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[マイルカップ(G1)]2歳王者ジャンタルマンタル桜女王を下す!

2024-05-06 09:37:44 | JRA G1・重賞戦線

【NHKマイルC】ジャンタルマンタルが突き抜けて圧倒!3歳マイル王に輝く:サンスポZBAT!
(NHKマイルカップ、2024年5月5日 15:40、G1、東京11R、芝・左1600m)
川田将雅(38)=栗・フリー=騎乗の2番人気ジャンタルマンタルが好位追走から抜け出し、2馬身半差の快勝を飾った。勝ちタイム1分32秒4(良)。今後は休養に入り、秋に備える予定。1番人気のアスコリピチェーノは最後の直線で他馬と接触するアクシデントが響いて2着。3着には10番人気のロジリオンが入った。

これが最優秀2歳牡馬の真の力だ!
ジャンタルマンタルが圧巻のパフォーマンスで、朝日杯FSに次ぐ2つ目のビッグタイトルをゲット。11年連続でのJRA・G1制覇を決めて大歓声に包まれた鞍上は、強風にたなびく相棒のたてがみを何度もなでてねぎらった。
「この馬が1600メートルで走ることに関しては絶大なる自信を持っていますので、この同世代であれば普通に走りさえすれば負けることはないと思っていました。ただ、皐月賞からの中2週ということで疲れがどうなのかなというところが一番の懸念点ではあったのですが、それでも差し切ってくれましたので、やはり素晴らしい走りができる馬だなと思います」
いつも通りに抜群のスタートを決めると、前向きさあふれる走りで好位を追走した。リズム良く運び、最後の直線を向くときには名手が「負けることはないな」と確信するほどの手応え。残り300メートルで満を持して先頭に立つと、一気にリードを広げた。人気を二分したアスコリピチェーノに、最後は決定的な2馬身半差。悠々とトップゴールを果たした。
「日本ダービーの選択肢もあった中でここを使った以上は、勝たなきゃいけないという思いがありました。無事にゴールしてホッとしました」
高野調教師が胸をなで下ろす。自身も従来のレコードを上回るタイムで駆け抜けた皐月賞3着からわずか14日。限られた時間で、陣営は回復に尽力した。「表面上は疲れがなくても、体の芯に疲労感はあったはず。その中でスタッフが一生懸命ケアをしてくれました。みんなの勝利だと思います」とトレーナー。チーム一丸でつかみ取った栄冠に笑顔がはじけた。
今年は共同通信杯(2着)、皐月賞と連敗したが、これで芝1600mなら3戦3勝と敵なしの強さ。鞍上は「マイルという距離でこの馬が日本で一番強いんだというレベルまでいければいいなと思っています」と語ったが、指揮官はさらなる野望を口にした。
「メンタル的に1600メートルの距離がぴったりなのは間違いない。ただ、距離を延ばしたところにもビッグレースはありますから、馬の成長次第では考えていきたいです」
競馬場から直接、宮城・山元トレセンへ放牧に出され、夏場は休養に充てられる見込み。新緑の府中で威厳を取り戻したチャンピオンは、実りの秋に一段と成長した姿を見せてくれるはずだ。(山口遥暉)
■ジャンタルマンタル 父パレスマリス、母インディアマントゥアナ、母の父ウィルバーン。黒鹿毛の牡3歳。栗東・高野友和厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。戦績6戦4勝。獲得賞金3億2052万8000円。重賞は2023年G2デイリー杯2歳S、G1朝日杯FSに次いで3勝目。NHKマイルCは川田将雅騎手が22年ダノンスコーピオンに次いで2勝目、高野友和調教師は初勝利。馬名は「インドにある天体観測施設」。
★パレスマリス産駒 今年出走の2頭が産駒初出走で勝利。JRA・G1は本馬による朝日杯FS以来で、通算2勝目。JRA重賞はシンザン記念(ノーブルロジャー)以来で今年2勝目、通算4勝目。

【NHKマイルC】2歳女王アスコリピチェーノは直線で不利 悔い残る2着:サンスポZBAT!
(NHKマイルカップ、2024年5月5日 15:40、G1、東京11R、芝・左1600m)
厳しい競馬をしいられながらも、2歳女王の意地を見せた。1番人気アスコリピチェーノは、好位でジャンタルマンタルをマークするように最後の直線へ。しかし、勝ち馬がぴったりと外にいるために進路ができない。そこで内に活路を求めたが、他馬と接触して手綱を引っ張る痛恨の不利(ルメール騎手は斜行で過怠金3万円)。何とか態勢を立て直し、矢のような伸びで2着を確保したが、悔いの残るレースになってしまった。
3月のドバイターフでの落馬負傷からこの日に戦列復帰した鞍上は「すごくいいポジションが取れた。直線で狭くなったのが痛かったが、そのあとはまたいい脚を使ってくれた」と悔しさをにじませた。黒岩調教師は「あいたスペースにみんな集まってしまい、進路がなくなりアンラッキーでした。結果は悔しいですが、改めて強い力を示してくれたと思います」と前を向いた。今後は距離延長も視野に入れていく。

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昨日はバタバタしてしまい、マイルカップの感想を書けませんでした。このままスルーしても誰も困らないのは承知のうえで、それでも今年のマイルカップは見どころあり、とても面白い一戦だったので私なりの感想を書いておきます。

まず、今年のマイルカップは桜花賞を勝ったアスコリピチェーノと昨年の朝日杯FSを制したジャンタルマンタルの一騎打ちと目されていたわけですが、結果は単勝2.9倍で並んだ両馬の1、2着。実力馬、人気馬どうしがそれぞれ能力を見せたという点において、G1レースの王道的な結果になったとは思います。

そして2頭の勝敗を分けたのは直線での位置取り、アスコリピチェーノ&ルメール騎手の進路を巧みにコントロールした(?)川田騎手のナイスプレーが決め手になったことは誰の目にも明らかでした。

これは素人なりの想像と感想ですが、川田騎手は戦前から『敵はアスコリピチェーノ』と考えていたはずで、レース中もアスコリピチェーノの動きを把握していたはずです。そして直線であの形になった時から、ジャンタルマンタルにゴーサインを出すタイミングと『アスコリピチェーノにフタをした形』を崩すタイミング、このバランスを絶妙に計っていたのではないかと。

例えばもう少し早くゴーサインが出ていたら、抜け出すと同時に相手も外に出せていたかもしれず、あそこでひとつふたつタイミングを待ったことが、ルメール騎手を『内に行くしかないカタチ』に追い込んだように見えました。

実際にそうだったかどうか、川田騎手、ルメール騎手が何を考えていたかは分かりませんが、見る側にそんな想像をさせる面白いレースだったのは確かですし、G1の舞台であんなに落ち着いて駆け引きができるなんて、さすがに川田騎手は良い馬、大舞台に慣れているトップジョッキーだなぁと感心してしまいました。

ちなみに勝ったジャンタルマンタルはもちろんですが、あそこから再加速して2着に上がったアスコリピチェーノの強さには驚きました。正直、戦意を喪失して大敗してもおかしくないくらいの不利(強引に突っ込んだのはアスコリピチェーノなので仕方がないですが)でしたし、お互い前がフリーだったら勝負は分からなかっただろうと思います。

昨日朝のケンタッキーダービーは火の出るような叩き合いをやりつつ伸びる2頭と内から抜け出した勝ち馬の好勝負、そしてマイルカップはジャンタルマンタル&川田騎手がアスコリピチェーノ&ルメール騎手を完封したレース。いずれにしても、やはりG1を勝つってのは大変なことなんですねぇ。。いや、全てのG1レースが素晴らしいレースとは限りませんが、昨日の2レースについて言えば、『これは良いものを見せてもらった…』と素直に感じることができましたm(_ _)m

 

**2024/5/5東京11R NHKマイルカップ(G1/芝1600m)・良**

NHKマイルカップ【2024年5月5日東京11R】:競馬ラボ

 


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2 Comments

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Unknown (Ribot)
2024-05-06 12:34:48
あんなタフなレースをして中2週。よくある凡走パターンで大丈夫かと少し思っていました。
しかし結果は圧勝ですから陣営は完璧な仕事をしたと思います。決して馬が強かっただけではありません。
今どきG1を狙う馬はたっぷりの外厩放牧を挟んで調整するのが普通になってきていますが、上位2頭は中2週、中3週でしたから感心。
しかしそれ以上がフォーエバーヤング。外厩どころかずっとスタッフだけで3か月近くの遠征をしながら3か国で出走して全部好走したのだから、本当に凄い。
パンサラッサやバスラットレオンを見てきて気づかなくなっていましたが、某愛馬がドバイで敗戦して帰国後疲労が抜けず(発表されたケガ自体は軽度)で春全休となり、海外遠征の難しさを実感しているところです。
これだけ日本馬が強くなったのだからケンタッキーダービーもいずれ勝てるだろう的な安易なノリも一部見られますが、今回は矢作厩舎に長年のトライ&エラーの経験が蓄積されていたからで、そんな簡単なものではないと思いますね。
Unknown (Az)
2024-05-06 13:15:22
>Ribotさん

大きなレース、海外のレースは特に大変ですよね。
結局のところ、毎年参戦している凱旋門賞も未だに勝てていませんし…
やはり、パンサラッサやバスラットレオンのような経験は、もうできないかもしれません。
でも、チャンスがあればまた挑戦したいなぁ(^^ゞ

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