自称小説家だが親の資産でのうのうと暮らす旦那(岡田義徳)に愛想をつかし、離婚届を残して娘ののんちゃんをつれて実家に帰る永井小巻(小西真奈美)。母フミヨ(倍賞美津子)に嫌味を言われながら仕事を探す毎日だが、幼稚園のお迎え時間などで勤務時間が限られ、なかなか仕事が見つからない。地元の友人で、子供の幼稚園の先生麗華(山口紗弥加)の紹介で地元のスナックで働くが一日で首に。そんななか、初恋の相手で地元で写真屋を継いでいる建夫(村上淳)に出会い、お互いに惹かれあっていく。
そんな小巻の特技はお弁当づくり。のんちゃんの大好きなのり弁は、さまざまな趣向を凝らした段重ねの栄養たっぷりなもの。ほかの園児にも大好評で、たくさんお弁当をつくって幼稚園に持っていく。そして建夫の配達先で訪れた小料理屋「ととや」のさばの味噌煮の味に大感激した小巻は、「ととや」に弟子入りして主人(岸部一徳)から料理を学んでいく。夢は自分のお弁当屋を出すこと。しかしそこに旦那が復縁を迫ってきて。。
小西真奈美のドタバタコメディは「ココリコミラクルタイプ」で好きだったから違和感なく入り込めて、いい感じ。長台詞をはじめとしてちょっとえっと思うことは、脚本と演出の問題でしょう。
のり弁の紹介が前半で結構でてきて、これを筋にいくのかなーと思っていたら、後半はのり弁が全然出てこなくなっちゃった。まあ大事なシーンではのりをちぎっているわけだけど、何かもったいなかったなあ。そして、小巻がいざこれから、というところで映画が終わってしまうのも「えっ、ここで終わるの?」と尻切れトンボみたいな感じ。話を切っても不思議ではない場面だけど、ちょっとなあ。
「ととや」での喧嘩の場面も、せっかくのクライマックスシーンであそこまでやったんなら、もっと激しくやってもらいたかったというのが正直なところ。香港アクションを見慣れているせいか、とっても大人しく思いました。それともセットを壊す予算がなかったのかな?でも撮影順でそれはなんとでもなると思うんだけどなあ。
タイトルどおりもっとのんちゃんののり弁を前面に出してもらいたかったけど、これが一般的な邦画の実力なのかなあ。
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9/14 新橋ヤクルトホール
『海角七号、ついに日本公開!』