碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

2309- 家庭の自動化は

2023-09-27 | テクニクス

 家庭の電化では空調機・掃除機・パン焼き器・・などスイッチ一つで全て自動化されそれが今は当たり前となったが 戦後家庭に入った自動化の最初は東芝の電気炊飯器だったと思う。

発売された電気炊飯器は今から半世紀前(1955年) 価格は3200円で東芝が発売した。大卒初任月給1万円の頃高価なのに大ヒット品となった。私の最初に勤めた企業がその生産拠点だったのに驚いた。「美味しいご飯が」 スイッチ一つで自動でご飯が炊けている・・と言う価値が初めて認められたのだろう・・今の価値で考えれば10万円に近いのに。

 入社してから知ったのは東芝は戦前から米GEと提携関係にあり、戦後提携が再開し直ぐに民生家電の先端を走っていた。米デザインのトースター・電気ポット・Sアイロンのベルトラインの中に、炊飯器もあり次々と山のように生産されていた。2年間製造ラインに配属され3年目に技術部に配転となり炊飯器のご飯を炊き上げながら内部温度を計測する試験業務を任されたが 白米を美味しく炊く為に 内釜と外釜に少量の水を入れ沸騰を抑えた温度を暫く保持させて 水分が消えると一挙に温度を上げてからバイメタル・スイッチで電源を切る特許のアイデアに感心したが 楽しい仕事だった。

  当時この炊飯器に接続し朝炊き予約出来る「置時計形タイムスイッチ」はあまり売れていなかった、そこでコロ石型の小型商品を開発することになり その主担当に任命された。歯車設計など初めてだったが 時計企業から支援技術者も先輩にいたので 夢中で勉強しながら 設計・試作から通産省に通って 製造認可も取り製造のライン指導もして生産開始に漕ぎつけた。

 未だ22歳だったが東芝商品として全国に発売されたので 休日に横浜高島屋に母と見に行って自慢したが「そうなの・・」と言われただけだったが・・。

 実はこの炊飯器は同じ地域のS社と2社で生産されていてS社が特許権も持ち K社は生産を支援した関係だったようだ 。歴史を調べるとS社はK社より歴史も古く 戦前の軍需企業で戦後に 東芝家電の委託生産することになった先輩格の技術企業だったが、今では航空電装部品・防災機器・避雷針装置などを製造する独特な企業として現在も活躍しているようだ。

 以前NHKプロジェクトXと言う番組でS社技術者がこの炊飯器開発で紹介されたのを見たが、三種の神器と言われた「冷蔵庫・洗濯機・炊飯器」の中で 炊飯器だけが日本の発明だった。今は温度制御はサーミスターとタイマ回路でヒーター電流制御すれば学生でも出来るし、当時の金属板変形バイメタルとか 難しい調整作業も不要になったが 当時はこれが企業の強みだったのだ。

 当時優れた技術と言えばバイメタルの他に 周波数をカウント出来るメカニカルカウンターとか、湿式全盛だった頃に 乾式コピー技術などいろいろあったが 今はそれらの商品は消えたり変ってしまった、サーミスターとか液晶デジタルになり 家庭用プリンターも低価格で溢れている。

 国内製造業の多くは、これらの独自技術で国内経済を世界2位に押し上げたが その成功と技術に固守し過ぎて消えた行った事例が多い。技術者の目で、広く世界を見ていれば 社会から抹消されることは無かったのに。AIの活用で誰でも何処で何でも出来るが、その土台となるプログラミングは 過去の感と腕のノウハウが詰め込まれて出来たものだが それがなければ大きな進展は出来ないだろう。

 自動炊飯器の温度調節も「最初ちょろちょろ、中ぱっぱ 赤子泣くとも蓋とるな」と言う大昔のカマド炊きからヒントを得て出来たが たのだと言っていた様に・・・。

 

 古すぎて情報が少ないが、懐かしい写真を見つけた・・


2309- AIの英会話

2023-09-23 | 学習

   読み書き英会話の1時間は日課にしているが これ以上進歩出来ないので今は「ChatGPT」で発音練習を始めて 少し良い感触を得た。

音声で英語質問し日本語文字で返されるが それでも言葉が通じた快感があり 少し進歩出来た様な気がする。

 英語圏アプリで 英語情報は多く持つが日本語情報は圧倒的に少なくて 回答にも偏りがあり日本語で答えるのにAIは苦労しているらしい。当然 英語質問の方が 答の精度も高いようだ。

回答は日本語文字で トークより難しいヒアリングは無い方が私には理解できるが 日本語質問でも英語選択すれば英語に出来る様なのでそれは正しいトークが出来た次のステップとしたい。

 このは日本利用者も恐らく増えて利用者が多いほど使い易くなるだろうけど 世界中の他言語圏はもっと増えるのではないだろうか。

返答が長文で会話が進まないので「Please, replay in shorter sentences in inglish !」と返すと短文で返事が書き直された。日本語も正しくて今時の「よろしかったでしょうか、超おいしいです」と言う女性店員より言葉が正確で 質問も正しくしないと答えてくれないのも 人間よりも真面目なのだ。

 質問の一例を紹介すると この応答を見ても 店員よりも素晴らしい

Q1. How old are toy ?

Q2. Today i want about remort work how do you think zoom ? ・・質問和訳を読むと think zoom をsynchronizationに間違えたらしい

Q3、I'm thinking of going to the bookstore in town tomorrow but what kind of books would you like ?   


2309- 電球の種類

2023-09-10 | テクニクス

 家の電球は、全部LED電球となり寿命も長くなったが 1年程使っていたスタンドの電球の一つが切れ IKEAで交換球を買ったが 何故か口金サイズが小さくて入らない。良く見るとガラス部は同じだが大きい物を買ってしまったようだ。 電球はE26と小型E17の2種類だけでなく 他にも E14・E11・E10 (豆電球)のネジ式だけで5種類のがあるそう4だ。

 切れたスタンドはLEDシャンデリア球3個の輸入品で、E14と言う国内では普及していないサイズだったようだ。恐らく街で見つけられないし、あっても高価だろうと通販で探すと 難なく見つかり手配した。サイズが合わなければ変換ソケット「E14→E17」と言う手もあるが それは電球より高価なのでそれは取りやめた。

 分かったことは Eはエジソンの頭文字・後の数字は直径らしい、サイズの他に 「W数」、「フィラメント・蛍光・LED」、色「電球・白昼・クリア・非クリア」など街の電気店で探すのも至難で 少し変わった電球は通販がベストだ、電球交換を電気屋に依頼する人も多いのもそれが原因だろう。他にも似た理由で我が家も 電気製品とか 食料品・医薬品は通販になった物が増えている

 海外と国産が混在し、商品幅ばかり広がる消耗品は 街で買うより低価格の 通販になるが 店頭はコンビニの様に売れた物しか置かず 益々その傾向は加速する。通販の発送元も国内だけでなく外国の直送品も多くなり 配達も置き配となると無言で売買する人の触れ合いのない 寂しい未来も加速している。

  しかしLED電球の普及で省電力が進んだ、今夏の猛暑でもエアコンによる省電アラートも無かったし 国内の最後の溶鉱炉が消えたり 製造業の海外移転で 電力は余っているのではないだろうか。 

 

 間違って買ったLED球 E17


2309- 国際産業メッセの見学で

2023-09-08 | テクニクス

   西日本最大と言われるハイテク展示会、ドローン・空飛ぶ車・四足ロボットと 国内機海外企業440社を集めた「国際フロンティア産業メッセ」が二日間、国際展示場Ⅰ-2号館で開催、自宅のある前の広場なのでネットで事前登録を申込 一般人の登録をして見学に行ってみた。

 ドローンばかりでなく、ダイキャスト・成形・金属加工の他に住宅設備など 中小企業も多く参加され 知らない分野は興味深いものがあったが 目的の様々なドローンのブースは 大きさに関わらずどれも 玩具か遊び道具の様に見え用途開発は未だ検索途上にあり 技術は人の為・・と言う視点からすると好きな分野なのにあまり気が乗らなかった。

 現役の頃は 毎年あるハイテク展示会「 東京晴海・幕張・大阪インテック」は春秋には必ず見学し、海外西独のハノーバー・メッセにも業務の一環としてむ3回程度行った。展示会では常に新しい発見があり 商品開発とか加工方法の参考にしていたが この展示会に独、制御機器メーカーの商品を眺めていたら 「このブレカースイッチは40年も生産のベストヒットです」と言う話から お宅の制御機器との提携話もありました・・など10分間ほど同じ世界の昔の立ち話が出来たのは良かったけれど。

 空飛ぶ車の展示は、メデイア関係も集まり人気だが 大きな図体で 「飛ぶのだろうが、どう利用するのだろうか」とドローンと同じで 私にはワクワク感は感じなかった。産業ロボット実演も若い人は興味津々の様子だったが ロボットはスマートになり 説明員は若者に変わっても その動きは あまり代わり映えがしない様に見えたが制御方法は進んでいるのだろう。

  会場の近くには8千人収容のワールド記念ホールがあり、いつも週末に音楽コンサートがあり この日も広場を埋め尽くす若者のファンの行列が西に歩いて行く、横のハイテク展示会の数倍の人数で ハイテクよりも音楽イベントなのだろう。

  今は世界中に技術は直ぐに拡散され 何処かで新しい商品が発明されると 翌日にはネット上に情報が溢れる時代だ・・広い世界の技術の経験・習慣もネット情報で済ませて 似た様な物を苦労して商品化し展示会に出展しても知識には残るが 既に時代遅れなのではないのだろうか・・デジタル・IT化の遅れも問題だが、どうも未来に繋がる 何かが足りないのだろうと考えながら帰ってきた。

 

 広い会場で、2時間かけてみて回ったのだが・・・

 

 動き回っていたのはロボは見覚えがある某外国メーカー産だった


2309- 買った本が本棚にあった

2023-09-03 | 学習

 先日、また同じ本を買ってしまい見覚えがあった内容で タイトルを確かめたら今年の初めに購入していた本が本棚にある。

処分するのも、無駄なので弟に贈呈本として郵送しておいたのだが・・・。

 こんな経験は過去無かったが、目的の本も検索端末で探していつも 購入するのだが 気になるタイトルが並んでいて 立ち読みして内容確認しているのに過去は忘れている。高齢で記憶力鈍化が進んでいるのが原因だが、会員にされている 本屋さん hontoの調査では3人に2人が 二重購入する経験があるアンケートがあり 話題にされないが かなり多くが経験しているらしいのに驚いた。

  小説・コミック・月刊誌なら間違うことは無いが、最近購入している人気著名人の社会コラム誌は タイトルも装填も似ていて紛らわしい。防ぐのには、著者と発行年のリスト作って持って置くとか「honto ほしい本リスト」アプリに登録し管理すれば防げるらしいが 図書館を作りたい訳でも無いので本を読みたくなったら本屋さんに行き 一回りして好きな本を探し その時の気分で一冊買って帰る自由の方が大切だ。

 間違って購入しても、それは忘れているからで それなら二回読んでも面白い本は面白いのだから そのままにして今後は 注意はする程度に・・

 

 総合書店hontoのページから