佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

シリアへの軍事介入を否決した英国議会…日本の議会は?

2013-08-31 | 雑感

河野太郎衆院議員のブログ 「ごまめの歯ぎしり」を時々読んでいます。

今日は、「シリアと汚染水」というタイトルでした。

http://www.taro.org/2013/08/post-1393.php

いまにも米欧からの攻撃を受けようとしているシリア問題と福島原発の汚染水、

どうむすびつくの?と思いつつ、読み進んでいくと・・・

なーるほど、そうだったのか~

とガッテン!することが書かれていました。

 

まず彼は、政府が提案したシリアへの軍事行動を否決したイギリス議会について高く評価します。

しかし、それは、軍事行動を否定したことをほめているのではなく、

与党が多数を占めている状況の中で、政府が提案した決議が否決された

そのことをほめているのです。

与党議員といえども、政府の一員でなければ、政府提出の決議が正しいかどうか判断し、

それが間違っていると思うならば反対する。

この姿勢を評価しているのです。

そして、彼が属する日本の国会はどうかというと、残念ながら、そうではない。

本会議の採決はすべて党議拘束がかかり、

震災直後の国会の会期延長の動議のようなものであっても党議に反すると、

役職停止1年というような、議会制民主主義を理解していないようなことが行われる。

と。だから国民の思いを国会が形にすることができないと嘆いています。

しかも国会が機能していないのは、採決においてだけではない。

国会法によれば、

衆議院では20人の賛同する議員がいれば、代議士は誰でも法案を提出することができるようになっている。(予算を伴う場合は50人の賛同者)

それならば、福島第一原発の汚染水処理の責任を国に持たせる法案を議員立法で提出すればよいではないかと思う国民も多いはずだ。

しかし、現実にはそれができない。

なぜでしょう?それには、こんな仕組みがあったのです。

各党の執行部の同意がない法案については、

20人の賛同者がいても、衆議院の事務局が受け取らないからだ。

なぜ受け取らないの?

これは戦後まもなく始まった慣例だ。

各党からその旨の手紙が衆議院事務局あてに出され、

それに従って事務局は党の執行部の同意がないものは受け取らない。

手紙?

自民党の場合、幹事長・総務会長・政調会長・国対委員長のサインが必要で、

そのためには部会・政調会・総務会での審査を経て了解をもらわなければならない。

この党内の了解は、建前では多数決ではなく、満場一致となっているため、

少数の一部が反対と声を挙げれば、了解されない。

だから多くの国民が、東電を破たん処理するべし、汚染水処理を国が前面に出てやるべし、

と思っていても、それを実現する法案が国会に提出されない。

そんなアホな・・・。

でも、原発に反対している野党からなら提出できるでしょ?

野党から議員提案で出されても、

即座に与党は反対の党議拘束をかけて、造反には断固たる処分をすると脅して否決するだろう。

だから、国民の思いが政治に受け止められていないという不信感が強まっていくのだ。

現在の仕組は、政府と与党執行部には大変都合がよい。だからなかなか変わらない。政権交代しても、そこは同じことだった。

国会が機能するように改革できれば、国民の思いを吸い上げる政治は実現する。

すべての採決に党議拘束をかけたり、議員立法を縛っているような慣例も廃止し、

国民の思いを受け止められる国会にすべきだ。

 

本当にその通りです。

国会議員は代議士なんだから!国民の代弁者なんだから!

国民の願いを無視して議論する国会なんて・・要らない!

そんなの、税金泥棒じゃないですか!

 

税金泥棒と言えば、最近こんな話を耳にしました。

佐世保市議会本会議では議案に対する質疑も討論もほとんどなされません。

Y議員以外は、皆さん、ほとんどだんまり。

当局の説明を聞くだけ。

異議なしと言うだけ。

だからいつも本会議はY市議の一人舞台です。

ところが今、議運で「本会議での議案質疑と討論時間の制限」が議論されているそうです。

Y市議の発言を制限しようとしています。

 

それは逆でしょう?

議員さんたちは市民の意見を吸い上げて、それを議会の場で代弁してくれなくては…

賛成であろうと反対であろうと。

そこに座っているだけでは税金泥棒ではないかとの声が一部の市民からあがっています。

 

 

国会議員にしろ地方議員にしろ、

議員は市民国民の代弁者であることを肝に銘じてほしい。

選挙の時だけ有権者の方を向き、

後は、党と役人のほうばかり向いている議員は要りません。

 

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国際法違反だから軍事介入?

2013-08-30 | 平和

決してシリアに味方するつもりはない。

政府軍だろうと、反政府軍だろうと、無差別に市民を殺傷する化学兵器を使ったことは許されない。

でも、その報復が空爆?

空爆も無辜の市民を巻き添えにするでしょ?

 

アメリカは、28日、アサド政権による化学兵器使用と断定。

会見でハーフ副報道官は軍事介入の根拠として、

「多数の市民を無差別に殺害したことは国際法違反に当たる」と強調した。

そこで、ロイター通信の記者が質問した。

米国が核兵器を使用し、広島、長崎で大量の市民を無差別に殺害したことは、

あなたの言う国際法への違反だったのか」と。

ハーフ副報道官はコメントを避けたそうな。。

 

だよね。

答えられないよね。

化学兵器を使ったら空爆されて当然なら、アメリカも空爆されるべきだよね。

ベトナムに枯葉剤をたっぷりまき散らしたこと忘れてないよね?

 

イラクやアフガンで使った劣化ウラン弾。

あれは許されるの?

あれは核兵器で化学兵器ではないから?

核兵器は良くて、化学兵器は悪いの?

その根拠は何?

 

「多数の市民を無差別に殺害した罪」を言うなら、

イスラエルのパレスチナに対する罪にはどうして目をつぶるの?

イスラエルだけじゃない。

ロシアも中国もアメリカも・・

大国と呼ばれる国々はこれまでどれほど多くの市民を殺傷してきただろう…

 

かつて、私たちの国もそうだった。

20世紀前半、隣国の多くの市民を殺傷してきた。

そのことを本当に悔い改めたくて、私たちは憲法9条を手に入れた。

その、私たち日本国民の宝物を、いま安倍総理をはじめとする自民党政権は、

私たちの手から奪い取り、葬り去ろうとしている。

 

為政者は、なぜ戦争が好きなんだろう。

核兵器廃絶を唱えたオバマ大統領に感動し、はじめは期待したけれど、

だんだん彼もアメリカ大統領らしく変化していった。

大量破壊兵器を隠し持っていると断定してイラク戦争を始めたブッシュと、

いま同じことをやろうとしている。

 

為政者はなぜ、戦争をやりたくなるのだろう。 

 

 

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そもそも総研、除染問題を斬る

2013-08-30 | さよなら原発

私も、たまたま見てました。

除染は不可能!

こういう認識を、より多くの人が共有していくことが大事ですよね~

「そもそも総研」に拍手!

 

 

日本政府って、国民を守りたいという思いはないんだろうか・・・

せめて、チェルノブイリ基準以下に・・・

5ミリシーベルト以下に・・

 

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電気は足りていた、でも再稼働するのは…

2013-08-30 | さよなら原発

先週の土曜日、「さよなら原発させぼの集い」では、大雨の中、恒例の学習会(DVD『テレビと新聞が伝えない 太郎ホントの話』を見て、語り合う)を開催しました。

テーマ「電気は足りてるって?」について、いろいろ勉強しました。

昨年夏の最大需要が○○万kwで、最大供給力が○○万kwで、それは大飯原発2基分を除いても十分足りていたとか、

それは、ガスヒートポンプエアコンやガス・コンバインドサイクルの普及で、電力供給力は大いに拡大したとか、

都市ガス各社は電力供給に乗り出したことにより、大きな収益をあげていて、例えば九州の西部ガスなどは6年ぶりの増収だったとか、

いろんな情報を得ましたが、

上映後の井戸端会議の中で、特に話題になったことは・・・

 

1.電気が足りてるのはわかった。でも電力会社は電気が足りないから再稼働せねば…という。

  再稼働したいほんとの理由は、原発を止めると資産がなくなり倒産するからだって?

  例えば関西電力でいえば、純資産の半分は原発関連なので、それを廃炉にすることは、

  会社の資産が半分になり倒産してしまうから?

  そ、そんな企業の都合で、私たちは、とてつもなく危険なものを押し付けられてきたの?!

  などなど、怒りと半信半疑の声続出。

  

2.ガスによる火力発電が効率的で安価なのはわかったけど、環境面はどうなんだろう?

  CO2や温暖化のことなど少し気になるし・・

  やっぱり自然エネルギーがもっと普及したらいいなあ・・

  ということで、特に女性の間では太陽光発電への関心が高く、

  国や自治体がもっと補助をすれば、もっと利用者が増え、家庭用の電気くらい賄えそう。

  家族がいない昼間、自分のためだけにエアコンを使うのが後ろめたい。

  でも、家に太陽光発電があって自給自足できてれば安心して使えそう、

  などという意見も。。庶民はこんなにもったいない精神で暮らしているのに…ね~

 

3.この日のテーマには関係ないけど、食物の放射能汚染についても話がはずみました。

  長崎市在住のHさんが「キノコとお煎餅は食べません」と言ったから。

  埼玉県から避難してきたHさんは私たちと違って、食べ物に含まれる放射能について敏感だし、

  よく勉強している。みんな素朴な疑問をいろいろ出してHさんに聞いていた。

 

4.そして、なんといっても、今漏れ続けている福島の汚染水の問題。

  東電になんか任せていられない。

  国だって止める方法、技術を現時点では持っていないはず。

  それなのに、再稼働?原発輸出?オリンピック?冗談じゃない!

 

そんな話で盛り上がったひと時でした。

大雨の中、参加してくださった皆さん、ありがとうございました。

 

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小泉純一郎の「原発ゼロ」

2013-08-29 | さよなら原発

小泉純一郎の「原発ゼロ」

この記事にはビックリしました。

ご存知の方も多いと思いますが、毎日新聞東京の8月26日朝刊の「風知草」の記事です。

http://mainichi.jp/opinion/news/20130826ddm003070155000c.html

 

脱原発、行って納得、見て確信−−。今月中旬、脱原発のドイツと原発推進のフィンランドを視察した小泉純一郎元首相(71)の感想はそれに尽きる。

 三菱重工業、東芝、日立製作所の原発担当幹部とゼネコン幹部、計5人が同行した。道中、ある社の幹部が小泉にささやいた。「あなたは影響力がある。考えを変えて我々の味方になってくれませんか」

 小泉が答えた。

 「オレの今までの人生経験から言うとね、重要な問題ってのは、10人いて3人が賛成すれば、2人は反対で、後の5人は『どっちでもいい』というようなケースが多いんだよ」

 「いま、オレが現役に戻って、態度未定の国会議員を説得するとしてね、『原発は必要』という線でまとめる自信はない。今回いろいろ見て、『原発ゼロ』という方向なら説得できると思ったな。ますますその自信が深まったよ」

 3・11以来、折に触れて脱原発を発信してきた自民党の元首相と、原発護持を求める産業界主流の、さりげなく見えて真剣な探り合いの一幕だった。

 呉越同舟の旅の伏線は4月、経団連企業トップと小泉が参加したシンポジウムにあった。経営者が口々に原発維持を求めた後、小泉が「ダメだ」と一喝、一座がシュンとなった。

 その直後、小泉はフィンランドの核廃棄物最終処分場「オンカロ」見学を思い立つ。自然エネルギーの地産地消が進むドイツも見る旅程。原発関連企業に声をかけると反応がよく、原発に対する賛否を超えた視察団が編成された。

 原発は「トイレなきマンション」である。どの国も核廃棄物最終処分場(=トイレ)を造りたいが、危険施設だから引き受け手がない。「オンカロ」は世界で唯一、着工された最終処分場だ。2020年から一部で利用が始まる。

 原発の使用済み核燃料を10万年、「オンカロ」の地中深く保管して毒性を抜くという。人類史上、それほどの歳月に耐えた構造物は存在しない。10万年どころか、100年後の地球と人類のありようさえ想像を超えるのに、現在の知識と技術で超危険物を埋めることが許されるのか。

 帰国した小泉に感想を聞く機会があった。

 −−どう見ました?

 「10万年だよ。300年後に考える(見直す)っていうんだけど、みんな死んでるよ。日本の場合、そもそも捨て場所がない。原発ゼロしかないよ」

 −−今すぐゼロは暴論という声が優勢ですが。

 「逆だよ、逆。今ゼロという方針を打ち出さないと将来ゼロにするのは難しいんだよ。野党はみんな原発ゼロに賛成だ。総理が決断すりゃできる。あとは知恵者が知恵を出す」

 「戦はシンガリ(退却軍の最後尾で敵の追撃を防ぐ部隊)がいちばん難しいんだよ。撤退が」

「昭和の戦争だって、満州(中国東北部)から撤退すればいいのに、できなかった。『原発を失ったら経済成長できない』と経済界は言うけど、そんなことないね。昔も『満州は日本の生命線』と言ったけど、満州を失ったって日本は発展したじゃないか」

 「必要は発明の母って言うだろ? 敗戦、石油ショック、東日本大震災。ピンチはチャンス。自然を資源にする循環型社会を、日本がつくりゃいい」

 もとより脱原発の私は小気味よく聞いた。原発護持派は、小泉節といえども受け入れまい。5割の態度未定者にこそ知っていただきたいと思う。

 

イラクに侵攻するブッシュ政権を支持したり、首相でありながら靖国参拝をやったり、

賛同できないことはいっぱいあった小泉さんだけど、

「自民党をぶっ壊す!」とまで言って郵政民営化をやったあのカリスマ性を、

今こそ発揮してほしい。

今こそ「自民党をぶっ壊す」時。

原発推進の自民党をぶっ壊して、日本が原発によって破壊されるのを防いでほしい。。

                                        

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○○と○○は新しいほどいい・・?

2013-08-28 | 雑感

新しいパソコンからの初投稿です。

26日に、ようやく新しいノートパソコンが届きました。

東芝の dynabook R732です。

東芝のPCは初めてですが、けっこう使いやすいです。

メールとインターネットと、ワードとエクセルと、写真の保存くらいしかできない私は、

高性能とか多機能なものの必要はなく、

とにかく携帯に便利で、しかも大容量で、ディスクドライブ搭載のものが欲しかったんです。

今まで使っていたのは、Cドライブの空き容量が10GBを切ってしまって、青息吐息・・・

 

dynabookが届く3日前には、メールを1行打つのに3~5分もかかるようになり、

1日前にはついにインターネットへの接続もできなくなり、

USBコネクタも、何を差し込んでも認識しなくなって・・

まるで人間が寿命を全うして静かに旅立っていくように、

徐々に徐々に動かなくなっていきました。

 

今まで酷使してごめんね。

合掌…という思いです。

 

新しいダイナちゃんは、打って変わってピチピチ元気!

よく動いてくれます。

女房と畳は新しいほどいいって昔の人が言ってたようですが・・

パソコンのような機械は、まさにそうでしょうね~

より便利に、より優秀に進化しているわけですから。

 

でもね、使うほうのオツムがねぇ、進化しないというか、むしろ鈍化してますので、

追いついていけないんですよね~

 

古女房がいいっていう男性の気持ちもわかるな~

                                  

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福島の声

2013-08-23 | さよなら原発

この声を聞いてください。

福島県浪江町からやってきた、「希望の牧場・ふくしま」代表 吉沢正巳さんの叫びを

聞いてください。

今年5月、渋谷駅前。

全身を声にして発している叫びに、耳を傾ける都民は少ない....

 

でも、都民だけじゃない。

吉沢さんの声が目指す先は、

東電であり、政府であり、そして私たち国民みんなだと思う。

 

どうか聴いてください。

しっかり耳を傾けてください。

 

 

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電気は足りてるって?

2013-08-22 | 佐世保・長崎

明後日、8月24日(土)、午後1時半~、

第3回『太郎ホントの話』の上映会をおこないます。

場所はいつものところ。

アルカス2階のスピカ第2研修室です。

 

今回のテーマは、「電気は足りてるって?」ほんと?

記録的な猛暑のこの夏、計画停電は無しで終わりそうだし・・

でも、ギリギリの綱渡りだって言う人もいるし、

いや、足りているとしても、高い石油やガスを輸入してるので電気料金が値上げされ、

産業界は青息吐息だよという人もいるし・・

いったいホントのところはどうなの?

 

と思っている人も多いんじゃないかな~

そんな人は是非覗きに来てね。

一緒に考えてみましょう。

山本太郎さんのホントの話は、きっと参考になると思いますよ。 

 

 

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パソコンもダウン!

2013-08-21 | 佐世保・長崎
この異常な暑さに、私のパソコンもついにダウン!
´д` ;

佐世保に戻ってすぐ電気屋さんに駆け込んだのですが。
いよいよ年貢の納めどきとなり …>_<…

新しいパソコンが届くのは来週だって…

そこで、初めて、携帯から投稿してみることに…

うまくいくかなぁ…


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通潤橋その2

2013-08-11 | 

これが、布田保之助の像。

彼の視線の先にあるものは・・・

ジャーン!

通潤橋の放水です。

これがどうしても見たくて、またやってきました。 

すごい迫力です。

35度のあっつーい中、大勢の見物人が集まっています。

橋を通っている3本の送水管の真ん中あたりにゴミを取り除くための放水口が、

五老ヶ滝川上流に向かって2個、下流に向かって1個あり、

いま3本の大きな流下が始まったところです。

上から見るとこんな感じ。

下の見物人が豆粒のように見えて、高さがこわ~い!

左手前に見えるのは、この送水口の栓です。

 

通潤橋の碑の横に置かれている四角い石、これが石の送水管です。

この図に示されているように、90cm角の石ですから、どんなに大きいか、どんなに重いか

想像できますね。

その中央に30cm角の穴を開け、それを何百個も繋いでいったのです。

どうやって?

溝を掘って、そこに溶けた鉄を流し込むというアイデアもすごいけど、

この溝もまた全く同じサイズで掘らないと流し込めませんよね~

大変精密な仕事ぶりです。

しかし、このグッドアイデアも失敗に終わります。

鉄の暑さで石が焼け、そこがもろくなって、水圧がかかるとそこから水が漏れ始めた…

でも、保之助は諦めなかった!

鉄の代わりに、漆喰を使ってみることにしたそうな。

でも、普通の漆喰ではやはり水漏れが起きてしまう。

特別な「八斗漆喰」について研究し、

(八斗漆喰の作り方)

こうして出来た漆喰が早く乾かないよう、塩と卵の白身を加えるのですが、

それらの調合を何度も何度も試行錯誤して、やっと水漏れしない石の送水管ができました。

 

送水管を造るだけでも、どれほどの工夫と情熱と根気が必要だったことか・・・

山都町の人々にとって、布田保之助という惣庄屋は、たんなるお役人ではなく、

神様のように崇められる存在だったというのも、わかるな~ 

 

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