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ポール・シュレイダー監督『閉ざされた楽園』

2008-02-25 19:30:07 | ノンジャンル
 「アメリカン・ジゴロ」でリチャード・ギアをスターにしたポール・シュレイダー監督の'06年作品「閉ざされた楽園」をWOWOWで見ました。
 強盗に入られたことで、セキュリティシステムの行き届いた住宅地に引越したベンソン一家は、娘と同じ学校に通う娘を持つ隣人の婦人の執拗な誘いに悩まされます。そして、女子サッカーで全米一を誇る娘たちの所属するサッカーチームで、ベンソンの娘がメンバーに選出され、隣人の娘が選出されないと、隣人の母はベンソン一家の母ジェリーに娘のエリンにチームを止めさせれば、自分の娘がチームに選出されるかもしれないので、エリンがチームを辞退することをジェリーに迫りますが、ジェリーは拒否します。それ以後、隣人の嫌がらせが続き、エリンがドーピングしているという匿名電話でエリンはチームを外され、愛猫は惨殺され、ついにナイフを持った隣人がジェリーに迫ります‥‥。

 ナイフを持って斬り付けるところは、イーストウッドの「恐怖のメロディ」やキューブリックの「シャイニング」を思い出させます。隣人が異常な人間で、自分を襲って来るというストーリーは今までにも何回か出会った記憶があるのですが、具体的な名前は出て来ません。前半、ベンソンの夫婦がやたらにキスをするのがイラつきますが、後半のサスペンスはポール・シュレイダーまだ腕衰えず、といったところでしょうか。シーン転換がフェイドイン、フェイドアウトであり、無名の俳優ばかりで作られているのでテレビ映画を見ているような気になりました。いずれにしても、結構楽しめます。オススメです。