まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
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ジェノサイド 高野和明著

2012-06-09 23:33:50 | 読んだ本

2012年本屋大賞第2位、そして直木賞候補にもなった本作品は、息詰まるサスペンス・アクション。日本とアメリカ、そしてアフリカのコンゴを舞台にストーリーが展開する。

薬学部の修士課程2年、古賀研人は、父の突然の死の後、不可解なメールに誘われて肺胞上皮細胞硬化症という不治の難病の治療薬開発に挑む。その薬を切望しているのが、民間軍事会社にいたイェーガー。息子がこの病気を発症し、この病気の権威がいるリスボンに入院しているものの特効薬はなく、座して死を待つのみ、となっている。高額な治療費を賄うために、ガーディアン作戦に参加する。

このガーディアン作戦(ネメシス作戦)を立案したのが、アメリカはシュナイダー研究所のルーベンス。人間の世界では秀才で鳴らした彼が対峙した知性とは。。。

物語は地理的に離れた3つの舞台を自在に行き来し、その時間軸も思考の過程では人類の進化の歴史を網羅する。そして主人公たちが関わるテーマは、塩基配列や受容体といった専門用語がまるで普通名詞であるかのようにぽんぽん飛び交う創薬化学から、バーンズ大統領に代表される、意思決定における理性の問題、さらには進化論、アフリカの戦場にいる子供兵などのリアルな現実、とかなり幅広い領域をカバーしています。

これだけ幅広い題材を扱っていながら、しっかりとエンディングに向かって収束させていく語り口は、さすがとしか言いようがありません。コンゴの内戦の行く末やエマとアキリのその後、バーンズ大統領やルーベンスのその後など、余韻を数多く残しつつきっちり終わらせているのも素晴らしいのではないでしょうか。これは海外で出版されて、それをもとに映画化になったりしたら面白いと思います。誰かやんないかな。

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