碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

2203- 低利益企業と低賃金

2022-03-29 | 日記

 本屋さんに行くと最近は真っ先に経済マガジンのコナーに行く。500円前後なので、最近の新聞などよりも 自由な意見で活気があり面白い。毎朝新聞を買いにコンビニに行くが、ここは売れた数しか置かないので 各紙の人気は一目瞭然だ。 私はここ数年は地元新聞しか買わないが 理由は主要新聞は牙を抜かれた動物の様で、面白みがなくネット新聞の方が未だ自由な意見がある。

 今月は「賃金停滞」と言うタイトルを読んだが、賃金は韓国にも抜かれ、フランスの半分、米国の1/3で 人口減少も今は1憶二千だが 既に65才以下は半分に満たない、予測では40年後人口7千万人となり 低賃金で物価高なら世界からこの国に来る労働者も来ない・・世界最低の生産性とデジタル技術も活用出来ず何もしなかったから当然の結果なのだろうが こんな内容は全国紙で国民に周知し共有して考えなければと思うのだが・・。

 私の解釈では 組織とか制度の制約で 無駄が多く 企業収益も上がらず 労務費も上げられない、仕事が全て過去のマニュアル重視で 改革の芽を禁止され従うのが 正しいと思う社員にも問題があったと受け止めた。主要国も新興国もこの30年で大幅な経済成長をしているのに この国はどの指標も凋落して これも主要新聞に見られる 「余計な意見・行動は控えろ」と言う社会全体の姿勢がそうしてしまったのだろう。ロシアの侵略を侵攻、ウクライナ難民を避難民とする表現に異論が出ている様に 多様な見方・現実を知らされないので「変えると仕事が無くなる、不安定は困る、チャレンジは嫌いだ」と言う社会はもう ガラパゴスだ。

 内田樹氏の「複雑化の教育論」、教育を簡素化でなく複雑なものとして考えろ・・と人間は、人とは違う新しい事を見たり触れたり参加したりしたいのだから それを抑制する様な教育は違うのではないか‥と言う 意見で 教育にも「ブルシット・ジョブ Bullshit Jobs ・・無意味な仕事」が多いし 非効率で 肝心の生徒にも教育は楽しい場所ではなくなっていると言う。

 非効率とは日本企業も、同じで代表的メーカーが 検査・承認鉄続きを偽装しパスさせて出荷したと言うニュースでも 結果的には回収する様な結果にはなっていないので結局は不要な手続きだったのだろうと言う事が多い。

 車の車検制度も、2-3年毎に高額を払ってきたが この制度は90年前に公共のバス・タクシーに適用する目的で制定されたそうだ。ダットサンの時代なので、それは必要だったと思うが、今の電子センサーの塊の様な車には街の整備工場では手に負えないし、逆に 自分でも出来る様に仕組みに変えても良いし 身の回りに無くても良い仕事は 恐らく仕事が無くなると困る行政と企業がいて 相当なドラスチックな決断をするリーダーが登場しない限り この国は増々縮少して行ってしまいそうだ。

 外部から、断絶の時代の著書の有名な米コンサルタントが 最近日本は「今こそ明治維新の先人に学べ」と話されたと言う記事も あったが大改革が必要な所にきているのだろう。

 


2203- 内田樹氏講座の聴講

2022-03-26 | 学習

 数年前に神戸移住で直ぐに 全国著名人を呼び定期講座がある神戸学校の登録をしたが、会場が 神戸税関の近くの歴史的な生糸検査所内で 会場が天井が高いが暗いし椅子も悪くて 長時間は苦痛で良い講座であっても暫く敬遠していた、それが今月の講座に「内田樹 ・・22世紀の兆し」とありこれは必須だと申込して この日は雨の日だったので タクシーで会場に行く。

 内田氏は 神戸大学女学院名誉教授で 住吉で合気道道場館長でもり 思想家・教育哲学者でその著書も過去に何冊か読み その独特の意見は興味深い。この日も、講座の後に新しい著書を思わず買って帰ったが 昨年から会場が フェリシモと言う開港150年記念でメリケンパークの温泉の近くにできた場所になり 会場も快適で これなら良い講演者も増えると思う、講座はともかくこの明るい環境なら良い講座も増えるのだろう。

 会場の隣には新しい形式の水族館があり その一階フロアは「Tooth mart」 と言う 米国スタイルのセルフ・レストランだった、中は若い人たちと水族館帰りの家族で一杯で 海側にはモザイクと言う観光スポットがあるのだが、この海岸の一帯は大きなレジャーランドに変わっていた これも財政難の神戸市の観光への先行投資なのだろうけれど。

  内田氏が講演の中で 今の時代 若い男性の期待より 若い女性が関心を持つ「こと・もの」に成長のヒントがあると言う、男性は半世紀前は「勇気・信頼・信用」と言われていたが 異質が嫌われる 今の教育で「 友情・親切・勝利」 と育てられ た 同じ方向を向き効率的に働ける人間ばかりで人口減の迫るこの国で 世界中の「文化・思想・宗教」の違う仲間にも入れない、それなら感性で行動する若い女性が集まることに目を向けなさいと ・・・そうかもなのかも知れないが、国民全体のグローバル視野を広げないと 未来が心配になる。

 フィリシモ会費は全て育英資金に寄付されるようだ、フードコートの雰囲気は好きだが ヤングばかりで 高齢者には少し居心地が悪かったが 煮込みハンバーグで夕食を済ませて帰途に・・・。

講演は、本とかメデイアで知る見聞きする情報も多かったが ステージの前で直接聴いてみると オンラインでは得られない直接対話の大切さも確認できた。

 

 こんな講演内容

 フェリシモの新社屋

 KPM レストランの天井は水族館


2203- 遠い国じゃない紛争

2022-03-22 | 時計

  北京の五輪も終わらない中で、ロシアからアフガニスタン侵攻の悲惨な街の様子が連日報道されて憂鬱な気分だ。核戦争とか第三次世界大戦とか、映画とか歴史だと思っていた言葉が 侵略者から発せられるのは 20世紀に逆戻りした戦争を思い起こされる。政治紛争は競争社会では避けられないが、外交で解決するのが21世紀だが 恐らく仕掛けた方の外交能力の問題なのかも・・・。

 先月ネットにあった英BBC作成のSFドキュメント映画「THREADS ・スレッド」を見たが40年前(1984) の作品で 核戦争下の英国庶民の様子を描いた有名な作品だったそうだが初めて見たが  この映画の映像が未来と重なったのも良く無かったようだ。

 核戦争映画は「デイ・アフター・米1983」で知っていたが、これも同じ対決だった、スレッドも ソ連軍と西側連合が中東紛争に加担して小さな応酬が終いには 双方で 核三千メガトン・核飛散物5億トンの世界戦争となり地球の北半球の太陽光が遮断され 気温が25度低下したと言うフィクションだがその数倍も強大な今の核兵器なら 地球上には人間も動物も全部消滅して 数百年は 放射能汚染で 生命は途絶えるのだろう。

 テレビはCMの合間に、ゲーム実況の様な報道と 現地を見てきた様に知識人と言う方が国民に解説してくれるが ロシアが仕掛けた現実なのだ・・精神が壊れひとつボタンを押してしまったら 地球の裏側の出来事が一瞬で地球規模で広がるすぐそこにある恐怖なのだが。