オリンピックが終わった途端、
昨日は竹島、今日は尖閣諸島…と、毎日TVも新聞も騒がしい。
私は不勉強で、どっちの言い分が正しいのやらさっぱりわからないけれど、
どっちだっていいじゃん~と思ってしまう。
こんなことを言うと、ものすごいブーイングや抗議が殺到しそうなので、
前もって言っておきます。
(かつて、何度か痛い目にあいましたから、もう懲り懲り)
議論するつもりはないので、反論などのコメントは受け付けません。
それぞれいろんな考え方があっていいと思います。
これは絶対日本の領土だとか、いや、韓国領だとか、中国だとか、
それぞれのお考えを間違いだというつもりはありませんので、
私の素朴な思いをつぶやくことも、お許し下さい。
広い広い海に浮かぶ小さな島を、奪い合ってどうするの?
海はみんなのもので、海はみんなにつながっているのに。
韓国のゴミが長崎県の離島にはたくさん流れ着くし、
日本が流した放射能汚染が太平洋の向こうのアメリカ海岸まで届いているというのに。
きっと、島そのものではなく、その島の周辺の漁業権とか、海底資源とかが重要で、
だから、どちらも譲らないんだろうけど・・
でもそれなら、共有の領土にすればいいじゃない。
どちらの国民もそこで漁ができるし、
資源の開発には共同で取り組み利益を分け合う。
どうしてそんな簡単なことができないんだろう?
不思議で仕方ありません。
そんなことを思っていたら、
私が所属している「コスタリカに学ぶ会」の幹事さんから、素敵メールが届きました。
二見孝一さんという方が書かれた創作童話「オレオレ島のヒトデ」が転載されていました。
ああ、おんなじだ、やっぱり同じ思いの人はいるんだな~
と嬉しくなりました。
ぜひ、皆さんも読んでみてください。。
広い広い宇宙の中に、それはそれはひときわ美しい星がありました。
その星には、青く輝く海と緑に覆われた陸地があり、空には白い雲が浮かび、
たくさんの生き物が住んでいました。
そして、その星の広い海原の中にオレオレ島という小さな島がありました。
このお話は、南からの渡り鳥が私にこっそりと教えてくれた、
その小さな島に住むヒトデの長老と可愛い子どもヒトデの会話です。
子ども:
ねえおじいちゃん、うちの家(島)最近なんだか騒がしいね。
長老:
そうじゃのう、、、ニホンアシという生き物がわしらの家にドタバタ上がりこんでくるからのお。
子:
ニホンアシはうちの家にいったい何の用事で来るんだろうね?
長老:
どうやらニホンアシは、わしらの家を自分たちのものにしたいみたいなんじゃよ。
子:
それって訳がわからないよ。だってうちの家は誰の物でもなくてみんなの物じゃないか。
僕のものでもあるし、ニホンアシのものでもあるんだよ。
長老:
そりゃそうじゃが、ニホンアシはとっても欲張りでのぉ、、、。
みんなの物じゃダメで、自分だけの物にしたいんじゃよ。
子:
ふうーん、何で自分だけの物じゃないとダメなんだろうね。
長老:
ニホンアシは、島でも川でも山でも砂漠でも、この星のすべては
自分たちの物じゃないと気が済まないみたいなんじゃ。
なぜそんなに強欲なのかはワシにもさっぱり理解できん。
子:
でもさ、自分だけの物にするって、どうやって自分だけの物にするの?
この島をどこかに切り取って持ってくってこと?
長老:
そんなことはせん。紙切れに「自分の領土だ。」って書いて、みんなに認めさせるんじゃ。
子:
ふぅーん、たったそれだけのことなら、うちの家を「ここはみんなの物です」って紙に書けばいいのにね。
長老:
不思議じゃが、ニホンアシはそうしないんじゃ。
それに、ワシらが困るのはニホンアシが「自分たちの物(領土)」と決めたとたん、
本当はみんなの物である島や土地や川や山を、自分たちだけの都合でメチャクチャにしよることじゃ。
子:
この島も星もみんなの物なのに、なぜ自分たちの都合だけでメチャクチャにしちゃうの?
長老:
それはな、ニホンアシは未来の世代も愛しとらんし、他の生き物も愛してはおらんのじゃよ。
なにしろ、同じニホンアシ同士で、この小さな島を巡って「俺の国の領土だ。」「俺が先に見つけた。」
なんて言い争いをしとるくらいじゃからのぉ、、、、。
子:
ニホンアシって、なんだかかわいそうな生き物だね。
長老:
そうじゃのう、、、、本人たちは「万物の霊長」なんてうぬぼれておるが、
同じニホンアシ同士で分かち合いもできなければ、、
ましてや殺し合いさえやるような生き物だからのぉ。
子:
ニホンアシも、この星に生まれた意味としあわせに気が付いてくれるといいけどな。
長老:
そうあって欲しいもんじゃ。
本当に大切なことはとてもシンプルなことなんじゃが、
それに気が付かない人が多いのがニホンアシという生き物なのかもしれんな。
子:
おじいちゃん、もうすぐ太陽が沈むよ。きれいな夕焼けを一緒に見ようよ。
長老:
おお、もうそんな時間になったか。きれいな夕日じゃのぉ、、、、。
今日もありがたい一日じゃったなあ。
本当にありがたい。有り難い。