また昨日の続きです。
ローズの母「ボートに乗るのよ」キャル「男は乗れるのか?」「ご婦人だけです」ローズの母「ボートも等級別なの? 混み合うのはご免だわ」ローズ「お母さま、黙って! ボートに乗れる乗客は全体の半分なのよ。半分の人が死ぬのよ」キャル「貧乏人がね」ローズの母「早く乗って。一等の席よ」キャル「君の絵が惜しい。遺作は価値が出るのに」ローズ「何てひどい男!」母「ローズ、早くここへ。ローズ、何してるの? 早く乗って。ローズ、乗って!」「さよなら、お母さま」母「ローズ!」キャル「待て! あのドブネズミの情婦になるのか?」「あなたの妻になるよりマシよ」「よせ! 行くな!」。キャルの顔に唾を吐きかけ、走り去るローズ。(中略)
「右舷の部屋を調べろ」「救命胴衣を着けてボートへ。ルーシー、君が手本になれ」ローズ「警備員が逮捕した人を閉じ込めてる部屋は?」「ローズ、ボートへ」「教えてくれないなら自分で探すわ」「エレベータでEデッキへ。左へ曲がると乗務員通路がある。そこを抜けて階段を左へ。長い廊下に出る」。
ジャック「ヤバイな。クソっ、水だ!」
エレベータボーイ「エレベータは使えません」ローズ、男を突き飛ばし「いいから私を下へ連れていって。Eデッキへ」。
ジャック「何とか外すんだ」と手錠から逃れようとする。
Eデッキに着くと、水が押し寄せて来る。ひざ下まで水が来ている。ローズ「ジャック! ジャック!」ジャック「ここだ!」「ジャック、ごめんなさい。私を許して」。キスする二人。「濡れ衣だ」「ええ、知ってるわ」「手錠のスペアキーを捜すんだ。そこのキャビネットを。銀の鍵だ」「皆真鍮よ」「そこは? ローズ、なぜ濡れ衣だと?」「冷静に考えれば分かるわ」「急げ」
デッキの先頭、海中へ。
「ないわ。鍵は」「ローズ、助けを呼ぶんだ。必ず助かる」「すぐ戻るわ」「待ってるよ!」
「誰かいる? 誰か残ってる? 誰か手を貸して。いないの? 返事をして!」。男が現れる。「よかった。手を貸してほしいの。お願い」。点滅する照明。「ここで何を? 早く上へ」「階下に人がいるの。お願い、待って! そっちじゃないのよ! 聞いて!」。男を殴るローズ。鼻血を出した男は「勝手にしろ」と言って去る。
廊下にあった斧を手にするローズ。水は胸まで来ている。ジャック「じゃあ練習しよう。そこの木箱を割って」。ローズ、割る。「今度も同じ場所を割って」。全然違うところを割る。
ジャック「よし。じゃあやろう」。ローズ、目をつぶって思い切り斧を振り下ろすと、見事に手錠の鎖を砕く。ジャック「やった!」。
斜めに沈みゆく船。救命ボート。音楽。救命ボートで遠くから船を見ていたローズの母たち「信じられない光景ね」。
キャル「どうだ?」手下「どこにもいません」「あいつらまだ男をボートに乗せない」「反対側は男を乗せています」「今のうちに席を確保しておこう。来い」。
「こっちから早く!」。ドアを蹴破って廊下に出てくるジャックとローズ。船員「おい、待て! 船会社の物だ。弁償させるぞ」「うるさい!!」船員を殴るローズ。
「ちょっと戻らせて」という女性客を強引にボートに乗せ、「よし、降ろせ!」と叫ぶ船員。船員の上司「まだ乗れるじゃないか。65人乗りのボートにたった20人? さっきのボートは12人だ!」「重量に耐えられるかどうか心配だったので」「バカな! 70人乗せてテストしたんだ。定員ぎりぎりまで乗せるんだ!」(中略)
三等客「俺たちは家畜じゃないぞ!」船員「女性だけ出ていい。女だけ! 男は後だ!」。船員は斧と拳銃で武装している。「まだ女子供がいる! 早く出してくれ!」到着したジャック「出られそうか?」「こっちはダメだ」「とにかく急ごう」「ジャック!」「ファブリツィオ!」「どうする?」「ここは浸水する」「どっちへ?」「こっちへ!」
キャル「最後は金だ」手下「これも」と拳銃を見せる。
船員「中央階段に行ってくれ。順番でボートに乗れる。順番を待て」「開けろ」「中央階段に回るんだ」「畜生! 何てヤツらだ!」。長椅子を床から引きちぎり、柵を突き破るジャックら。船員「待て! 言うことを聞け!」。ジャックらに殴られる船員。
混乱したデッキ。船員「騒ぐと撃ち殺すぞ。静かにしろ。そのボートに乗れ」。拳銃に弾を装填する船員。「パニックを起こすな!」。
キャルの手下「船首方向にボートが残ってます。話をつけましょう」。船員「下がれ。押すな。下がれ!」。発砲。キャル「いよいよ最後だな。マードック君」「ホックリー様、こちらへ」「私はビジネスマンだ。ビジネスの話を」。
デッキに到着するジャックとローズ。「ボートは?」「船首の方に残っているはずだ。急ぎなさい」。
(また明日へ続きます……)
→サイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
ローズの母「ボートに乗るのよ」キャル「男は乗れるのか?」「ご婦人だけです」ローズの母「ボートも等級別なの? 混み合うのはご免だわ」ローズ「お母さま、黙って! ボートに乗れる乗客は全体の半分なのよ。半分の人が死ぬのよ」キャル「貧乏人がね」ローズの母「早く乗って。一等の席よ」キャル「君の絵が惜しい。遺作は価値が出るのに」ローズ「何てひどい男!」母「ローズ、早くここへ。ローズ、何してるの? 早く乗って。ローズ、乗って!」「さよなら、お母さま」母「ローズ!」キャル「待て! あのドブネズミの情婦になるのか?」「あなたの妻になるよりマシよ」「よせ! 行くな!」。キャルの顔に唾を吐きかけ、走り去るローズ。(中略)
「右舷の部屋を調べろ」「救命胴衣を着けてボートへ。ルーシー、君が手本になれ」ローズ「警備員が逮捕した人を閉じ込めてる部屋は?」「ローズ、ボートへ」「教えてくれないなら自分で探すわ」「エレベータでEデッキへ。左へ曲がると乗務員通路がある。そこを抜けて階段を左へ。長い廊下に出る」。
ジャック「ヤバイな。クソっ、水だ!」
エレベータボーイ「エレベータは使えません」ローズ、男を突き飛ばし「いいから私を下へ連れていって。Eデッキへ」。
ジャック「何とか外すんだ」と手錠から逃れようとする。
Eデッキに着くと、水が押し寄せて来る。ひざ下まで水が来ている。ローズ「ジャック! ジャック!」ジャック「ここだ!」「ジャック、ごめんなさい。私を許して」。キスする二人。「濡れ衣だ」「ええ、知ってるわ」「手錠のスペアキーを捜すんだ。そこのキャビネットを。銀の鍵だ」「皆真鍮よ」「そこは? ローズ、なぜ濡れ衣だと?」「冷静に考えれば分かるわ」「急げ」
デッキの先頭、海中へ。
「ないわ。鍵は」「ローズ、助けを呼ぶんだ。必ず助かる」「すぐ戻るわ」「待ってるよ!」
「誰かいる? 誰か残ってる? 誰か手を貸して。いないの? 返事をして!」。男が現れる。「よかった。手を貸してほしいの。お願い」。点滅する照明。「ここで何を? 早く上へ」「階下に人がいるの。お願い、待って! そっちじゃないのよ! 聞いて!」。男を殴るローズ。鼻血を出した男は「勝手にしろ」と言って去る。
廊下にあった斧を手にするローズ。水は胸まで来ている。ジャック「じゃあ練習しよう。そこの木箱を割って」。ローズ、割る。「今度も同じ場所を割って」。全然違うところを割る。
ジャック「よし。じゃあやろう」。ローズ、目をつぶって思い切り斧を振り下ろすと、見事に手錠の鎖を砕く。ジャック「やった!」。
斜めに沈みゆく船。救命ボート。音楽。救命ボートで遠くから船を見ていたローズの母たち「信じられない光景ね」。
キャル「どうだ?」手下「どこにもいません」「あいつらまだ男をボートに乗せない」「反対側は男を乗せています」「今のうちに席を確保しておこう。来い」。
「こっちから早く!」。ドアを蹴破って廊下に出てくるジャックとローズ。船員「おい、待て! 船会社の物だ。弁償させるぞ」「うるさい!!」船員を殴るローズ。
「ちょっと戻らせて」という女性客を強引にボートに乗せ、「よし、降ろせ!」と叫ぶ船員。船員の上司「まだ乗れるじゃないか。65人乗りのボートにたった20人? さっきのボートは12人だ!」「重量に耐えられるかどうか心配だったので」「バカな! 70人乗せてテストしたんだ。定員ぎりぎりまで乗せるんだ!」(中略)
三等客「俺たちは家畜じゃないぞ!」船員「女性だけ出ていい。女だけ! 男は後だ!」。船員は斧と拳銃で武装している。「まだ女子供がいる! 早く出してくれ!」到着したジャック「出られそうか?」「こっちはダメだ」「とにかく急ごう」「ジャック!」「ファブリツィオ!」「どうする?」「ここは浸水する」「どっちへ?」「こっちへ!」
キャル「最後は金だ」手下「これも」と拳銃を見せる。
船員「中央階段に行ってくれ。順番でボートに乗れる。順番を待て」「開けろ」「中央階段に回るんだ」「畜生! 何てヤツらだ!」。長椅子を床から引きちぎり、柵を突き破るジャックら。船員「待て! 言うことを聞け!」。ジャックらに殴られる船員。
混乱したデッキ。船員「騒ぐと撃ち殺すぞ。静かにしろ。そのボートに乗れ」。拳銃に弾を装填する船員。「パニックを起こすな!」。
キャルの手下「船首方向にボートが残ってます。話をつけましょう」。船員「下がれ。押すな。下がれ!」。発砲。キャル「いよいよ最後だな。マードック君」「ホックリー様、こちらへ」「私はビジネスマンだ。ビジネスの話を」。
デッキに到着するジャックとローズ。「ボートは?」「船首の方に残っているはずだ。急ぎなさい」。
(また明日へ続きます……)
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