WOWOWでセルジオ・レオーネ原案・脚本・監督の'71年作品「夕陽ギャングたち」を見ました。
「革命とは、贅沢な食事でも言葉の遊びでもない、刺繍の模様でもない、優雅さと丁寧さをもってなされるものでもない。革命とは暴力行為なのだ」という毛沢東の言葉が字幕として示されて映画は始まります。メキシコの革命下、一家で山賊をしているファン(ロッド・スタイガー)は、オートバイで彼の脇の道路を通り抜けようとしたジョン(ジェームズ・コバーン)のオートバイを撃って彼を止まらせ、金品を奪おうとしますが、ジョンは全身に爆弾が取り付けてあるのを見せ「撃ったらお前たちも全員吹っ飛ぶぞ」と言い、オートバイを修理させます。ファンはジョンに一緒に組んで国立銀行を襲おうと言いますが、ジョンは若い頃の楽しい日々を回想し、ファンの申し出を拒否します。ちょっとしたスキにジョンに逃げられたファンは一家で町に出て、やっとジョンを探し出しますが、逆にジョンに革命家たちのアジトに連れて行かれ、革命軍一斉蜂起の日に、ジョンはファンの一家と国立銀行を襲撃することになります。念願叶ってファンは銀行の襲撃に成功したものの、地下に隠されていたのは政治犯ばかりで、金は一銭も見つからず仕舞い。騙したと言ってジョンにファンは怒りますが、150人の政治犯を解放した君は革命軍の英雄だとファンに言われ、ファンは革命なんてどうでもよく、俺にとっての国は家族で、金がとにかくほしいんだ、と言い、それを聞いたジョンはバクーニンの本を捨てます。それを拾った政府軍は革命軍を追い詰めて行き、一旦引くという革命軍に反して、ジョンは残って戦うと言い、ファンはジョンが金をネコババする気だと思い、一緒に残りますが、ジョンは本気で戦う気でした。そこへ戦車を戦闘にした政府軍が現れますが、2人は2台のマシンガンを撃ちまくり、橋を爆破して戦車らもやっつけ、政府軍をほぼ全滅させます。が、ファンの6人の家族も皆死んでしまい、ジョンが止めるのも聞かずファンは1人で復讐へ出向き、逆に政府軍に捕まってしまいます。リーダーが裏切り、多くの革命家たちが逮捕され、街角で銃殺されます。ファンも銃殺されそうになりますが、ファンに助けられます。政府軍による民衆の虐殺は続き、避難民で列車は満員に。その横でも銃殺が行なわれます。ジョンとファンは貨車に乗り込んでアメリカへの亡命を図ります。そして同じ列車にファンの家族を殺した政府軍の幹部も乗りました。革命軍が首都を制圧した、という新聞記事が映ります。列車は途中で革命軍の襲撃に会い、政府軍の幹部が貨車に逃げ込んで来たので、ジョンはファンに拳銃を渡し、ファンは幹部を殺して復讐を果たします。ファンは列車が止まってもアメリカに行くと言い、ジョンも共に革命軍の英雄として豪華列車でアメリカに行くことになりますが、1000人の政府軍を乗せた列車が正面からやってくると知らせが届き、100kgの爆薬と仲間を裏切った革命家のリーダーとともにジョンは機関車1台を走らせ、ジョンは衝突前に飛び降りますが、リーダーは列車に衝突し爆発する機関車と運命をともにします。衝突地点で政府軍と革命軍の銃撃戦となり、ジョンは撃たれ、昔の幸せだった日々を回想して、爆発に巻き込まれ死んでしまいます。残されたファンは茫然と立ち尽くす、という話です。
革命の話なので、それなりに面白いのですが、ストーリーが長過ぎて段々イライラしてくるし、心理描写に凝り過ぎて冗長さも免れていないような気がしました。エンニオ・モリコーネの音楽も今一つですし、やはりどうしても「荒野の用心棒」や「夕陽のガンマン」などと比べて勢いが落ちてるよなあ、と思ってしまいました。長い映画をのんびりと楽しみたい、という方にはオススメかも。
「革命とは、贅沢な食事でも言葉の遊びでもない、刺繍の模様でもない、優雅さと丁寧さをもってなされるものでもない。革命とは暴力行為なのだ」という毛沢東の言葉が字幕として示されて映画は始まります。メキシコの革命下、一家で山賊をしているファン(ロッド・スタイガー)は、オートバイで彼の脇の道路を通り抜けようとしたジョン(ジェームズ・コバーン)のオートバイを撃って彼を止まらせ、金品を奪おうとしますが、ジョンは全身に爆弾が取り付けてあるのを見せ「撃ったらお前たちも全員吹っ飛ぶぞ」と言い、オートバイを修理させます。ファンはジョンに一緒に組んで国立銀行を襲おうと言いますが、ジョンは若い頃の楽しい日々を回想し、ファンの申し出を拒否します。ちょっとしたスキにジョンに逃げられたファンは一家で町に出て、やっとジョンを探し出しますが、逆にジョンに革命家たちのアジトに連れて行かれ、革命軍一斉蜂起の日に、ジョンはファンの一家と国立銀行を襲撃することになります。念願叶ってファンは銀行の襲撃に成功したものの、地下に隠されていたのは政治犯ばかりで、金は一銭も見つからず仕舞い。騙したと言ってジョンにファンは怒りますが、150人の政治犯を解放した君は革命軍の英雄だとファンに言われ、ファンは革命なんてどうでもよく、俺にとっての国は家族で、金がとにかくほしいんだ、と言い、それを聞いたジョンはバクーニンの本を捨てます。それを拾った政府軍は革命軍を追い詰めて行き、一旦引くという革命軍に反して、ジョンは残って戦うと言い、ファンはジョンが金をネコババする気だと思い、一緒に残りますが、ジョンは本気で戦う気でした。そこへ戦車を戦闘にした政府軍が現れますが、2人は2台のマシンガンを撃ちまくり、橋を爆破して戦車らもやっつけ、政府軍をほぼ全滅させます。が、ファンの6人の家族も皆死んでしまい、ジョンが止めるのも聞かずファンは1人で復讐へ出向き、逆に政府軍に捕まってしまいます。リーダーが裏切り、多くの革命家たちが逮捕され、街角で銃殺されます。ファンも銃殺されそうになりますが、ファンに助けられます。政府軍による民衆の虐殺は続き、避難民で列車は満員に。その横でも銃殺が行なわれます。ジョンとファンは貨車に乗り込んでアメリカへの亡命を図ります。そして同じ列車にファンの家族を殺した政府軍の幹部も乗りました。革命軍が首都を制圧した、という新聞記事が映ります。列車は途中で革命軍の襲撃に会い、政府軍の幹部が貨車に逃げ込んで来たので、ジョンはファンに拳銃を渡し、ファンは幹部を殺して復讐を果たします。ファンは列車が止まってもアメリカに行くと言い、ジョンも共に革命軍の英雄として豪華列車でアメリカに行くことになりますが、1000人の政府軍を乗せた列車が正面からやってくると知らせが届き、100kgの爆薬と仲間を裏切った革命家のリーダーとともにジョンは機関車1台を走らせ、ジョンは衝突前に飛び降りますが、リーダーは列車に衝突し爆発する機関車と運命をともにします。衝突地点で政府軍と革命軍の銃撃戦となり、ジョンは撃たれ、昔の幸せだった日々を回想して、爆発に巻き込まれ死んでしまいます。残されたファンは茫然と立ち尽くす、という話です。
革命の話なので、それなりに面白いのですが、ストーリーが長過ぎて段々イライラしてくるし、心理描写に凝り過ぎて冗長さも免れていないような気がしました。エンニオ・モリコーネの音楽も今一つですし、やはりどうしても「荒野の用心棒」や「夕陽のガンマン」などと比べて勢いが落ちてるよなあ、と思ってしまいました。長い映画をのんびりと楽しみたい、という方にはオススメかも。