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黒沢清監督『蜘蛛の瞳』その2

2016-11-19 03:56:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 舗道を歩く新島に動いたりバックしたりする車から、レンガ造りの建物の男が叫ぶ。「レポートはどうした。ただ書くだけだろ? 向こうが裏切ったんだ。仲間は大事だ。全体を考えろ」。
 レンガ造りの男、新島に「トップに会わせる。直接指令を仰げ」。
 化石探しの男。新島「あった」男「これは違う。俺を捕まえてくれ」と言って逃げ出す。超ロングで逃げる男と追いかける新島を写す。
 仰向けに寝ている新島。手に触れた石を持つ。男「やったな。お前、それだよ」。新島、男を組み伏せる。男「参った」。
 作業をする男。「これ一個500円だぞ。これを岩松に届けてくれ」。
 男からの手紙を読む岩松。新島に「ちょっと地下に行こうか」。途中でフリスビーをしているメンバー。
 新島「金泉会の会長を殺れって」岩松「トップに会ったな。理事の直接命令か」「お前の報告もしろと言われてた。金泉会とお前の間につながりがあることも知ってたぞ」「どうしよう」「好きな道を進め」「お前の道に付いて行っていいか?」。
 帰宅。毛布を被って怯えている妻。「ミツコが!」。ミツコの部屋に行くと、白い布に包まれた人柱が見えるが、すぐに消える。「大丈夫、誰もいない」。
 新島「何か用?」女「あなたが岩松をボロボロにした。岩松を助けてよ。もう限界。もともとこの仕事は彼には向いていなかった。私、新島さんのためなら何でもするから、岩松を助けて」。
 新島「俺が一人で金泉会の会長を殺る。(岩松に向かって)お前の望み通りにな」。
 金泉会に一人で乗り込もうとする新島を止める岩松。「一人じゃ無理だ。いい考えがある。皆でやろう」。
 部下が殺され、森の中の一本道を走って逃げる会長。やがて挟み撃ちに会い、しゃがみこむ。空砲が続き、再び逃げ出した会長に一発当たる。倒れる会長。会長に何発も撃ち込む4人。
 全裸でうつぶせに寝ている女と、椅子に座っている新島。やがて女は起き、服を着る。
 超ロング。鞄を持った男と女が歩いている。
 化石の男「こいつらは不幸な奴だ。土に帰れなかったからな。一度終わったことにこそ価値がある。この5千年前のをお前にやる」と新島に差し出されたのは、金泉会のバッジ。「お前らの殺ったのは替え玉だ。岩松を一人で殺して来い」。
 事務所に血の海に浮かぶ背広姿の死体。
 超ロング。鞄を持つ男と女。
 岩松と女。岩松、携帯で「うまくやれよ」女「食べ物を調達してくる」。岩松、携帯で「はい、そういう手筈に」。そこへトレッキング姿の男現れる。岩松「何だ、お前!」。男、森の中に逃げ込み、岩松は3発銃弾を森に撃ち込む。
 釣りをやっている岩松。新島「食ってるよ」「あ、逃がした。釣りの才能はないな」。浮きの調整をする新島。バケツの中に大物2匹。岩松「うまくいったな」新島「いかない日もある」「俺を殺しに?」「まだ決めていない」「星と前野と化石のおじさんを殺った後、どうする?」「俺を殺す理由はなくなったな」。
 星と前野、射殺される。
 新島、岩松を射殺。女は逃げ出し、新島は追う。新島の投げた石が女の頭部に当たり、立ち止まった女、顔が血まみれとなり、倒れ、後ずさりする。そんな女を新島、射殺し、拳銃を投げ捨てる。
 夜。走っているトラックの荷台に座る新島。
 妻と朝食を食べる新島。
 夜、トラックの荷台から次々と降りていく男たち。
 自動販売機の近くに立つ新島。コツコツという足音とともに、男が乗る車椅子を押す若い女。
 草むらに掘った穴の前に立つ新島。人間の柱の形に立っていた白い布を取り除くと、そこにはただ材木が立っているだけだった。

 不思議な味わいのある映画でした。

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