年金生活が長くなり、ビジネス世界は ますます遠のいてしまったが サラリーマン生活が長かったせいで 何時までもビジネスを行方は気になってしまう。コロナ騒ぎをきっかけに、昔のサラリーマンは消えて行くと言う 言葉をいろいろなビジネス記事で読むのだが その警鐘を鳴らす ビジネスマンで人気のコラムニスト、コンサルタント・クリエイター と呼ぶ人達は 私より二回りも年下だがその 鋭い時代の洞察力には感心してしまう。私の時代の経営コンサルタントのレポートもあるので偶に比較もして見るが やはり若い世代の方が思わぬ角度の指摘の方が 面白いし興味深いと思う。
プレジデント社オンラインに載っていたコンサル 山口周氏の対談記事に興味を持ち、著書を買いに本屋さんに行きたいが 混雑の正月は避けてから行く事にした。今は、世代間でも考え方には 断層がある気がするがインターネットが通信ツールだった時代( X世代 1965-80年まれ)、スマホ登場で必須ネットワークに変わった( Y世代 1981-96年生まれ)・・ 次はAV・3Dプリンターの( Z世代 1997年以降生まれ)の違う価値観・考え方を知りながら 整理・記憶しないと「常識」で固まった古代人の頭は混乱するのだ。私時代に大切だと実感もしてきた経験も、今ではネットがあればその必要もなく 次の日にはリセットされてしまい 国境もない時代なのだろう。
それと、ビジネス環境も業界・国の範囲は世界の枠で考えないといけないし 起業するにもその選択肢は大昔から比べたら百倍は拡大している気がするが 現代の中心だろうと思う X世代の山口氏の記事を読みながら その時代感覚の距離には考えさせられた。
自分の住居から、毎日決まった時間に通勤して同じ職場で毎日同じ仕事をする・・と言うサラリーマンの生活様式はここ20年の企業倒産・縮少とかリストラで日本中で その形が維持出来ず 非正規社員で補ったり 残った正社員も情報機器を使ったオンラインで仕事に変わり 自宅と職場の境界が無くなったり 勤務時間の観念も消えて仕事をしている人もいる・・同僚も上司も身近にいないのなら、続けて行くには 企業でもグループ作業でも 自身のポジションを確保し 全ては自分で考えて処理するしかなく経営者並みの高度な能力が求められると言う意見だ。
過去のサラリーマンには 出向・転勤などがで職場が変わる事も多かったが その物理的な事よりも 仕事に対するモチベーションに欠けた人は不要と言う厳しい環境に変わり 逆に順応出来た人には報酬が増えたり副業も可能になり 格差は更に広がりそうだ。店員・窓口業務などの 単純作業は「OKグーグル」の様な機械に置き換えられ 人力作業が残っても 低賃金を強いられることにもなり 若者も社会に出る前には 勉強だけでなく ネットワークを活用しその準備をすることが大切なのだと思うのだが・・。
企業も、今までは「必要で、便利で役立つもの」さえ作れば良い時代が どの商品も同じものが横並びしてしまって飽和した現在では その存在する意味が不明確なら 当然売れていないのが現状だ。そんな現代でも、50年前のフェラーリを復元したら2億円で完売したとか 数百万の腕時計も良く売れ 二万円の欧州高級トースターが 輸入され国内でも売れているのは何故なのだろうか。
文明が飽和してしまうと安価・ハイテクは意味がなく もっと美しい・心地よい意味ある物に移るのだ。もう一度、「どんなものが必要なのか」と言うニーズの見直しで経済活動を見直す必要がありそうだ。
「適者生存の法則」と言う言葉があったが、混沌とした世界では その環境に適した物だけが生き残れると言う意味らしい。 地球環境を保護する国際団体が提唱する「持続可能な開発目標・・SDGs」17目標があるが 地球上の経済活動は それに適した活動する企業・個人が 多くの人から支援を得られて生き残れると言うのも 同じ事なのだろう。