本屋さんに行くと最近は真っ先に経済マガジンのコナーに行く。500円前後なので、最近の新聞などよりも 自由な意見で活気があり面白い。毎朝新聞を買いにコンビニに行くが、ここは売れた数しか置かないので 各紙の人気は一目瞭然だ。 私はここ数年は地元新聞しか買わないが 理由は主要新聞は牙を抜かれた動物の様で、面白みがなくネット新聞の方が未だ自由な意見がある。
今月は「賃金停滞」と言うタイトルを読んだが、賃金は韓国にも抜かれ、フランスの半分、米国の1/3で 人口減少も今は1憶二千だが 既に65才以下は半分に満たない、予測では40年後人口7千万人となり 低賃金で物価高なら世界からこの国に来る労働者も来ない・・世界最低の生産性とデジタル技術も活用出来ず何もしなかったから当然の結果なのだろうが こんな内容は全国紙で国民に周知し共有して考えなければと思うのだが・・。
私の解釈では 組織とか制度の制約で 無駄が多く 企業収益も上がらず 労務費も上げられない、仕事が全て過去のマニュアル重視で 改革の芽を禁止され従うのが 正しいと思う社員にも問題があったと受け止めた。主要国も新興国もこの30年で大幅な経済成長をしているのに この国はどの指標も凋落して これも主要新聞に見られる 「余計な意見・行動は控えろ」と言う社会全体の姿勢がそうしてしまったのだろう。ロシアの侵略を侵攻、ウクライナ難民を避難民とする表現に異論が出ている様に 多様な見方・現実を知らされないので「変えると仕事が無くなる、不安定は困る、チャレンジは嫌いだ」と言う社会はもう ガラパゴスだ。
内田樹氏の「複雑化の教育論」、教育を簡素化でなく複雑なものとして考えろ・・と人間は、人とは違う新しい事を見たり触れたり参加したりしたいのだから それを抑制する様な教育は違うのではないか‥と言う 意見で 教育にも「ブルシット・ジョブ Bullshit Jobs ・・無意味な仕事」が多いし 非効率で 肝心の生徒にも教育は楽しい場所ではなくなっていると言う。
非効率とは日本企業も、同じで代表的メーカーが 検査・承認鉄続きを偽装しパスさせて出荷したと言うニュースでも 結果的には回収する様な結果にはなっていないので結局は不要な手続きだったのだろうと言う事が多い。
車の車検制度も、2-3年毎に高額を払ってきたが この制度は90年前に公共のバス・タクシーに適用する目的で制定されたそうだ。ダットサンの時代なので、それは必要だったと思うが、今の電子センサーの塊の様な車には街の整備工場では手に負えないし、逆に 自分でも出来る様に仕組みに変えても良いし 身の回りに無くても良い仕事は 恐らく仕事が無くなると困る行政と企業がいて 相当なドラスチックな決断をするリーダーが登場しない限り この国は増々縮少して行ってしまいそうだ。
外部から、断絶の時代の著書の有名な米コンサルタントが 最近日本は「今こそ明治維新の先人に学べ」と話されたと言う記事も あったが大改革が必要な所にきているのだろう。