goo blog サービス終了のお知らせ 

碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

1611- 秋の六甲山へ

2016-11-07 | 山登り
 山が近過ぎて、中々登らなくなる。神戸芦屋に近い高野山真言宗の仏教寺院・鷲林寺(じゅうりんじ)が紅葉の名所だそうだ。東六甲は、あまり登っていないので今回はここに。
鷲林寺の裏山には観音山と言う岩のピークがあるそうだ。526mの低山だが「観音山→ごろごろ岳」は未だ登ったことがない。鷲林寺に行くには阪急支線の終点・甲陽園駅が一番近いが、不味いことに平日はバスが出ないらしい。歩いて1時間らしいが、住宅地を抜けて行くルートなので 坂道だらけで 必ず迷って時間のロスになるだろう。

 タクシーで参道入り口に行くことにした。途中、大きなマットを背負った若者集団を追い抜いたが「これ何ですか」と高齢のドライバー聞いた。岩場が多くロッククライミングで、マットを敷いてすることが決められているのだそうだ。空挺部隊でパラシュート降下をしていたと言い「最近の人は軟ですから・・」と笑っていた。パラシュート落下時は、銃器を持って、五転六転の受け身をする話は初めて聞かされたが 柔道の受け身程度では死ぬらしい凄い訓練で鍛えられたのだろう。

 観音山526mは境内の裏から、直登コースで大岩をよじ登るようだった。後で調べると地図に×危険とあったルート。一般ルートは昔あったと言う、道標が全く消えてしまい 道も相当に傷んでいて見つからなかったのだ。次のごろごろ岳565m へは道は明瞭だったが分岐点に道標が無く、あみだくじの様なコース選択。結局、奥池→ごろごろ岳の予定は 逆になってしまったが距離は短いので予定した計画は無事にクリヤーできた。終日快晴で、秋の気持ち良いトレッキングだった。

 奥池公園からバスが一時間1本ある・・と聞いて芦屋川駅に戻ったのだが、標高500mの山奥なのに 何故か先客も6人程乗っていた。池の更に奥の「芦屋ハイランド住宅」と言う場所の乗客らしい。芦屋ハイランドは、国際都市指定に指定され、神戸市の豪邸条例の対象なので 広告も規制されパチンコ屋が一軒も無い 高級住宅街だそうだ。
企業の避暑地としてモ多くの建物もあり、ごろごろ山頂の横に デッキに日除けテントのある大邸宅があり 何でこんな高所に・・と思ったが多分それだろう。

 山に登って、高級住宅地と言うのも神戸らしいが 、調べると「六甲山の中腹の標高約五百メートルの高台に存在する、避暑地を兼ねた高級住宅地。日本のビバリー・ヒルズと称される」と説明があった・・住む人はどうなんだろうか。何かのミステークとしか思えないけれど。
 
 甲陽園駅から離れた場所の「鷲林寺 比較的新しいが立派なお寺で 近くにはパプテスト教会も隣接


 観音山山頂・・山頂名が見当たらなかったが手元の高度計は520m・・名札がない山は不安だが..


 ごろごろ岳・・岩が多い名前と思いきや地図565.3mなのに 山頂は565.6m(ゴロゴロ)・・


 奥池の公園・・山奥なのにテニスコートもあった


 奥池から街に行く1時間1本のバス・・遊び人の為ではなく、芦屋有料ドライブウェーも当時その為に建設されたのかも

1611- 京コンピューター一般公開へ

2016-11-05 | テクニクス
 この時期、神戸の街はイベントが各所で開催されるが 行きたいテーマが重なっていて困る。
今年は、先端医療都市にある京コンピューターがやっと見学する事ができた。2007年に神戸に設置され世界一の次世代コンピューターとして世界中の評判になった設備だ。神戸に住居を持った年もこの年だったが、今までチャンスが合わず見ることが叶わなかったが 今日やっとそれを見学できた。

 年数回、「最先端医療産業都市」活動の市民紹介がある。京コンピューターの計算機棟以外に、有名な理研と神戸大学・甲南大学の先端技術研究部門、更には外国資本の製薬研究所など10棟の研究機関・先端医療病院が集中している特殊な地域なので 全国でも珍しい。途中、甲南大学のキャンパスに誘われてしまい 生物のエビ・ゴカイとマウス細胞の研究成果も 聴いてしまう羽目になったが・・・。
 この時期に合わせてか、島中央国際会議場でも全国医療研究学会の方々が集まる関連セミナーが終日開かれていた。専門的なタイトルで興味なかったが、整理券を出す程に受講希望者が溢れていたから この時期は島全体が首から名札を吊り下げたお医者さんみたいな人で一杯になる理由が分かった。

 さて肝心の京コンだが、今は世界5位でも 昨年Graphと言う解析分野で世界一になったらしい。開発当時45nm(μの次)回路で作られた8連CPUを並列処理出来る富士通の画期的な技術だった。10年後の今では、市販PCも8連CPUもあるので技術の進化もあっと言う間に拡散する恐ろしい時代だが。
 4年後には、京後継機になる百倍高速の設備が現在開発中でそこまで速いと その向こう5年間は世界最高水準をキープ出来ると言う話だが他国も当然同じ事を進めているだろう。

 しかし、速度競争より汎用コンピューターで国内の広い用途で 今までに多くの企業・研究機関・大学に活用されて 国内先端技術開発の下支えをしてきたことにある。これほど自由に利用されている例は 世界でも類が無くサポート体制も整っているそうだ。
 世界初の人工島・ポートアイランド。海上空港に近い南端なので 常に海風が吹いていて あちこちで新建築の景色があり それが未来都市になる様で 新し物好きには心地よい場所だ。




 これが公開された「京コンピューター」 心臓部は最も効率の良い摂氏30度に保たれ 保管環境は20度に管理されているそうだ


 建物全体模型、最上階の赤い京群の手前の建物を下げた断面。下階が空調機で後方建物は室外機


 理研の計算科学研究機構ビルの6階に設置


 この周辺は次々と建物が増えるらしい・・電柱も全部地下なので空が良く見える 

1611- マッチの生産拠点

2016-11-04 | 日記
 神戸の街を歩くと、僅かな距離に いろいろな店を発見してしまう。何でも並べた雑貨店も増えてはいるが、それでも主要道路を外れると神戸には専門店が多いのだ。
偶には 大衆ロシア料理でランチをしようと出掛けた。その帰りフランス雑貨の専門店が観光客も多い ハンター坂の途中に見つけた。
 最近大阪から移転してきたのだと店主は言っていたが、理由がブテック通リで商売をしてきたが 近くに「○○キヨシ」が出来てしまい通る客層が合わなくなった・・と言うのが移転理由らしい。

 帰りは、西側のトアロードに出たら軽井沢にお店を持つ「皮カバン製造所」と言うお店も面白かった。良いカバンだが高価で手が出せないが、上質なものは高価で当然なのだ。他にも時計収集の趣味が高じた様な骨董店とか、手作り大型のカラクリ時計 (2m位)を展示販売する美術館の様な店もある。

 坂を下りる途中に「北の坂工房」と言う場所があり そこに最近開店した古いマッチ箱が沢山並べた「マッチ棒」と言う店。店員さんが暇そうだったので、入ったらマッチ箱の歴史を思い切り聞かされた。意外だったのは兵庫県で生産されたマッチは神戸港から世界に向けて輸出され、明治から大正にかけ、日本はスウェーデン、アメリカと並ぶ世界三大マッチ生産国となっていたと言う話。
 神戸から欧州に行った清水誠と言う人物が、欧米人に勧められ 帰国して明治八年に試作に成功・初めて企業化した。今も諏訪神社の一角にその記念碑があるそうだ。
戦後は、経済発展と同時にマッチ広告がブームになり 100円ライターが登場するまでは全盛期だった。最近、忘れ去られたマッチ箱は 防災用・パーテイ・個人ラベルで記念品にと 流行になり このPRシヨップも出来たらしい。

 神戸と播磨あたりの企業が国内マッチの八割を供給し、戦前はアジア・インドへのマッチ輸出で全国一だったようだ。神戸にはマッチの原材料は、何もない。それは北海道ポプラなどの雑木を全国から船で入荷させ、加工して 神戸港から輸出出来る立地条件があったからだ。
 幼児の頃、見たような蝙蝠とか桜の絵柄なども見つけたが 最近高齢の方が「これ私の昔の会社のマッチだ」と 大量に買って帰った話も面白い。




1611- マック、OSX更新

2016-11-03 | テクニクス
 毎年、秋になるとMAC-OSXの更新がある。日常更新は気が付かない程度にされ 年一度 2時間程度の無料更新がAppleスタイル。
今回はOSX-12番目(10.12)なるSierra。Win10の 音声Cortanaは、今のレベルでは使い物にならないが iPodで使われる音声入力「Siri」がMAC-PC で使える様にしたのが今回の目玉らしい。

 「画面を明るく、○○を開いて」と話しかければその通リに自動操作するのは iPodで使った事があり 確かに人工知能を感じるが 私には遊びに使う程度だ。マイク付きヘッドフォーンで使ってみる価値はあるのかも・・・。

 過去 Apple社には、いろいろ驚かされた。1984年に大ヒットした可愛いPC マッキントッシュと、 初めてマウスの入力操作がある。マウスも、タッチパネルもAppleの発明だが 今は操作には欠かせない標準道具になってしまった。PCに欠かせないOS(オペレーションシステム)でも先行していた。OSXと呼ばれ 2001年のCheetah(チーター)10.0が最初だった。

 当時OS価格が 14800円。それが2012年 Mountain10.8 1800円に下げられて 2013年 Mavericks10.9 からは無料となったが Windows陣営は遅れること四年かけてWin10で やっと無料化した。
2014年のYosemite10.10から、MACをWindowsと併用し始めたが 以降 Capitan10.11・・・そして2016 Sierra10.12 に。
 新しいOSの使用感は、あまり変わっていないが iCloudとの連携が強化され 何もせずに Ipod写真がMACに共有化されていて これは便利なのか余計なお世話なのが良く解らない。

 でもMACに触れると、情報機器も時代がどう変わろうとしているのか感じ取れる気がして それが魅力で使い続けているユーザーも多いのではないだろうか。
Windowsが普及したのは1993年Windows3.1。WindowsXPで最高潮だった頃がMAC陣営の10.0 Cheetah の時期、初期MacintoshでAquaと呼ぶ白青基調の三次元グラフィックが驚異的に優れていたので広告デザイン業界はMACが標準になって それが今でも続いているそうだ。
 今まではWindowsばかり使っていたが、最近OS変更に絡めて 使い慣れた「ブラウザ・メール・写真ツール」など主要アプリを強制的に変更され操作も戸惑うが、意味がない変更にも抵抗を感じる様になった。整理したメールも新アプリに変えないとサポートはしないと警告もある。ユーザー軽視の覇者の驕りをWindows10では 特に感じて 嫌気がさしている。
 それに比べApple-OSは変更されても、機能追加はあるもののそんな強制はなく選択は自由なのと 安定していて圧倒的にトラブルが少ない・・ただ問題はWin慣れの私には特有の使い難さだけだが 4年間に はWin名物の突然停止は一度も無い。

 ビジネスの世界は Windowsだが、デザイン・アパレル・印刷業界はMACと二分されているが 情報機器は企業競争の兵器でもあり 少しの予断を許さない世界なのだから これは必ず問題になるだろう。
安定志向の企業が多い中で、積極果敢に時代を先取り先行しようと挑戦しているApple社、危ういけれど そのチャレンジ精神が 大いに頼もしくて男らしいのが好感が持てる。
 しかし、それに付いて行く多くのマニアックなユーザーも大変だろうが‥趣味の道具は どの道そんなものなのだ。









マッキントッシュは高価で買えなかったが、FDDが装備された時 その部品を設計し Macに大量搭載された縁も今は懐かしい。

1611- 世界最速にかけた情熱

2016-11-02 | テクニクス
 神戸にある川崎重工業創立120周年で 客船埠頭で1940年頃の「国産戦闘機・飛燕」が復元され紹介るのを知り出かけて見た。
 何でこんなに、人が多いのかと言うくらいの人気で カメラを持った熱心な見学者と 川重の説明者も負けずに説明していた。飛燕の操縦席の復元模型に座ってみたが、まるでスポーツ・カーの操縦席の様だった。

 川重の松方社長時代だが、こ航空機開発の経験がこの企業の単車・エンジン技術の基礎になった。知覧に展示されていた飛燕の機体を分解し、設計図を起こし若い社員がボランティアで4年かけて復元したと言う。多くの説明員もそれに加わった老若男女で、とても詳しく説明にも力が入っていた。

 日本の軍用機と言えばゼロ戦が有名。三菱重工が開発し、後に中島飛行機もライセンス生産し開発の1939年から1944年までに1万機が作られたと言われる。軽量化設計で、当初は優勢だったが、1943年頃は時代遅れとなり 空冷式星形エンジンの形から 水冷式エンジンの流線形の戦闘機に置き換えられていった。
 この川崎重工の飛燕も水冷式で、速度も飛行高度も優れていたが量産が1943年で 3000機程で終わったようだ。元々、航空技術は水冷式で先行するドイツ・イギリスからの技術導入で設計されダイムラーベンツ社の小型高性能エンジンをライセンス契約し、全て国産の世界最速を目指したが1941年12月に初飛行に成功した。流線形の姿は結果的に同じエンジンを載せたメッサーシュミットに似ているのも仕方がないのだろう。
 更に改良したⅡ型も性能は設計以上だったが、国内燃料が粗悪でそれでも十分な性能は発揮出来なかったらしい。全国で量産される中、エンジン製造を担当していた兵庫明石工場が爆撃されて エンジン搭載出来ない機体が問題化して 空冷エンジンを載せたり 爆撃機にされたが 働く現場は給料のために働くのでは無く 国のために夜も眠らずに働いたそうだ。

 説明員の話に戦後、米軍が日本戦闘機を米国ハイオクタン燃料で飛んでみたら、最新の米軍機よりも高い性能に驚いたと言う話も面白かった。古い機体の復元は道楽でなくて、海外協力も受けながら分析調査を進め「リバース・エンジニヤリング」手法で設計図を復元した。その得られた技術も今の「自動車・単車産業」に伝え革新改善に使われた。
 戦争は負けてしまったが 実は復活戦の経済部門では勝っているのかも知れない。