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チョン・チェウン監督『子猫をお願い』

2010-02-09 15:51:00 | ノンジャンル
 今日久しぶりに鎌倉ガイド協会の主催するイベントに参加してきましたが、暖かくて風が春していて、春が私の一番好きな季節であることを思い出しました。もうすぐですね。

 さて、蓮實重彦先生が本「映画崩壊前夜」の中で絶賛していた、チョン・チェウン監督・脚本の'01年作品「子猫をお願い」をDVDで見ました。
 女子高生仲良し5人組が学校を卒業します。ヘジュはコネでソウルの証券会社に就職し、先輩からかわいがられ高給で買い物をしまくります。ピリュとオンジョの双子は中国に住む母から送られてきた物を路上で販売しています。ジヨンは工場をリストラされ就職活動をしていますが、ある日子猫を拾ってきて飼い始めます。テヒは父親が経営するサウナ店で働く一方、身体障害者の男性の作る詩をタイプで打つボランティアをしています。ヘジュの誕生パーティで久しぶりに集まった5人。ジヨンはヘジュに子猫をプレゼントしますが、数日後手間がかかるという理由で返されてしまいます。天井が崩れそうな家で暮らすジヨンは、両親がいないためなかなか就職が決まりません。ヘジュの恋人チャニョンが他の女の子と歩いているのを見た双子は集合をかけソウルで働くヘジュのもとに4人が行きますが、ヘジュはそのことを聞いても平気の様子で、皆が買い物をする中、何も買えないジヨンは1人で先に帰ると言い出し、ヘジュはさっさと帰れと言ってしまいます。しばらくしてジヨンの様子が心配になったテヒはメールを打った後、ジヨンの家まで会いに行き、二人は旧交を暖めます。ヘジュはコンタクトのトラブルからメガネをかけると先輩からからかわれたため、レーザー手術を受け、これから美容整形をどんどん受けるとテヒに言います。双子の家で久しぶりに5人集まってパーティが行われ、屋上で騒いでいる間に締め出されてしまい、穴を掘ってその中で朝を迎えます。皆が寝ている中、ジヨンは1人先に帰りますが、家が崩壊し家族は皆死んでいました。テヒに子猫を預けて警察に事情聴取をされに行ったジヨンは黙秘を続け、施設に送られます。テヒは面会に行きヘジュから送られてきたメールを見せ、例えオノで人を殺しても私はあなたの味方だと言うと、ジヨンはここを出ても行く場所がないと言います。職場で雑用と私用ばかり頼まれて悔しがるヘジュ。商売のことばかり考えている家族に見切りをつけ家を出たテヒは、施設にジヨンを迎えに行き、二人で飛行機に乗って旅立つのでした。
 繊細な光を見事に捕えた撮影の見事さもさることながら、ジヨンとテヒを中心をした登場人物たちの表情の鬼気迫る素晴らしさに胸を打たれました。また上に書いたあらすじに加えることのできなかった魅力的なエピソードがたくさんあったことも書いておきたいと思います。映画好きな方なら文句無しにオススメです。

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