めたのは、「We Love こうばる」合唱団!
録音のピアノ伴奏と合わなくてボロボロでしたが、それでも思いは伝わって、大きな拍手を頂きました。
そして最後のS子さんの挨拶、「私たちはずっとここに住み続けます!」の言葉に、
さらにさらに、大きな拍手が響き渡りました。
雨の中、来て下さった皆さん、本当にありがとうございました~
川原の皆さん、本当に本当にお疲れ様でした~
雨上がりに、光の舞を見せてくれたホタルさん、ありがとう~
残念ながら、私は見る時間がなかった・・
近いうちにまた行きたいな~