”ばっきん”のブログ

日常生活中心のブログです。
平成28年9月から妻と息子、母の4人で暮らしています。

中島廉売の将来・・・消える商店街・・・無理な中心市街地

2010年08月14日 22時31分28秒 | 地域
函館に居住する以外の人がイメージする函館の中心とはどこであろうか?
やはり,函館駅があるから駅前周辺ということになるかもしれない。
市役所本庁にも隣接しているので,無理のない発想だろう。
西部地区は函館の町並みの代表だが,あくまでもそこは観光地という考え方も当然だ。
タウンマネージメント機関(TMO)も駅前・松風町地区を拠点にしていることからも,市の今までの公的見解はそうだった。
しかしTMOは,自主的な収益事業を行う等の財源を持たず、市町村行政の商業活性化事業を下請する機関でしかなく
なんら成果を上げたとはいえないのも実態。
そんな中で議会を中心に,五稜郭地区を中心市街地に組み入れるようにとの要請が絶えない。
しかし,中心市街地は原則1市に1つ(中心が2つあるはずもないから当たり前だが)なので,駅前・松風町から五稜郭本町地域まで中心市街地を伸ばそうという考えが惹起してきている。
しかし,これはいささか無理,いまやシャッター通りを通り越して,単なる個人住宅しか並ばない路面電車沿いの状況から考えてもおかしい。
ちょうど中間に位置する堀川町電停付近は,中島廉売を抱え,私の幼少の頃は人が交錯するのにも大変なくらい賑わった商業地だったが,
いまはその往時を偲ぶことができないくらい衰退している。
この付近に住む住人は,中島廉売の現状をどう考えているのであろうか?
「近くにマックスバリューが出来て重宝している。中島廉売では,知った顔同士なのでほしいものがなくても買わなければならない時があるが,マックスバリューだと安いし,新鮮でものがいい。なによりも必要なものだけを買える。」という意見を聞くにつけても,将来はみえたようなものだ。はるか弁天方面から市電に乗って昭和橋のマックスバリューに買い物に来る老夫婦を見かけた時,その思いをさらに強くした。
市電通りを挟んで向かい側からの客をとりこむのも今まで以上に困難を生じて来ている。それはコープさっぽろひとみ店の移転改築による攻勢だ。
かつて十字街(豊川町)にも市場はあったが,これもすでに風前の灯火,何より私自身前記のマックスバリューやコープさっぽろひとみ店まで足を伸ばす現状からも既存の商店街は必要なくなっている。
そして,今中心市街地に組み入れようとしている五稜郭地域さえ将来は暗い。ダイエー撤退後,孤軍奮闘する丸井今井函館店だっていつまでもつかわからない。
よく,日本は競争力がないと揶揄されるが,私に言わせれば,函館は競争力が全くないといえるだろう。こんな状態で中心市街地論議するより,いっそ仮称新函館に近い北斗市との境界に近い位置に市庁舎を移転するなどの思い切った発想も必要になるのではないか。