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オリヴァー・ストーン監督『7月4日に生まれて』その2

2016-05-18 06:46:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 車椅子にロニー。うなだれる顔また顔。白い顔のロニー。ロニーは車椅子を離れて歩き、走る。うつ伏せの状態でベッドに固定されているロニー。「ワシントン!」。来たワシントンに「ブザーを2時間押し続けたぞ。ゲロにいつまで顔を向けてなきゃならないんだ。風呂に入れろ。すぐ医者も呼べ」「面倒かけると脚を切断するぞ」「人間らしく扱え。祖国のために戦ったんだぞ」「ベトナムなんかケツの穴に突っ込め」。ロニー、暴れる。ワシントン「あ、機械を壊しやがって」やって来た医者「機械はこれしかない。病院に金が回ってこないんだ」ロニー「4カ月もこのベッドで我慢してる」。不安げなロニーの顔。やがて叫び、暗転。
 “マサピークア 1969年”の字幕。車から車椅子で出て来るロニー。「皆、お前を待ってる」。走って来る犬に「少佐(メジャー)! トミー! ジミー!」。近所の人も出て来る。「スーザン!」。脚をチラ見する弟。「母さん!」「ロニー!(笑顔で)心配しないで」「皆元気そうだね」「心配するな」「おかえりなさい」。声をかけながらも脚をチラ見する近所の人々。
 父「ドアも広げた。シャワーも使える。トイレにも行ける」。ロニー、レスリング時代の自分の写真に見入るが、やがて放る。「僕の部屋に戻ったんだね」。父とハグ。「よく戻ってきてくれた」と父泣く。「寝室も模様替えしたぞ」。
 「支店たって半年の売り上げは8万5千ドルだ」。しばらく店のハンバーガーの説明。「店員は皆ミニスカート。是非うちで働いてくれ。とりあえずはレジで仕事を覚えろ」「俺は政府から月1700ドルもらえてる」「お情けか?(表情変わる)ベトナムなんて政府の口車に乗せられて始めたバカな戦争だ」「自分が戦った口ぶりだな」「共産主義が世界を征服するなんて嘘だ」。
 テレビを見てロニー「反戦デモで、国旗が燃やされてるなんて」「気持ちは分かるけど」。トミーが席を外す。「トミーは戦争反対なの」「兄さんの考えは飲めないんだ」「愛国心は?」「兄さんのような帰還兵を増やしたくないんだ。自分を見てくれ」「俺のどこが悪い? お前は何してた?」。
 パレード。「コンチネンタルに乗ったロニーはスター並みだ」。
 “マサピークア 1969年7月4日”の字幕。建国記念日のパレード。制服姿で手を振るロニー。“合衆国海兵隊 徴兵センター”の看板。中指を立てる人。笑わない人々。
 舞台で「私はアメリカを信じる。(拍手。以降も文の切れ目に必ず拍手。)アメリカの勝利も。反戦の人々も戦っている人々のおかげ。戦死した6人の若者のおかげだ。第一次世界大戦、第二次世界大戦、そしてベトナムでも勝つ。彼を生んだ町、7月4日に生まれた彼に登場してもらいましょう」。ロニー、舞台に上がる。「ベトナムにいる兵士は全力を尽くしています。必ず勝ちます。憐みは必要ありません。目も耳も心もあります。感じます。抑えられない……(スローモーション。ヘリの音。白黒画面)」。ロニー、舞台から降ろされる。「ロンのような若者のおかげで」。ロニー「ティミー? 戻ったのか? いつ? よそへ行こう」。(また明日に続きます……)

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/

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