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ロバート・ゼメキス監督『フライト』その1

2014-02-12 10:17:00 | ノンジャンル
 ロバート・ゼメキス監督・共同脚本の'12年作品『フライト』をWOWOWシネマで見ました。
 悪天候の中、鼻歌を歌いながら旅客機を操縦するウィトカー(デンゼル・ワシントン)。離陸の際には乱気流のわずかな隙間を最高速度を越えて抜け出し、乗客から拍手をもらう。一方、ヤク中のニコールは家賃を滞納しているのを家主のフランに責められる。家主を部屋から追い出したニコールは、しばらくするとヤクを打って意識を失い倒れたところをフランに見つけられる。居眠りしていたウィトカーは、昇降舵が動かないと副機長に教えられ、機はバランスを失う。油圧装置が利かなくて急降下する機。ウィトカーは燃料を捨てさせ、背面飛行をして平行飛行を取戻す。左エンジンが出火し、ウィトカーは元に機体を戻すと、野原に不時着させる。白煙が上がり、白と黒の画面が交互に続き、やがて充血したウィトカーの目のアップの画面となる。飛行機事故のニュースを見るウィトカー。旧友のチャーリーが付き添っていて、彼から乗務員を含め102人中96名が助かり、6人が死亡、内訳は2人が乗務員、4人が乗客と知らされる。医師は1日から3日で自宅へ帰れるとウィトカーに言う。乗員の死亡者が誰だったか訊くと、チャーリーはカミー・サトーとウィトカーの飲み仲間だったトリーナだと教えてくれた。トリーナは自分のベルトを外し、子供をかばって死んでいたらしい。チャーリーは今は引退しパイロット組合の幹事で、安全委員会の窓口の仕事をしていると言った。
 ハーソンという怪し気な男が面会しに来る。報道陣から英雄視されているウィトカーに、彼はタバコと酒を持ってくるが、ウィトカーは酒はもう止めると言う。その夜、雷鳴で目が覚めたウィトカーはタバコを吸いに階段へ行くと、そこでニコールに出会う。注射でヘロインを打つ女性は死ぬ確率が高いと言うニコールは、元カメラマンで今はマッサージ師をしていると言い、ウィトカーはそのうち遊びに行くと言う。
 ウィトカーは退院すると自宅ではなく祖父の家である“ウィトカー農薬散布飛行機”へ向かう。電話に入っている着信127件はすべて記者からのものだった。ウィトカーは家の中にある酒もヤクもすべて捨てる。セスナ機と家族の写真に見入るウィトカー。チャーリーからの電話で、明日一緒に朝食を食べようと言ってくる。
 行くと弁護士を紹介され、彼は死者6人の責任を航空会社と飛行機の製造元で争っていると言い、乗員と乗客の毒物の血液検査も事故当日に行なわれ、ウィトカーの血液からは0.24%のアルコールが検出され、車なら0.08%以上で即刑務所送り、それにコカインも検出されたと言い、重罪なら最高12年の刑、4人の過失致死も含まれると終身刑だと語る。しかし弁護士は報告書を握りつぶすつもりだとも言ってくれる。
 ウォッカを浴びるように飲んで、ニコールを訪れたウィトカーは、7百ドルを要求してニコールとケンカしていたフランに4百ドルを押しつけ、彼女の荷物をウィトカーの実家へ運ぶ。マッサージから肉体関係に陥るウィトカーとニコール。
 弁護士は「見せたいものがある」と事故現場にウィトカーを誘い出し、そこで盛んに仕事をしている安全調査班のボス、エレン・ブロックからは公聴会で厳しい質問が飛んでくるので覚悟しておいてほしいと言う。そして航空会社のオーナーは我々の味方になり、政府にもコネがあるとも教えてくれた。
 航空界者のオーナーに、弁護士は血液検査器は定期検査期を18ヵ月も過ぎていて、採血ビンもいつ誰が触ったのか分からず、加えられた保存薬が発酵して高い数値が出た可能性もあると言う。製造元との訴訟に負けたら、航空会社はつぶれると言われたオーナーは、どうせ保険会社のものになるだけだと言う。
 ホームビデオを見ながら、自宅で深酒をするウィトカー。ニコールが現れると、空瓶に足を取られて倒れ込み、そのまま寝てしまう。毛布をかけてやるニコール。翌朝、見事な夜明けの写真が撮れたと言うニコール。ウィトカーはここは祖父の農場で、父はパイロットだったが離婚し、母は死んだと言い、ニコールはママに育てられ、末期のママとの幸せだった時を語る。
 トリーナの葬儀で、乗員のマーガレットの息子に「あなたは母を救った」と声をかけられたウィトカーは、マーガレットに、事故の前の晩トリーナとワイン2杯だけ飲んだということにしてくれと頼むが、一晩中トリーナと飲んで一睡もせずに当日現れたのに?と激しく反発される。(明日へ続きます‥‥)

 →「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/