佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

意識変革の時

2011-03-31 | さよなら原発

市民による反原発デモが、東京銀座で27日行われたそうです。 毎日新聞 http://goo.gl/6mlTT

参加者は約1000人。

 

その前日26日、ドイツの主要都市では、合わせて25万人のデモ

「福島は警告している:すべての原発を停止せよ」 http://anti-atom-demo.de/

う~ん、この差は何なんだろう・・・

ドイツは世界でも脱原発先進国だし、市民の知識と意識のなせる技か・・・?

 

一方、世界でも有数の原発依存国フランスの新聞 Le Monde には以下のような記事が掲載された。

http://francemedia.over-blog.com/article-70549283.html

危機は国家と専門家達を失墜させた(3月30日付)

日本はこれから長期間の闘いを余儀なくされることになった。民間原子力史上
最悪の災害を引き起こす危険性をはらんだこの闘いは少なくともあと数週間は
続くだろう。しかし、未来に向かって進もうという呼びかけがあちこちで聞かれる
ようになった。日本経済新聞の岡部社説委員はこう語る。「今回の大災害が、
バブル崩壊から昨今の世界金融危機まで続いた日本経済の低迷期である
「失われた20年」からようやく脱出する機会になり得るのだ。」

さらに岡部委員は語る。「日本は己の衰退を受け入れてはならない。この大災
害は新しい出発に向けての出発点であるべきなのだ。」それは被災地の復興
だけではなく、第二次世界大戦以降の成長戦略を再考しなければならない。
3月11日の巨大地震からの復興は並大抵の努力ではない。復興にかかるの
は16兆円から25兆円とも言われている。災害の衝撃と犠牲者の数は甚大だが、
世界3位の経済規模を誇る日本は復興するための資金と技術を十分持ってい
る。

また日本人は必要な時に自粛や節制という行動を実践できる国民である。
節電や消費自粛などの行動は、被災者に対する国民の連帯の念を表して
いる。社会の道徳観に支えられた経済力が国をより早く建ち直させることが
出来るだろう。しかしその「再生」は何を基礎として、どんな基準をもって行わ
れるのだろうか?

国と原子力関係者の責任問題、そしてこれほど危険なエネルギーの管理に
関して少しも透明性を要求できない政治界の怠慢はきちんと問われるべき
である。これから日本は近代経済の基礎であるエネルギー政策を、決定権
を専門家達だけに委ねることなく再考しなければならない。そのためには、
原発建設の反対派や農家や漁師といった今まで官僚達が耳も貸さなかった
人々を邪見に扱うことを止めなければならない。エコノミストの内橋克人氏は、
「原子力の使用は専門家を超えた考察が必要だ」と語る。

1960年代以降日本は、何千人とも言われる死者と障害を持った子供を生み
出した水俣病に代表される公害問題のように、国民にリスクを負わせなが
ら高度経済成長に向かって猛進してきた。何十年にも及ぶ法廷闘争の末、
市民団体は汚染者の有罪を勝ち取ったものの、病人達は未だ補償を受け
ていない。
 
●歴史的そして経済的な背景、リスクの度合いも今回は違う。
しかし、国民の健康を一番に考えず、予防原則(principe de precaution)を
尊重しない点においては、当時の環境汚染者の考え方と今日の原子力関
係者の態度はそう違うものだろうか?原子力関係者達はこの原則を十分
考慮に入れていたと言えるだろうか?いずれにせよ、短期の収益性が長期
の安全性よりも優先されていたことは確かである。福島原発の事業主東京
電力だけの問題ではない。国内の電力会社全社が同じように行動している。
 
●福島原発事故を単なる日本だけの問題にしてはならないが、政治の怠慢、
行政と私的な利益の癒着がさらに状況を悪化させたとえる。原子力を選ぶ
かどうかを決める前に、原子力の管理を「収益性」を目的とする民間企業に
委ねて良いのだろうか?もしそうだとしたら、国益を守らなければならない
国は、どのようにそれら民間企業に「社会的責任」を負わせることが出来る
のだろうか?

国による管理を強化するに当たり、いくつかの選択肢がある。
「日本人はジレンマを抱えている。現実となった危険を前に、このまま盲目的
に政治エリートに追従していくのか、それとも持続可能な開発の道を選ぶの
か。いずれにせよ、これらは両立することは出来ない。」と立教大アンドリュー・
ドウィット教授は語る。
 
大災害は日本を新しい時代へと招いた。これが国の歴史の転換期であり、
今こそ自分達の意見を表明し、現在のエリート達にはもう服従しないという
意識変革なしでは、日本国民の未来はない。





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始まりの始まり

2011-03-27 | さよなら原発

2011 3 26 藤田祐幸講演 長崎

 

昨日、3月26日、藤田祐幸さんによる緊急講演が長崎で開催されました。

「福島原発でいま何が起きているか」

私はもちろん行けませんでしたが、

猫丼さんがさっそくユーチューブにアップしてくれました。

 

今が、終わりの始まりではなく、

本当に希望ある未来の始まりの始まりでありますよう、祈りつつ・・・

 

また、友人が転送してくれたニュースも紹介します。

INTERNATIONAL BUSINESS TIMES に掲載された記事です。


ドイツ、「核の時代」終焉へ-再生エネルギーに変遷
http://jp.ibtimes.com/articles/16479/20110324/240596.htm

ドイツは、原子力を禁じる初の先進国になる予定だという。AP通信が伝えた。

(写真)原子力発電所に反対するデモ隊。原発前で。2011年3月20日。

 ドイツは石炭など安価だが環境を汚す資源から、環境にやさしい再生可能エネルギー利用への変遷をかかげ、再生可能エネルギーに積極的に投資してきており、環境税などもさまざまな種類のものを設けている。この変遷は当初、25年かかる計画だったが、メルケル独首相は、地震・津波で被災した福島第一原子力発電所の状況を見て、同計画を早める方針を決めた。

 ドイツ政府では2001年、原子力発電の利用を2021年までに止める方針を打ち出していた。メルケル政権は、その計画を12年先延ばしとしていた。しかし今年3月11日に発生した東日本大震災で、福島原発が深刻な状況に陥ったことから、ドイツ政府は同国内の原子力発電所のインフラ設備を再点検する方針を打ち立てた。

 世界原子力協会のデータによると、ドイツの電力供給のうち、原子力が占める割合は約25%である。日本では約29%、米国では約20%と比較的小規模であるが、フランスでは70%超などとなっており、国によって原子力依存度はまちまちだ。世界全ての国が原子力から離れようとしているわけではない。

 ドイツでの原発人気が揺らいだのは、1986年にチェルノブイリ原発事故が起こり、放射能汚染が同国にも広がったときだ。放射能による死者は出ず、疾病もなかったが、この出来事により原発関連事故の深刻さが印象付けられた。

 原子力発電所を止める場合、ドイツは代替エネルギー源を確保するために少なくとも1500億ユーロ(約17兆円)の投資が必要となってくる。ドイツ政府によると、昨年、同国政府が再生可能エネルギー分野に投資した金額は260億ユーロ(約3兆円)を超え、これによりおよそ37万人の雇用を守ったという。

 ドイツは電力供給の17%を再生可能エネルギーで、13%を天然ガスで、40%以上を石炭でまかなっている。同国の環境相によると、今後10年間で、再生可能エネルギーの占める割合は40%に上昇する計画を立てているという。

 核の危険とは無縁とはいえ、再生可能エネルギーは原子力よりも高額だ。しかしドイツ国民は、日本の福島原発の惨状を目の当たりにしながら、そのコストを喜んで支払う心持ちになったのかもしれない。再生可能エネルギー発電施設を提供するLichtblickの広報担当者Ralph Kampwirthは、福島原発が被災して以来、通常時の3倍近くの新顧客を得るようになったと語った。

 

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だって先生、あれがあるでしょ

2011-03-26 | さよなら原発

一週間のご無沙汰でした。

みなさん、お元気でしたか?

お変りありませんか?

と、誰にでも問いたくなるような今日この頃。

1000年に一度とも言われる大地震と大津波のW自然災害。

その上、長引く原発事故の人災に見舞われ、不安がいっぱいの日本列島です。

 

毎朝TVニュースをつけるたびにドキドキしています。

メールソフトの受信トレイにも、ほとんどが原発に関するものばかり入っています。

 

でも、今の私はじっくりテレビを見る暇がありません。

メールも必要なものにだけ返信し、あとは読むのも後回し。

 

20日に栃木から避難してきた母が、体調を崩しています。

体験したことのない震度6の大地震の恐怖、

病気の身(大腸がん+膀胱がん+腎臓がん)でありながら、遠い九州まで旅した疲れ、

慣れない環境への気疲れ、

すべてが重なって、心身ともに弱っています。

初めてのオムツ生活にも戸惑っています。

きっと恥ずかしさと情けなさと申し訳なさがごっちゃになって、すごく落ち込んでいるんだと思います。

介護に慣れない私自身も戸惑っています。

 

そんな中でも原発のことは気がかりです。

 

地震発生の少し前、原発に関して書かれた小さな薄い冊子が遠くの友人から送られてきました。

とてもわかりやすい講演録です。

それは、「未来に続くいのちのために 原発はいらない」というタイトルで、

PKO法「雑則」を広める会の発行です。

先日、病院の待合室で読んだのですが、

第1号には3人の方によるお話が紹介されていて、

どれもたいへんわかりやすく、私たちが知りたいことが書かれていました。

 

今の私は、自分で調べることも考えることもできませんが、

でも、この素晴らしいお話を、ほんの少しずつ伝えることならできると思い立ちました。

 

その中のお一人、斎藤武一さんの講演「故郷の海を守りたい」は、特にわかりやすいので、

今日からしばらく、少しずつそのお話を紹介したいと思います。

  

斎藤さんは北海道の岩内町に住む方で、元保育士さん、現在、岩内原発問題研究会代表です。

岩内町から海を挟んで5,6kmのところに泊原発がありますが、

その原発から出る温排水を30年以上測定し続けているというのですから、筋金入りの研究家ですね。

 

では、その斎藤さんのお話の導入部分です。

 

 岩内はどこからでも原発が見えるのです。

小学校の窓からもはっきり見えるのですね。

そこで何が起きているかというと、私の娘が5年生の時です。

先生が将来大きくなったら、故郷岩内に残る人は手をあげてほしいと言ったのですが、

35人くらいいたクラスの誰も手をあげなかったのです。

 先生がちょっとびっくりして、「どうしてなの?」って言ったら、

ちょっとカッコの良い男の子がすっと立ち上がって、「だって先生あれがあるでしょう

あれっていうのが、原発を意味しているのですが、

あれが爆発して自分たちが巻き添えになったらとんでもないと、

だからこんな町は出て行くのだと言ったのです。

 だから、子どもながらに、見えるということは、やはり危機感があるのだな、

というようにいつも思います。

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支援の輪

2011-03-19 | 佐世保・長崎

国内外から多くの義捐金、救援物資が寄せられています。

一刻も早く、それらが必要とされている場所に届くことを祈っています。

 

遠く離れた地に住んでいて、簡単に動くこともできない私たちは何ができるのだろう?

募金だけでいいのだろうか?

と、思っている人も多いでしょう。

佐世保市在住のそんな方は、以下の情報をお読みください。

 

市では「東北地方太平洋沖地震佐世保市緊急支援本部」が立ち上がりました。

 

窓口は総務部 総務課です。

TEL:0956-24-1111(代表)  内線 2600~2604

hishok@city.sasebo.lg.jp

 

義捐金、支援物資、安否情報、ボランティアなど、項目ごとに担当部署が分かれています。

被災者の市営住宅への受入れもやっています。  都市整備部 住宅課 内線 2812~2815

15戸の空き部屋を確保しているようですが、昨日夕方のニュースでは、

福島県南相馬市で被災した5世帯11人の受け入れが決まったと報じていました。


長崎県全体では、224戸の公営住宅を確保しているそうで、

県の緊急支援室は週末も職員が出て対応にあたるとのことです。

長崎県土木部住宅課(電話095-894-3102)

全国の受け入れ情報はこちらにあります。⇒非難民受け入れ情報

http://hinanshien.blog.shinobi.jp/

https://sites.google.com/site/jishinhouse/

 

夕方、佐賀県鹿島市の友人から電話が入りました。

「仙台から避難してきてる人がトラックに物資を積んで明日仙台に帰るの。

いま佐世保にいて、ヨウ素剤を探しているんだけど、何らかのルートで手に入らないかしら?

佐世保は米軍基地もあるし…」というものでした。

 

そういう方面に明るそうな友人知人5人にすぐ電話しましたが、結果的にはダメでした。

でも、それぞれがまた数人の人友人知人に当って下さって、中にはダブって連絡をもらった人もいたようです。

 

それほどみんな、何か役に立ちたいと思ってるんだ・・

その思いが伝わってきて、残念な報告をしつつも、

気分はかなり明るく、

むしろ元気がわいてました。

 

明日は我が家にも3人の避難民が栃木から到着します。

身内ですが、遠く離れているので、皆我が家に来るのは初めて。

自宅同様にくつろいでくれるといいな~ 

 

 

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ケンちゃんからのメール

2011-03-19 | さよなら原発

原発の技術者、放射能や核について詳しい学者やジャーナリストなど、

この1週間多くの人がテレビの前で語りました。

ユーストリームやユーチューブに登場しました。

また、それらの情報を友人知人がたくさん流してくれました。

 

あまりにも情報が多すぎて、私の頭の中では

情報同士がぶつかり合い、核分裂をおこし、発熱し、溶融しています。

 

そんなとき『水源連』のメーリングリストにこんなメールが届きました。

やっと私の脳ミソもクールダウン。じわじわと沁み込んでいきました。

 

おはようございます、ただ今北海道にいる吉村です。

僕は上関、泊原発問題で脱原発運動をしています。

そのことから、岩内で泊原発問題に取り組み、原発による海への影響を調べる為、

海水温を32年間、一人で測り続けている斉藤武一さんと行動を共にしています。

なので、武一さんが持っている14万円くらいのガイガーカウンターで放射線の測定を度々やりました。

その数値は、通常の空気で、約0.05~0.16マイクロシーベルトです。

最も高かったのは玄海原発PR館前の 0.22マイクロシーベルトです。

ちなみに玄海PR館にあったウラン原石から10センチで、約2マイクロシーベルトを計測しました。

北海道健康づくり財団のSMR全ガン死亡率では北海道179市町村中、男女とも1位は泊村になっており、

原発周辺の微量の増加量でさえ、健康に影響があることを意味しています。

報道の数値を見る時に、この実数値を参考にして頂ければと思います。

報道のヨウ素の話ですが、ホルモンの分泌が活発な約40歳以下の方なら、

良質なヨウ素が含まれる海藻類を摂取し、甲状腺を満たしてブロックしておくことは有効です。

ただし気になる8~10時間前に摂取しておいて下さい。(確かではないですが、目安は1日30グラム程度と言われています。だしでもOK)

もう一つ放射線への対応方として、緑茶などに含まれるカテキンが放射線をひっかけておしっこで体外に排出する効果があります。

放射線は高いものを長時間、受ける程影響があり、体内に取り入れる事は外部で受ける何倍も影響が高くなります。

なるべく肌を露出せず、呼吸できる程度湿ったもので口を覆う事やシャワーや水で洗い流すことも有効です。

以上長文になりますが、皆さまのご健康を第一に考え、私が知っている情報を提供しました。

あくまで僕の人脈と経験による見解なので、内容の判断は、皆さまで各自でお願いします。

皆さまとまた笑顔で再会する日を楽しみにしています!


※転送可ですが、その方が置かれている状況を十分配慮した上で、お願いします。

 

第2便

原発もダム同様、うそだらけで、反対住民を金と力でねじ伏せてきました。

石木ダム反対の座り込みに参加した際は、

自然と人の心の美しさ、皆さんの年齢的にも、上関にいるんじゃないかな?と錯覚するほどでした。

問題の根っ子は同じ。

皆さん真実を心で見定めて、みんながずーと笑顔で暮らせるよう、行動して行きましょう!

今がその時です。



美しい錦川を未来へ手渡す会

代表 吉村健次



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中部電力へのお願い

2011-03-18 | さよなら原発

東京電力福島第1原発を設計した東芝の元技術者Oさん(69歳)が16日、東京の外国特派員協会で

記者会見し「1967年の1号機着工時は、米国ゼネラルエレクトリック社(GE)の設計をそのままコピー

したので、津波を全く想定していなかった」と明かした。

日本の原子力発電は英米の技術輸入で始まり、福島原発はそのさきがけ。

Oさんは1、2、3、5、6号機の冷却部分などを設計し「1号機は、日本側に経験がなく無知に近い状態

だった。地震津波の多発地帯とは知っていたが、批判的に検討、判断できなかった」と話した。

2号機からはGEの設計図を改良したが、「マグニチュード8以上の地震は起きない、と社内で言われた。

私の定年が近くなってやっと、地震対策の見直しをしたが、それでも大地震は想定しなかった。

責任を感じる」と述べた。

 

これは17日の北海道新聞の記事です。

この会見をした東芝の元技術者は私の知人です。

退職後、Oさんはずっと反原発を訴え続けてきました。

技術者としての良心が、彼をそのような行動に駆り立てたのだろうと思います。

「原発を並べて自衛戦争はできない」という小さな冊子を自分で作り、

あちこちで講演し、多くの人に原発の危険性を伝えてきました。

 

そのOさんが実名で会見し、このような事実を伝えたのは、

本当に勇気の要ることだっただろうと思います。

 

会見の前日、Oさんは、各電力会社にFAXや速達で原発の即時停止を要請しました。

 

中部電力の水野社長には手紙を書きました。

以下、ご本人の了解を得て、転載させて頂きます。

 

 

中部電力株式会社 

水野明久社長殿 

                          

拝啓 

初めてお手紙をお送りします。

去る3月11日に起きた東北関東大地震によって、東京電力福島第一および第二原発において、

非常用電源装置がすべて機能を失い、複数の原子炉の冷却をすることができなくなり、放射能を環境に放出しなければならないという重大な事態が発生しました。それらの原発と同じ基準による安全審査に合格した日本のどの原発においても同様な事態が発生する可能性が高いと考えます。そこで、

貴社の運転中の原発をすべてただちに安全に停止してくださるようお願いします。

私たちにとって、お金よりも、電気よりも大事なものは命です。

中部電力()の最高責任者である貴殿もそのことを理解してくれていると信じます。そうであるなら、貴社の原発も安全に止められる今、ただちに止めて、安全な状態に導く決断をすべきです。原発事故の影響は、すべての日本に住む人々に及び、そして、その運命を逃れることができる人は誰もいないのです。

時期を逃してはいけません。面子にこだわる時ではありません。事業者として、恥も外聞も捨てて、自主的な蛮勇をふるう時です。その結果、貴殿が国民の命を何よりも大切にしていることをすべての国民が信用してくれるでしょう。

私のため、国民のため、これから生れてくる子々孫々のために、上記の決断をされるよう、伏してお願い申し上げます。

敬具

 

 

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アメリカからのレポート

2011-03-17 | 雑感

友人から転送されてきたレポートを転載します。

 「東日本大震災を見つめるアメリカ(その3)」と題されたレポートは、

米国ニュージャージー州在住の作家、冷泉彰彦氏が書かれたもので、

村上龍編集の JMM [Japan Mail Media]  No.627に掲載されたものです。

 

> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>  ■ 『from 911/USAレポート』               第503回
> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>
> 「東日本大震災を見つめるアメリカ(その3)」
>

>  アメリカは週明けの月曜日を迎えました。これまでの各局も「ぶっ通し」の報道体
>
> 制でしたが、各テレビ局のエース級のキャスターが日本に入り、現地からの報道を開
>
> 始したために報道の視点がグッと近くなり、「人ごとではないが外国の惨事」という
>
> トーンから「現在進行形の<私たちの悲劇>」というニュアンスに変わっています。
>
> 一言で言えば、様々な意味で感情的になってきているように思います。
>
>  NBCは朝の『トゥディ』というニュース番組のメイン・キャスターの一人、アン
>
> ・カリーをはじめとして4名以上の記者が入っていますが、中でもアン・カリーは甚
>
> 大な津波被害を受けた南三陸町から生中継を行い、被害の状況を詳しく伝えていまし
>
> た。彼女は、海軍軍人のお父様に帯同して幼少期を佐世保で育っており、お母様が日
>
> 本人の日系二世ですが、日本語でコミュニケーションしながら、それを極めて的確な
>
> 表現で伝えていました。
>
>  それはNBCの『ナイトリー・ニュース』という夕方のニュースでしたが、キャス
>
> ターのブライアン・ウィリアムスが「これだけの被害に見舞われても日本人が冷静だ
>
> というのは驚き(サプライズ)ですよね」と呼びかけると、カリーは「私は日本で育
>
> ったので驚きません。でも、今回は、インタビューすると多くの人が微笑みながら応
>
> 対してくれながら、目には涙を浮かべているんです。これは私には初めての経験です」
>
> と述べていました。その後のウィリアムスの表情は崩れそうでした。
>
>  カリーが南三陸町に取材に入ったのは、キャノン・パーディさんという行方不明の
>
> 米国人を探すためでした。彼女はALTとしてこの地の中学校で英語を教えており、
>
> 任期を終わって一旦帰国したものの、教え子達の卒業式に是非参列したいと日本に戻
>
> って、南三陸に着いたその日に津波に襲われていたのです。通信手段のないまま、ア
>
> メリカの家族は消息が確認できずにいたのですが、カリーはツイッターを駆使して彼
>
> 女を避難所で探し出したのでした。番組の中では、衛星回線を使ってアメリカの家族
>
> と無事を喜び合うパーディさんのドラマが紹介されていました。
>
>  実はこうしたALTの被災者というのは何人もあるようで、各局が避難所などで取
>
> 材をしていますが、「自分は一緒に被災した人たちの支援をしたい」と言うアメリカ
>
> 人も多いようで、それに対して「本当は帰ってきて欲しいけど、きっとそう言うだろ
>
> うと思っていました」という留守家族の声なども紹介されています。
>
>  CNNは人気キャスターのアンダーソン・クーパー、医療評論家で全米で最も有名
>
> な脳外科医であるサンディ・グプタ、そして社会派の記者ソリダート・オブライエン
>
> が主として宮城県から福島県を精力的に取材しています。クーパーも「大地震、大津
>
> 波、原発事故と三重の大災害に見舞われながら、これだけ礼節が保たれ平静だという
>
> のは驚嘆するしかないです」と述べ、特に「非常用給水に長蛇の列を作っていた人達
>
> が途中で水が無くなってしまって、今回はダメだとなった時にももらえなかった人が
>
> 誰も叫んだり暴れたりしなかった」シーンは衝撃だったと言っていました。
>
>  募金活動も力が入ってきています。14日の晩のCNNにはアメリカ赤十字のゲイ
>
> ル・マクガワンCEOが小野洋子氏(ジョン・レノン夫人のヨーコ・オノ)と一緒に
>
> 出演して、日本向けの募金を募っていました。小野洋子氏は「私は日本で戦災にあっ
>
> て、東京が焼け野原になったのを経験していますが、日本人は何もかもを失っても団
>
> 結して苦難を乗り越える人々だと思います。でも、そのためには支援も必要です」と
>
> 訴えていました。
>
>  こうした報道の結果、アメリカ人は、ある意味で、日本人の喪失感や苦闘を自分の
>
> ことのように経験しようとし、経験しつつあるのですが、そうした感情的なリアクシ
>
> ョンは別の形でも出ています。それは原発問題に関する議論です。一言で言えば「こ
>
> れだけ用意周到でテクノロジーの進んだ日本でも問題が起きるのだから」という理屈
>
> で、「アメリカの原発も総見直しが必要」というエモーションがじわじわと増大して
>
> いるのです。
>
>  NBCのブライアン・ウィリアムスによれば日本は「ハイパー・プリペアード・カ
>
> ントリー」つまり「超用意周到な国」であるという表現を使い、今回の福島第一原子
>
> 力発電所の事故に関しても極めて同情的でした。これほどの惨事にも関わらず、情報
>
> の錯綜に関する批判はあっても、事故を起こしたことへの批判はほとんどありません。
>
> そうした認識が、逆に「日本でもこうなったのだから」原発一般が心配だというムー
>
> ドになっているのです。アメリカの月曜日は、日本への同情、賞賛、そして原発一般
>
> への不安感という「感情論」に覆われていたと言えるでしょう。
>
> ----------------------------------------------------------------------------
> 冷泉彰彦(れいぜい・あきひこ)
> 作家。ニュージャージー州在住。1959年東京生まれ。東京大学文学部、コロンビア大
>
> 学大学院(修士)卒。著書に『9・11 あの日からアメリカ人の心はどう変わった
>
> か』『「関係の空気」「場の空気」』『民主党のアメリカ 共和党のアメリカ』など
>
> がある。最新刊『アメリカは本当に「貧困大国」なのか?』(阪急コミュニケーショ
>
> ンズ)( http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484102145/jmm05-22 )
> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
> ●編集部より 引用する場合は出典の明記をお願いします。
> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>
> JMM [Japan Mail Media]                No.627 Saturday
> Edition
> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
> 【発行】  有限会社 村上龍事務所
> 【編集】  村上龍
> 【発行部数】128,653部
> 【WEB】   ( http://ryumurakami.jmm.co.jp/ )
> ----------------------------------------------------------------------------

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謎の集団

2011-03-16 | 佐世保・長崎

今日は久しぶりに寒ーい一日でした。

春がどこかにかくれんぼ。

コートを着ていても寒ーい夕方5時過ぎのこと。

島瀬公園前のアーケード街に、ずら~り並んだ背広姿。

どこかのこわ~いオジサマたちかしら・・

と、思いきや。。。

 

なんと、佐世保市議会議員の皆皆様方。

「東北地方太平洋沖地震 義援金募金中」でした!

言いだしっぺの山下市議が、マイクを持って呼びかけています。

 

水道局の管理職の方も横断幕を持ってニコニコしています。

思わず近づいていって、募金しちゃいました。

 

実は、水道局の方に請求していた資料を山下市議から受け取るために、来たのです。

議会中で、年度末で、その上、4人の水道局員が被災地にきれいな水を届けるために出向いています。

そんな多忙な中、急いで資料を用意して下さった水道局の方に、一言お礼を言いたかったのですが・・

ズラーっと並んだ募金箱を、見て見ぬふりはできませんからね~

ちょっと見栄張って、お札を入れてきました。

 

そのぶん、子どもたちに送るカップ麺などの保存食品は、バーゲン品になっちゃった・・

息子よ、娘よ、許してね。

 

本当に寒い風が吹いていましたが、

予期せぬ謎の集団のおかげで、心がほっこりしました。

被災地のために何かしたい・・との思いは、みんな同じですね。

 

 

 

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安全神話をでっち上げた方へ

2011-03-16 | さよなら原発

一昨年の8月に訪れた敦賀発電所でもらったしおりです。

 

その中で、原発の安全性について、上のように書かれています。

要点をまとめると、

原子力発電所は何よりも安全の確保を最優先に考えている。

そのために、何重もの安全設備が設けられている。

異常が発生しても、自動停止します。

冷却装置が多重に備えられ、炉内の温度が上がらないようになっています。

5重の壁に守られて、放射性物質はしっかり閉じ込められています。

機器が故障しても、自動的に安全な方向へ操作が作動するシステムになっています。

あらゆる地震を想定し、十分に余裕のある設計がなされ地震が起きても安全に自動停止します。

というようなことを書き連ね・・・

わが国ではチェルノブイリのような大事故は起こりません。と言い切っています。

 

確かに、原因は違うでしょう。

しかし、チェルノブイリに次ぐ原発事故だと世界は見ています。

確かに、自動停止装置は作動しました。

しかし、冷やし続けられなかったではないですか。

フェイルセーフ・システムは作動しなかったではないですか。

その結果、水素爆発がおこったり、建屋に穴があいたりしたではないですか。

年間被爆限度を大幅に上回る、1時間あたり400ミリシーベルトの放射線量が検出されたではないですか。

 

それでも原発は安全だというのですか?

このしおりの原稿を書いた人は誰ですか?

あなたが出てきて、作業してください。

東京電力や原子力保安院の責任者の方、あなた方が出てきて現場に立ってください。

 

現場がどうなっているか、どうして映像が出ないのですか?

あなた方自身がカメラを持って、

1号機、2号機、3号機、4号機、すべての様子を撮影してテレビで見せて下さい。

少なくとも作業員がいる傍まで行って、

作業員が今どんな仕事をしているのかテレビで見せて下さい。

 

あなた方は常に安全なところにいて、原発の安全神話を語り、流し続け、

いざ、非常事態が発生しても、危険な仕事は社員、あるいは下請け会社員に任せ、

相変わらず安全だと言い続けるんですか?

 

さあ、安全だという証を見せて下さい。

 

 

コメント (4)
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選択するのは私です

2011-03-14 | さよなら原発

山口県知事が、上関原発の工事中断を要請しました! 

福島第一原発での事故の様子を見て、

原発の安全性について「検証する必要がある。県民の不安は今回の件で高まっている」

と述べたそうです。

賢明な対応だと思います。

いま原発建設計画のあるすべての自治体の首長さんはこのような勇気を持ってほしいし、

すでに原発を抱えている自治体の首長さんは電力会社に稼働を一時停止するよう要請し、

山口県知事同様、原発の安全性について「検証」してほしい。

 

その決断は、難しいことではないでしょう。

自分が福島県知事の立場だったら、いま何を感じているだろうと想像したらできること。

 

いまネット上には、いろんな情報が飛び交っています。

友人知人からのメールにもたくさんの情報が添付されています。

私も大事だと思うものは、友人知人に伝えています。

 

一方で、こういう情報をデマだと決めつけ、いたずらに社会を混乱させて良くないという人もいます。

私はそうは思いません。

情報を出し惜しみしたり、隠そうとすると、国民は不安になります。

何がどうなっているのか、さっぱりわからないから、余計不安になります。

 

3号機でも爆発が起こりました。しかし、格納容器は壊れてないから大丈夫です。

放射線量も基準値を下回っていますから安心して下さい。との政府発表。

テレビに出ている専門家も「健康に影響のないレベル」と繰り返します。

 

ところが昨日、福島第一原発付近の放射線量を計測した広河隆一さんは、

携帯していた計器のメーターが振り切れ、計測不能だったと語っています。

長年チェリノブイリのその後を追い続けているフォトジャーナリストの広河さんの情報です。

どちらの話を信用するか…それは各人の判断です。自由です。
危険だと聞いて避難して、結果的に大丈夫だったら、「たいしたことなくてよかったね」と言えるけど、
危険を知らされずに、被爆して、ずっとずっと苦しむことになったなら、どれほど後悔するでしょう。
政府や電力会社を信じた自分がバカだったといくら嘆いても、恨んでも、体は元に戻りません。
だから、私なら、最悪の場合を想定した行動を取るでしょう。
同じように考える人のために、送られてきたメールを転載します。



聴きとりずらいですけど、重要な内容だと思うので転送します。


以下転送です。

http://www.youtube.com/watch?v=IqqLU4q1dBg


(あまりにも画像/音声とも悪いのですが、重要な報告なので、動画にてアップいたしました。聞きづらい部分が多々ありますが、最後までご視聴ください)
 
フリーのフォトジャーナリストなどでつくる「日本ビジュアルジャーナリスト協会(JVJA)」のメンバー5人と雑誌「DAYS JAPAN」編集長の広河隆一さんは13日、福島第一原発付近の放射線量を計測したところ、携帯していた計器のメーターが振り切れ、計測不能だったことが明らかとなった。
 
福島原発の取材のため、この日、双葉長に入ったのは、フォトジャーナリストの山本宗輔さん、森住卓さん、野田雅也さん、豊田直己さん、綿井健陽さん、広河隆一さんの8人。-前日に郡山に入り、13日、既に避難地域となっている双葉町に入った。

午前10時20分時双葉町役場玄関付近で放射線を計測。すべての測定器が振り切れた。
更に午前10時30分頃 双葉町厚生病院玄関前で計測したところ、ここでも、すべての計測器が振りきれたという。
 
使用した計器は「BEIGER COUNTR DZX2(上限は1000マイクロシーベルト/時)」と
「VICTOREEN 209-SI(上限は10ミリレントゲン/時以上)」及び「MYRate PRD-10/1(上限は9.9マイクロシーベルト/時))の3台。上限を超えているため、正しい値を確認することはできなかった。
 
原子力問題のスペシャリストでもある広河隆一さんによると、2月末のチェルノブイリ原発取材で、事故炉から200メートル付近で計測した値は4ミリレントゲン。事故炉から-4キロ離れた、プリピャチ市で計測した値は0,4ミリレントゲンで、いずれも今回の計測が上回っており、非常に高い水準にあるという。
  
しかし、取材の途中、役場などで避難していないと思われる住民と遭遇。また帰路の国道288号線でも、多くの住民が双葉町の自宅に戻っているところを目撃したという。ほと-んど住民が双葉町の高汚染について知らず、植物に水やりをしたり、服を取りに帰る途中だった。中には子どもを乗せた車もあった。取材班が車を止め、長時間の滞在は危険であ-ることを知らせた。半径二〇キロ圏内立ち入り禁止の表示も、検問もなかったという。
 
広河さんは、余計な被ばくをなくすためにも、政府がきちんと情報提要すべきだと話している。
 
※音声も映像も非常に不十分な状態であることをお詫びいたします。このリポートは毎日継続する予定です。
 
日本ビジュアルジャーナリスト協会
http://www.jvja.net/
DAYS JAPAN
http://www.daysjapan.net/
fotgazet
http://www.fotgazet.com/

 

ちょっときつい情報をお伝えしたお詫びに…というわけでもありませんが、

こちらの素敵なメッセージをご覧になってはいかがでしょうか。

 

再び元気と希望がわいてきます!

【prayforjapan】世界から届いた日本への祈り
http://matome.naver.jp/odai/2129985372846288901



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