gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

アルバート・リュイン監督『パンドラ』

2009-09-18 18:17:00 | ノンジャンル
 山田宏一さんが「山田宏一のフランス映画誌」の中でテクニカラーの極致とまで書いた、アルバート・リュイン監督の'51年作品「パンドラ」を見ました。
 「約20年前 スペイン 地中海沿岸の港町エスペランサ」の字幕。漁船が男女の水死体を発見します。そしてそこから考古学者ジェフリーの回想が始まります。パンドラ(エヴァ・ガードナー)と会ってちょうど一年目の夜、プロポーズを断られたレジーは毒を飲んで自殺します。レーサーのスティーヴンもパンドラにプロポーズし、自分の愛車を崖から落とすことによって受け入れられますが、正体不明の船が現れるとパンドラはすぐに単身乗り込み、船長のヘンドリック(ジェームズ・メイスン)に惹かれます。ヘンドリックは古文書の解読をジェフリーに頼みますが、それはヘンドリック自身の手記で、妻(エヴァ・ガードナー)を殺し裁判所で呪いをかけ脱獄した後に航海に出ますが不死の体にされてしまったという内容でした。パンドラはヘンドリックに自分の命を捧げると言いますがヘンドリックは拒否し、村に凱旋してきた闘牛士のフアンはパンドラにプロポーズしますが拒まれ、ヘンドリックを逆恨みして殺しますが、ヘンドリックは生き返ります。翌日フアンは闘牛中に現れたヘンドリックを見て驚いている間に牛から致命傷を負わされ、ヘンドリックが一度は死んだことをパンドラに告げて死にます。パンドラはジェフリーからヘンドリックの秘密を教わり、ヘンドリックの船を訪ねると、古文書に出て来る彼の妻の絵が自分にそっくりであることを知り、ヘンドリックが彼女に愛されれば不死の罰が終わると言われます。そこへ嵐が襲い船は難破し二人は死ぬのでした。
 山田宏一さんが書いていた撮影監督ジャック・カーディフの青(夜の空)も美しかったのですが、夜のエヴァ・ガードナーの顔のアップに見られる赤も素晴らしかったと思います。独白のやたら多い映画で、演出も冗長でしたが、テクニカラーの美しさは十分に味わえました。その点ではオススメです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿