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田中登監督『江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者』

2020-11-24 00:25:00 | ノンジャンル
 DVDで、田中登監督の1976年作品『江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者』を観ました。

 下宿、東栄館。その屋根裏をゆっくりと這う男の影…郷田三郎(石橋蓮司)である。屋根裏の散歩にこよなき孤独の愉しみを見出した郷田の眼下では、下宿館の住人たちの秘め事がくりひろげられていた。「神」を信仰しながら、女中にいたずらしている宗教家・遠藤。女のモデルにシュールな意匠を施し、ボディペインティングする画家・美幸。そのなかでも郷田が特に見入ったのは、貴婦人・清宮美那子(宮下順子)の隠し部屋だった。そこへ彼女が入って来るや、頬に紅をつけた道化師が現われ、美那子を愛撫した。彼女は、天井の「眼」の存在に気づきながら、悶えるのだった。
 清宮邸の美那子の部屋には、「人間椅子」があった。椅子の中には、運転手・蛭田が入っていた。蛭田は美那子を愛していた。彼女は下半身をさらけ出すと、それに座るのだった。肌を感じる蛭田は喜びにあふれ、美那子は欲情した。そこへ、夫が帰ってくる。夫は椅子の上で彼女を愛撫するのだった。
 ある日、美那子は、東栄館の部屋で道化師に下腹部をゆだねていた。それを郷田は見ていた。美那子は、両股に力を込めた。道化師は、窒息死した。後日、郷田の部屋を蛭田が訪れる。車に乗せられると、清宮邸に連れて行かれるのだった。郷田と対面した美那子は、事件の一部始終を見ていた彼を「共犯者だ」といいはなった。そして、彼女は郷田の眼の前で自慰をはじめた。彼女は「眼」の虜になっていた。郷田は悶える美那子の姿を見ながら、ある「完全犯罪」を想起するのだった。
 郷田はまず寝ている遠藤の口の中に毒を垂らし、遠藤を殺す。美那子の夫は美那子によって毒殺された。美幸に郷田は自分と美那子にボディペインティングを施してもらい、その後、2人で美那子を犯し、最後には美那子が両股で美幸を窒息死させる。
 そして屋根裏で体を合わせた2人だったが、そこに関東大震災が襲いかかる。屋根に押しつぶされて死ぬ2人。女中の娘は井戸の水で体をふこうとするが、井戸からはやがて真っ赤な血が注ぎだすのだった。

 若き頃の石橋蓮司さんの怪演ぶりが印象に残る映画でした。

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