佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

川原ほたる祭り2011

2011-05-29 | 石木ダム

昨日は、朝から本格的な雨!

それでも9時半に家を出て仲間の車で川原へ。

雨が降っても、ヤリが降っても、川原ほたる祭りは決行されるのがわかっているから。

それは、1ヶ月も前から食材を確保(山菜を採ったり筍を掘ったり猪を捕まえたり)し、

当日に合わせて数日前から仕込みをするのですから、

もう後戻りはできないのです。

本当に川原総出の、最大のお祭りなのです。

 

10時過ぎ、川原公民館に着いたときには、すでに山菜の煮物が出来上がっていて、

着くなり「味見して!」と、手のひらにゼンマイがどさっと乗せられました。

お赤飯も炊きあがり、桶に移しているところ。

 

こちら山菜おこわもできあがり、ある程度冷ました後パック詰め。きっちり200g入れるんですよ。

Yちゃんはなかなか200gにならないとブツブツ。

 

私は、隣のおばあちゃんがざっと入れたのを秤ではかり形を整え、並べたのですが…

不思議なくらい、秤の針はきっちり200gを指すのです。

脱帽です!これこそキャリアウーマン!

 

そのおばあちゃんが、休憩中に、

「久しぶりに会えたねー。嬉しかー」

「こん前もテレビで見たよー。また県庁まで行ってくれたんやね。いつもありがとね」

「テレビ見ながら懐かしゅうて会いたかったとよー。おかしいね。家族でもなかとにね」

と言いつつ、だんだん涙目に…。

思わず、おばあちゃんの肩をぎゅっと抱きしめました。

 

こちらは「ほたる団子」の生地作り。ジャガイモを茹でてマッシャーで潰しています。

ほたる団子は、ジャガイモと小麦粉を混ぜて生地を作り餡子を包んで油で揚げたもの。

揚げたてのホカホカモチモチは絶品です。

 

こちらは、つきたてのお餅に餡子を入れて丸めているところ。

もち米を蒸して、餅つき機でつくまでは若いY君の担当。

できたお餅が運ばれてくると、ベテラン主婦が粉をまぶしながら手でちぎり、もろ蓋へ放ります。

それを手早く平たく伸ばして餡を詰めるのです。

私も手伝いましたが、熱くて手が火傷しそうでした。

でも、おばあちゃんたちは表情も変えず、あわてず騒がずきれいに丸めていきます。

出来上がったお餅は、これぞ餅肌! つるつるの仕上がり。私の作品とは大違いでした。

 

この緑の物体はな~んだ?

ヨモギです。

茹でて絞って細かくちぎったヨモギ。

これからヨモギ餅を作るのです。

蒸したもち米にこれを入れ、餅つき機でまぜて生地を作ります。

あとは白いお餅を丸めるのと同じ要領ですが、片栗粉の代わりに黄粉を使います。

 

「今度はフツモチよ~」と誰かが言ったとき、

普通の餅?ああ、きっと餡を入れない白いお餅のことか…と思っていたのですが、どうも様子が違います。

聞き間違いだったのかな~と思っていたら、ふつ餅とはヨモギ餅のことでした!

長崎や佐賀では、ヨモギのことを「ふつ」と言うそうです。

後でネットで調べたところによりますと…

ヨモギ=蓬は中国語で「フーチン」と発音するそうで、中国との親交が深い長崎で、

その中国語の発音が訛り、近隣にも伝わったようです。

 

公民館では、まだまだ料理が続いていましたが、私は途中から広場へ移動。

ライブのために、早くも「オトヒトツ」の池チャンが準備のために来てくれたから。

自前のテントを持って、マイクやアンプなど音響機器を借りてきて、

雨の中セットしてくれるというのです。

本当に感謝感激!

仲間のMさんと共にテント張りをお手伝い。

 

祭りが始まる頃には雨も止んで、子どもたちも集まってきました。

毎年、金魚すくいは大人気。

 

その横には、石木川に生息するナマズや、こんなものも置かれていましたよ・・・

何かわかるかな?

これはね、サンショウウオの赤ちゃんです。

透き通った緑の袋の中に数匹の赤ちゃんが入っているの見えるでしょ?

石木川の周辺には、こんな珍しい生物がふつーに生息しているのです。

 

その奥では、蛍かご作りも始まっていました。

 

特産品?として、中にはこんなものも売られていました。

マムシの干物です…

 

さて、ライブの演奏が始まりました。

トップバッターは、「ホロヤカン」!

佐賀県の鹿島市や長崎市から来てくれました。

「石木川まもり隊」のエグリちゃんもいます。

3月6日の実況中継をしてくれたハマゴンもいます。

みんな、ありがとう~ 

 

続いては、長崎市の男声合唱団「ながせん」!

稲佐山観光ホテルでのコンサート出演より、「川原ほたる祭り」を選んでくれた頼もしい応援団です。

いま、歌っているのは「心に杭は打たせない」(1982年石木ダム強制測量のうた)です。

権力による蛮行を私たちは忘れない。

あの二の舞は決して許さない!

その思いを込めて作られた歌です。

アンコールがかかり、「ふるさと」を皆で歌いました。

が、まだアンコールの声。

で、もう一度「心に杭は打たせない」を熱唱です。

作曲の松永さん、ありがとう!

ながせん、ありがとう~ 

 

そして、「オトヒトツ」

ハードな介護の仕事を終えて駆けつけてくれたヒロピ、

何から何まで準備してくれた池チャン、

久しぶりのモモちゃん、

三人の素敵な声の融合、まさに「音一つ」でした。 ありがとう~ 

 

トリを務めたのは、「We Love こうばる」合唱団!

録音のピアノ伴奏と合わなくてボロボロでしたが、それでも思いは伝わって、大きな拍手を頂きました。

そして最後のS子さんの挨拶、「私たちはずっとここに住み続けます!」の言葉に、

さらにさらに、大きな拍手が響き渡りました。

 

雨の中、来て下さった皆さん、本当にありがとうございました~ 

川原の皆さん、本当に本当にお疲れ様でした~ 

雨上がりに、光の舞を見せてくれたホタルさん、ありがとう~ 

 

残念ながら、私は見る時間がなかった・・ 

近いうちにまた行きたいな~ 

 

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小出裕章氏、原子力行政を斬る!

2011-05-24 | さよなら原発

参議院の行政監視委員会「原発事故と行政監視の在り方」

 

昨日の午後1時を待ちかねてパソコンを開いた人も多かったのではないでしょうか?

私もその一人。

でも、参議院のインターネット中継、始まりませんでしたね。

アクセスが集中して繋がらなかったようです。

途中から見た方、諦めて見なかった方、後で録画を見た方、いろいろかな?

 

まだ、全然見てない方、参議院の以下のページから見れますよ。

http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

 

それにしても、これだけ国民の関心を集めた委員会審議について、

新聞がほとんど報じてないのはなぜでしょう?

ネットで探しても、まともな記事は共同通信くらい。

 

原発推進政策に批判相次ぐ 参院委で小出京大助教ら

 東京電力福島第1原発事故を受け、参院行政監視委員会は23日、小出裕章・京都大原子炉実験所助教や、石橋克彦・神戸大名誉教授(地震学)ら4人を参考人として招き、原子力行政について討議した。参考人からは「破局的事故の可能性を無視してきた」(小出氏)など、これまでの原発推進政策を批判する意見が相次いだ。

 小出氏は、今回の事故対応で「政府は一貫して事故を過小評価し、楽観的な見通しで行動した」とし、放射性物質の拡散予測など情報公開の遅れも批判。また、国が「核燃料サイクル」の柱と位置付けてきた高速増殖炉の例を挙げ、当初1980年代とされた実用化のめどが立たないのに、関係機関の間で責任の所在が明確でないとした。

 石橋氏は、地球の全地震の約10%が日本に集中しており、「原発建設に適さない場所である」と強調。原子力安全委員会と経済産業省原子力安全・保安院が「原発擁護機関になっている」とし、安全性の審査が骨抜きになっていると指摘した。

 ソフトバンクの孫正義社長は、太陽光など再生可能エネルギーの活用を提言。元原子力プラント設計技術者の後藤政志・芝浦工大非常勤講師も「完璧な事故対策の模索より、新たな分野へのエネルギーシフトの方が容易」と、脱原発を訴えた。

 

朝日新聞も書いてはいるけれど、

太陽光発電など自然エネルギーへのシフトを訴える孫正義ソフトバンク社長の発言に注目し、

大事な話が抜けています。

 多くの人々が感動すら覚えた、歴史的な参考人質疑の真髄は、

これまでの政府の原子力政策をきっぱりと斬ってみせた小出裕章氏の渾身の訴えだったのに。

 

でも、大丈夫。

小出氏の発言については、次のサイトでその内容の要点がしっかりまとめられています。

http://hiroakikoide.wordpress.com/

以下、転載させて頂きます。

 

・原子力を進めてきた行政に対して一言申すために来た。

・私はもともと原子力こそ未来のエネルギー源だと考え、夢を抱いて、原子力工学科に入った。

ただ、入ってから調べてみて、原子力が貧弱な資源だということに気づいた。


・エネルギー資源の量だが、確認埋蔵量が最も多いのは石炭。

世界が使っているエネルギーを60〜70年まかなえる。

究極埋蔵量の石炭がすべて使えるとしたら、800年近く分ある。

天然ガスも石油もオイルシェール、タールサンドもある。

これに対し、原子力の資源であるウランの量は、石油の数分の1、石炭の数十分の1に過ぎない。

 

・こう言うと、推進派は、それは核分裂性のウランの量だけで、我々が使うのは非核分裂性のウランをプルトニウムに変換したものだから問題ないと反論する。

そして、高速増殖炉という特殊な原子炉でプルトニウムを増殖させて再処理をしつつ核燃料サイクルで回しながらエネルギー源にするとしてきた。


・この構想の中心にある日本の高速増殖炉は破綻している。

政府の原子力開発利用長期計画を見ると、最初は1968年の計画で高速増殖炉は1980年代前半に実用化としていた。

次の計画では1990年前後、その5年後の計画では2000年前後、その次は2010年になった。

その後は、実用化ではなく2020年代に技術体系を確立したいとした。

次は2030年に確立とした。

その次の2000年の改訂では年度を示すことができなかった。

次の2005年の改訂(原子力政策大綱)では、2050年に一基目の高速増殖炉を作るという計画になった。

 

・どんどん目標が逃げているのは明らか。

10年経つと目標は20年先に逃げている。永遠に辿りつけない。

ところがこれを作った原子力委員会やそれを支える行政は一切責任をとっていない。

 

・高速増殖炉の原型炉であるもんじゅだけでも1兆円以上を無駄にしてきた。

現在の裁判制度では1億円の詐欺で1年の実刑という。

1兆円だと何年の実刑になるのか?1万年だ。

行政のなかにもんじゅの責任者が仮に100人いるとしたら一人あたり100年の実刑になる。

それほどのことなのに、誰も責任をとっていない。原子力は異常な世界だと思う。


・原子力発電は膨大な放射能を取り扱う技術。

広島の原爆のウランの量は800グラム。一つの原子力発電所で1年で1トンのウランを燃やす。

それだけの核分裂生成物という放射性物質を作っているということ。

機械である原発が故障するのは当たり前。原発を動かす人間も、誤りをおかすもの。

破局的事故の可能性は常にある。

原子力推進側は、想定不適当という烙印を押してそういう可能性を無視してきた。

 

・たとえば中部電力は、原発には多くの壁があるから大丈夫だとウェブサイトで主張している。

特に第四の壁である格納容器が重要だが、これがどんな時でも放射能を閉じ込めるとしている。

原子炉立地審査指針に基づいて重大事故を想定しているとはしているが、格納容器は絶対に壊れないという前提になっており、放射能が漏れるような事故を考えるのは想定不適当だとしてきた。


・ところが実際に福島でそういう事故が起きてまだ進行中。

この事故に対する行政の対応は大変不適切だ。

防災の原則は危険を大きめに評価して予め対策をすること。

が、今回日本政府は一貫して過小評価して楽観的な見通しで行動してきた。

国際事故評価尺度も、最後の最後になるまでレベル7にしなかった。

避難区域も最初は万一を考えてということで半径3キロの住民を対象にした。

しばらくすると10キロに拡大したが、それも「万一」と言った。

その後20キロになったときも「万一のときのため」とした。

 

・私はパニックを防ぐ唯一の手段は、正確な情報を常に公開することだと考える。

残念ながら日本の行政はそうではなく、常に情報を隠し、危機的な状況ではないと言い続けてきた。

時間とお金をかけてきたSPEEDIの結果も隠して住民に知らせなかった。

 

・更に、誰の責任か明らかにしないまま、労働者や住民に犠牲を強制している。

福島の原発労働者の被曝限度量を引き上げたり、住民の避難の基準も法律の基準とは全く違うものになっている。

こんなことをしていていいのか。

 

・事故の本当の被害はどのくらいになるのだろうかと考えると途方にくれる。

現在の法律を厳密に適用すると、福島県全域の土地を放棄するほどになる。

それを避けようとすると住民の被曝限度を引き上げるしかないが、そうなると被曝が強制されることになる。

 

・一次産業はものすごい苦難に陥るだろう。住民は故郷を追われ、生活が崩壊する。

東電が賠償するといっても、何度倒産しても足りないだろう。

日本国が倒産しても贖いきれないほどの被害が出るだろう。

 

・ガンジーが七つの社会的罪ということを言い、それが墓の碑文として残っている。

理念なき政治。労働なき富。良心なき快楽。人格なき知識。

道徳なき商業。人間性なき科学。献身なき崇拝。

それぞれ噛み締めてほしいと思う。

 

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福島原発事故後に産まれた耳なし子うさぎ

2011-05-23 | さよなら原発

東京電力福島原発事故後に産まれた耳なし子うさぎ

 

いつかこのような映像がでてくるかも…と予想はしていたけれど、

やはりショックでした。

スリーマイル島原発事故後の巨大たんぽぽの話は有名ですが、

チェルノブイリ原発事故の後には、頭が2つある牛が生まれたそうです。

私は知りませんでした。

 

福島原発事故の後は耳なしうさぎ、ですか。。。

これからどんなことが起きるのでしょう。

いつかは子どもたちに異変が?

 

「そうなる前に気付いてよ!」

って、この可愛い子うさぎが教えてくれているような気がします。

 

この動画を投稿した yuunosato さんは、こう言ってます。

 

事故後に政府が直ちに健康に被害が無いと報道を続ける中、

30キロ圏外の浪江町津島にて、全く情報が得られず、

隠蔽工作で抹殺されるのだと思った。


で、すぐに戸外からの青草を食べさせていた結果、耳のない子うさぎが産まれた。

今までに初めての奇形である。

耳の奇形だから可愛いけど、

これが目無し兎が産まれたら、淘汰するしかありません。

数値がいつの間にか変化しているのが怖いですね。

現実に目や顔に沁みる霧雨を浴びてみなけりゃわからぬ恐怖ですよ。

                                         

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うたごえ飛んでけ~

2011-05-22 | 佐世保・長崎

一昨日から天気予報とにらめっこ。

ハラハラドキドキでしたが・・・

この通り! 

朝まで降ってた雨はどこへやら、燦々と5月の陽光が降り注ぎ…

皆さん日傘をさしたり、帽子やタオルを被ったり…

私の腕は今マッカッカです。

顔は用心してお化粧して帽子もかぶってたから何とか無事のようですが…

皆さんの楽しそうな笑顔を見てると、

ああ、今年も烏帽子岳でやってよかったな~と、心から思います。

ママやおばあちゃんと一緒にやってきたマイちゃんは、

大人が歌っている間、ひろーい草原で、大好きなボールと楽しそうに遊んでいました。 

 

マイちゃんは東京の府中から2か月前に大分にやってきました。

マイちゃんには小さな赤ん坊の弟がいるので、ママは放射能が心配になったのです。

それで実家のある大分にやってきて暮らしています。

数日前にパパの実家のある佐世保にやってきて、

歌の大好きなおばあちゃんに誘われて、ママと烏帽子岳に遊びにきたのです。

 

私は休憩時間に紙芝居をしました。

「小さな世界のおはなし」

それは、放射能のお話です。

なぜ放射能が怖いのか、放射線をあびると人間の体がどうなるのか、

子どもにもわかるように書かれた紙芝居です。

みんな真剣に見て、聴いてくれました。

近くを通りかかったお散歩中の人も足を止めて耳を傾けてくれました。

 

休憩が終わると、うたごえ再開。

前半ですっかりノリノリになった皆さん。

リクエストもどんどんくるし、前に出て歌う方もぞくぞくと・・・

 

今日も長崎からアコーデオンとギターの伴奏者が一人ずつ助っ人に来てくれました~

手前のギターのMさんは、歌も上手いし、作曲もする多才な方。

新曲「心に杭は打たせない」を披露して下さいました。

石木ダムを造るために機動隊を導入して強制測量をした、あの1982年の出来事の歌です。

今年の「ほたる祭り」でも合唱団で歌ってくれますが、今日が初公開でした。

思わず皆でしんみり聴き入ってしまいました。

 

じゃんけんゲームのプレゼントを用意してくれたYさん、

絶品のシシ汁を作ってくれたTさん、

いつもの美味しいコーヒーを持ってきてくれたSさん

みんなの思いが一つになってお客さんも大満足だったね。

 

それは募金箱に現れていました。

被災地支援の募金箱の前で、帰りがけ、たくさんの人が足を止めてくれました。

音のしない募金をしてくれる人も何人も!

 

あふれる太陽、輝く緑、この自然の中で元気に歌える喜び。

ライフラインや住むところ、食べるものの心配もせずに、普通の暮らしができる幸せ。

早くこの幸せが、東北の皆さんにも届きますように・・・

願いを込めて、「希望」「ふるさと」など歌い  ました。

 

その歌声、飛んでけ~ 西風に乗って!  

 

 

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参議院行政監視委員会の参考人質疑を見よう!

2011-05-20 | さよなら原発

いまネット上で最も注目を集めている情報は

5月23日13:00~ 参議院行政監視委員会での参考人質疑

テーマ=「原発事故と行政監視システムの在り方」

参考人= 小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)、

      後藤政志さん(原子炉格納容器設計者)、

      石橋克彦さん(地震学者)、

      孫正義さん(ソフトバンク社長)

ではないでしょうか?

私もどんな話が聴けるのか、とても期待しています。

NHKが放送してくれるといいのですが…

それがなかった時は、参議院のインターネット中継を見ましょう。

http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

 

 NHKといえば、私も17日のブログで取り上げましたが、

「ネットワークで作る放射能汚染地図」への感想をいろいろ見聞きします。

その中で、私が最も共感を感じたのは、こちらのご意見。

http://www.pot.co.jp/matsukuro/20110518_211804493923933.html

ポット出版のライターの松沢さんが書かれたものです。

 

一部引用させて頂くと・・・

(これでも一部分です。お時間のある方は是非全文を・・・)

 

「どうしてもっと早くこれを報じなかったのか」との批判がネットには溢れていて、それももっともなのですが、ドキュメンタリーというのはそういうものです。だからこその厚みがあります。


すぐに報じるべきはニュース番組であり、ドキュメンタリーは別セクション。


おそらくスタッフは、潰されないように細心の注意をしていたはずです。突っ込まれるところがないか慎重に調べたでしょう。敵は姑息ですから、そういうところにも時間がかかります。


この番組の見所は、「社会の崩壊」をリアルに見せていることです。いくら文字で伝えようとしても伝わらないものがこの番組で体感することができます。時間をかけたドキュメンタリーならでは。


大正時代から続いた競走馬の牧場の主は、妊娠した馬がいたために逃げず。しかし、結局は牧場を捨てて避難することになります。仕事も探さなければなりません。

妻子を避難させて家を守ろうとする若い男、育てたタバコの葉を捨てる親子、釣り客が一人も来なくなった川、すべてのニワトリが死んだ養鶏場、餌をやりに来た飼い主の車を延々と追いかけるイヌ。

これは見えない放射能を見えるようにした番組です。


この番組の最重要人物は、木村真三という放射線の研究者です。

木村さんを番組の中心に据えたのは、番組制作者には、破壊される軸、それに抵抗する軸を見せようとする意図があったのだと思います。この軸は空間の軸であるとともに時間の軸でもあります。


今中さんは「記録を残すことが仕事だ」と言ってます。恐れていた事故が起きてしまったことの悔しさと無力感の中で、彼はこの先を見ている。10年後、 20年後に、健康被害が次々と起きることになる。その時に、この記録が生きてくる。今現在そうであるように、政府や東電、それにつらなる人々は被害を最小に見積もろうとするでしょう。証拠も消すでしょう。今中さんは、自分がこの世にいくなくなったあとも、末永く抵抗するための記録を残している。


何代も前から続いていた仕事を断絶し、太古から続いてきた自然を破壊し、夫婦や親子を切り離した原発事故に抵抗しようとするのは、引退した老研究者、遠からず引退する京大原子炉実験所の二人、そのあとを継ぐ存在である40代の木村真三。そして、彼が職を捨て、自分自身被曝することを覚悟して、福島の線量地図を作ろうとしたのは……。というところで終わっておくかな。あとはテレビをご覧ください。
 
 
追記:
【昼間にも放送します!】Eテレ 28日(土)午後3:00~ETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事故から2か月」再々放送! 事故発生直後から科学者たちと放射能汚染地図を作成。調査で出会った人々の混乱と苦悩を伝えます。 byEテレ編成

 

まだ、このドキュメンタリーをご覧になっていない方は是非、5月28日(土)午後3時、

NHK教育テレビをつけてみて…

可能な方はDVDに録画して…

それは数年後、貴重な資料となるでしょう。

 

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ネットワ―クで作る放射能汚染地図

2011-05-17 | さよなら原発

あなたは観ただろうか?

ネットワ―クで作る放射能汚染地図

 

15日夜放映されたNHK ETV特集。

この番組を観た人はとても多いだろう。

事前にいろんな人があちこちで予告していた。

その期待を裏切らない、いえ、期待以上の素晴らしい番組だった。

 

真の科学者と心ある報道人の真髄を見たような気がした。

(続きを見たい方は以下をクリックすれば見れるよ)

02 http://bit.ly/mmSOXV

03 http://bit.ly/jwNV57

04 http://bit.ly/k7hFRm

05 http://bit.ly/lT1LRf

06 http://bit.ly/lyyajX

07 http://bit.ly/lzUAD4

 

よくやった!

NHKにしか作れない番組だ!

YouTubeで流すのを許してほしい、消さないで!

といったコメントが続々集まっている。

 

みんな同じ想いなんだな~

と思っていたら、そうではない人もいた。

 

間違えないで、「敬意」などあり得ない、

 即時に報道すべき内容」に他ならない!

 NHKは悪の一端を担った、

 東電・官に黙って従った、その罪は大きい、

 間違っても褒めたりしないで!

 それではまた同じ過ちの繰り返しです!>

 

そうか・・そうだなぁ

確かに、この取材班がホントの汚染状況を掴んだ時点でニュースとして報道していたら、

被爆者の数を減らすことができた。

被爆の程度を抑えることができた。

事の重大さが多くの人によりしっかり伝わり、

東電や政府や御用学者の説明は信用できない、

ホントのデータが知りたい、しっかり測定してホントのことをもっと公表しろ!

と国に迫る風がおこったかもしれない。

 

でも、どうだろう?

そんな風おこるかな・・?

16日の長崎新聞トップ記事は、共同通信の世論調査(14、15日実施)。

今後原発を「減らすべき」と答えた人は53.0%だったが、

「浜岡原発以外の原発は停止しない」ことについては「賛成」が57・9%だったという。

 

将来は減らすべきだけど、今すぐに極端に減らされたら不安。

とりあえず浜岡原発だけ止めてみて、あとは様子を見ながら・・・

といったところか。

 

政府もそうだけど、私たち国民自身も実は、あいまい。

これだけ深刻な事態に陥っているにもかかわらず、脱原発の意志が弱い。

今この時期にこんな数字なら、

喉元を過ぎた頃にはどんな数字になっていることやら…。

 

チェルノブイリ原発事故の後、ドイツは段階的全廃を決めた。

緑の党と社会民主党の連立政権の時だったっけ。

そして、風力、太陽光など再生可能エネルギーの割合を増やしていった。

その後、保守連立政権に代わってから、原発全廃期限を延長する方針を打ち出した。

もしや、脱原発を撤回するつもり?との疑念も芽生えていたが、

今回の福島原発事故を受けて、7基の原発の運転停止に踏み切った。

ドイツには17基の原発があったので、およそ4割の原発を止めたことになる。

すごい決断力!

 

国民もすごかった。

原発止めろ!と、大規模なデモを繰り返しあちこちでやってた。

 

遠い海の向こうの人々が、こんなに危機感に押されて動いているのに、

その当事者である私たち日本人は、「浜岡以外は止めなくていい」と思ってる。

この違いはなんだろう?

不思議でたまらない。

 

私たち日本人は現実を受け止め、受け入れるのが苦手なんだろうか?

不安を覚えることはなるべく見たくない、聞きたくない、信じたくない?

辛い思い出は、なるべく忘れたい。思い出したくない。考えたくない?

 

第二次世界大戦後の日本とドイツのスタンスの違いと通じるものがありそうだ・・

 

悲しい・・・  

 




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うたごえ喫茶 in 烏帽子岳

2011-05-15 | 佐世保・長崎

雨も止んで、黄砂も去って、やっと爽やかな五月の空が顔を出しましたね~

さあ、5月恒例、烏帽子岳山頂での「うたごえ喫茶」の季節です!

今年もやりますよ~

 

とき    5月22日(日) 13:00~15:30

ところ   風と星の広場(烏帽子岳終点バス停横の広場)

参加費  無料(被災地支援募金受付ます)

交通    市バス 佐世保駅発11:45
       (これに乗り遅れたらあとは夕方までありませーん!要注意)

       帰りは車を用意しますから大丈夫でーす

 

3・11以来、日本中の人たちが、不安な日々を過ごしています。

そして、自分たちの何倍も不安な日々を生きている現地の人たちに、

なにか支援できないものか…と考えている方も多いでしょう。

 

今回の「うたごえ喫茶」、会費は要りません! 

代わりに、その参加費を義捐金として受付けます。

 

美味しい山の空気を胸一杯に吸い込んで、

思いっきり大きな声で歌いませんか。 

 

その元気、福島や宮城や岩手に飛んでけ~と、届けてみませんか。

 

予定してる歌は・・・

ふるさと

夏は来ぬ

岬めぐり

少年時代

夜明けの歌

千の風になって

手の歌

芭蕉布

Believe

希望を紡いで

今日の日よ さようなら

などなどです。

その他どんどんリクエストしてくださいね。

ギター伴奏者が弾ける曲だったら、何でもOKですよ。

 

一週間後、お会いしましょう・・

 

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不思議な議会

2011-05-14 | 石木ダム

13日、佐世保市議会では、新しい委員会人事についての攻防が繰り広げられたようです。

 

企業経済委員会への希望者11人に対して定数は9人。

 

2人が他に回されることになります。

 

11人の内訳はこうでした。

 

自民2人、市政クラブ2人、民主2人、緑政2人、公明1人、社民1人、共産1人。

 

当然2人いるところから減らすべきですよね。

 

で、民主はいち早く1人減らしましたが、

 

残る自民・市政・緑政の3会派はいずれも譲ることなく居座りました。

 

 

結果、Y議員がはじき出されました。

 

おそらくY議員が強硬な石木ダム反対論者だからでしょう。

 

企業経済委員会で水道局の予算は精査されますから、

ダム事業費をめぐって、私たちはよく企業経済委員会の傍聴に行きました。

 

Y議員がいると、決まるものも決まらなくなる…との思惑が働いたに違いありません。

 

 

 

関連委員会からは排除されても、本会議ではとりあげられるわけですから

 

いっそう皆さんと力あわせて、建設中止に追い込むために頑張る決意です。

 

今朝、Yさんのメールには、そのような決意が記されていました。

 

不思議です。

主権を持った市民から選ばれた代表によって構成される市議会、

その中の委員会の構成員はなるべく多くの会派から集められるべきで、

会派によって偏りがあると、市民の意見を平等に伝えられなくなると思うのですが…。

市議会って、そんなもの?

不思議です。

でも、もう決まってしまったんだって。

ため息・・

 

また、県の「公共事業評価監視委員会」のあり方にも疑問を感じます。

http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/d/20110514

 

 

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石木ダム 検討の場 最終回!

2011-05-09 | 石木ダム

「石木ダム建設事業の関係地方自治体からなる検討の場」の第3回目です。

この長ったらしい会議名の横断幕を見るのも、3回目にして最後です。

今日が最終回でした。

(詳細は、ブログ「石木川まもり隊」http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/d/20110511 )

 

関係地方自治体・・・つまり、長崎県土木部長、佐世保市長、川棚町長、波佐見町長、

皆様方は何を検討したというのでしょう?

 

3回とも長々と県河川課の説明を聴き、佐世保市長の補足説明を聴いただけではありませんか。

佐世保市長は一番たくさん質問をしていましたが、

その内容は、県や佐世保市の主張をより正当化するためのものでした。

川棚町長の質問には、時々期待させるものがありましたが、ただ質問するだけ…

県が答えてそれで終わり…

えー!今の答えで納得ですか?再質問はしないんですか?

な~んだ。県に言い訳をする機会を与えるためだったんですね~

と、だんだん思えてきました。

 

あまりの茶番劇に、我慢できなくなった I さんは傍聴席から抗議の声をあげました。

「そんなにダムを造りたかったら佐世保に造れ!」「私たちは絶対に造らせない!」

 

「お静かにしてください。傍聴席からの発言は禁止されています。退場をお願いすることがあります」

と、司会者は何度も注意しましたが、I さんの抗議は止みません。

確かにルール違反です。

でも、I さんの怒りは十二分に分かるから、傍聴席の誰一人止めません。

むしろ同調した声が上がります。

 

司会者は何度も注意しますが、決して退場は命じませんでした。

できなかったんですね・・

でも、I さんは自ら席を立って出ていきました。

これ以上ここにいたら、椅子でも投げてしまいそうだ…と言って。

 

I さんが退場すると、報道席に座っていた記者さんたちが一斉に後を追いました。

カメラも付いて行きました。

誰も注目していない中で、佐世保市長は延々と、平成6年の渇水の苦労を語り続けました。

 

あまりにも虚しくて、

佐世保市民として恥ずかしくて、

私も思わずルール違反してしまいました。

「佐世保だけじゃないでしょう?!」

 

あの時の渇水で苦しんだのは佐世保だけではなかったでしょう?

程度の差はあるけれど、あの年の断水の苦労は、西日本各地の多くの市民が経験したことでしょう?

その経験を他市は教訓として活かしたのに、何もしなかった佐世保市の無策が問われてるんですよ?

私たちは貴方がそれを言うたびに恥ずかしくてたまりません。

貴方は恥ずかしくないんですか?佐世保市の首長として!

 

そんな思いが込み上げて、思わず発した一言でした。

あとはずっと我慢して聴いていましたが、

最後に県は、実に手前勝手な都合のいい総合評価を示して、石木ダム案が最良と結論付け、

検討メンバーからの異論も出ず、

司会者から会議の終了が告げられたときは、もう遠慮せずに声を発しました。

 

もう、終わりですか?

「検討の場」は、これで終わりですか?

これが長崎県の「検証」ですか!

 

 

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脱!原発デモ in 福岡

2011-05-08 | さよなら原発

一週間前の予報では雨だったのに…

最高のデモ日和!

よかったね~

福岡の警固公園には、こんなに大勢の若い人が集まって、

~玄海原発再始動してよかと?~と、声をあげました!

この熱気、伝わりますか?

 

中には、元若者もいます。

このパラカードを2つ持ってる方が1つ貸して下さいましたので、

私はそれを持って歩きました。

そうだったのか~原発はいらないんだ~」と書かれたプラカードでした。

 

いま時の若い人たちのデモは、楽しくやろう~というのが当たり前。

楽しくなけりゃデモじゃない!みたいな…

それに反論したくなる人もいるでしょう。

でもね、

確かにシュプレヒコールのデモよりは、道行く人の視線が集まります。

 

 

こんなふうに、2階のお店(美容院?)の窓から拍手で迎えてくれる人もいました。

 

 

「みちのく夢プラザ」の店員さんやお客さんたちも注目です。

 

途中で一度だけ、デモの妨害がありました。

「在特会」です。

マイクの音量を最大にして、黄色い声で叫びます。

原発無くしてどうするの!電力不足になるのよ!バカじゃないの!

みたいなことを・・

在特会=在日特権を許さない市民の会、ですよね。

その団体が、どうして原発推進なの?と、何も知らなかった私はびっくりしましたが、

4月には渋谷で、世界初の原発推進デモをやったそうですねー

不思議な団体です。

なぜ推進なのかじっくりお話を聞きたいところでしたが、

ものすごく大きな音なので、声が割れて聴き取れませんでした~

 

さて、約2時間後、元の警固公園に戻ってきました。

主催者がマイクを持って話し始めると、自然に丸い輪の人垣が幾重にもでき、

前の方の人たちは座って、

誰もが真剣な表情で聴いています。

大分の小坂さんです。九電本店前でずっと座り込みをなさっている方です。

http://nonukes.exblog.jp/13503507/

 

このブログを見て、私も行かなくちゃ!という気になったのです。

デモに参加する前に、九電本店前に行ってきましたが、

若い男性が一人でお留守番なさってました。

今日は皆さんデモのほうへ参加なさってたんですね。

私はお土産(反原発の冊子と紙芝居)を渡して、署名をして、警固公園へ向かいました。

最後に思いがけず小坂さんのスピーチを聴けて、嬉しかったです。

福島から来た若いお母さん(後ろ向きに立っている真ん中の人)もマイクを持って訴えました。

この期に及んでも、原発が造られようとしている上関から、

らんぼう君たちカヤック隊のメンバーもスピーチしました。

 

帰りの電車の時間が迫っていたけれど、

らんぼう君のスピーチを聴くために、次の電車に乗ることにしました。

スピーチの順番を待っているときに、

「石木ダムの方はどう?工事はまだ再開されてないよね?」って

心配そうに訊いてくれたのが嬉しくて…単純な私です。

 

らんぼう君の話は、私たちのこの思いを、それぞれの地域の議員さんに届けましょう。

声を届けることによって、私たちが社会を変えていきましょう、というものでした。

あれ?どこかで聞いたことがあるような…

そうそう、河野太郎さんのブログに書かれたメッセージでしたね。

 

今日だけで終わるのではなく、

お祭り騒ぎで終わるのではなく、

日常で、地域で、声を出し続けることが大切。

言うは易し、行うは難し…

でも、その難しさをクリアーしなければ、変えられないよね。。

 

 

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