碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

2404- 神戸のJazz

2024-04-28 | 日記

 誕生日の月は 食事つきのジャズライブが私達の恒例になった。三ノ宮駅から歩いて10分の北野坂のSONE「Jazz Live&Restarant」だ。毎月発行されるプログラムから 月に一度三週末のジャネットさんのステージを予約して18時に店に入った。今年は1月に聴いたので3カ月振りだが 昨年から リクエストで顔も覚えてくれた ジャネットさんにステージの合間にか会話も出来るのも楽しい。

 赤レンガの狭い階段から店に入るが 演奏開始1時間前なのに何人かが会話とか食事をして賑やかだった。私たちも早めに着いたので、食事を済んだ頃から ジャネットさんのトリオ「ピアノ石川武司、ベース井出厚、ドラムス平井恵勇」ベテラン・トリオの4人のステージだ。

 演奏も、ボーカルもバワフルで優雅で レコードとかCDなどとは比較にならないパワーにいつも感動させられる。ワンステージが終わると、店の中は満席になるが 15分は演奏のみ、15分はボーカル、間は30分休憩と言うタイミングも昔ながらのゆったり会話も出来る丁度良い 時間割なのだ。しかし、最近は高齢者の常連らしい一人客が多く前の方の席が埋まり、後には30代前後の若いお客も増えたのも 時代の流れなのだろう。

 北野坂は偉人館通りに通じるジャズストリートとも呼ばれ ソネは3代、半世紀以上もジャズを護り続けた老舗だが 元は料理旅館だったので料理も美味しい。最近はネットで知った観光客らしい客も増え 最後の午後10時の3ステージが終わっても アルコールを楽しむ客も多かった。

 いつまで聴きに夜遊び出来るか 分からないが 有名なメンバーのライブが、こんなに身近に しかもリーズナブルな価格で楽しめるこの神戸の街に感謝している。

 

 SONEの壁に古いJazzに因んだ写真・ポスターある・・見たことのある一枚

 

 この四月も 旧居留地の街で開かれた Jazz広告

 

 


2404-経済活動の果て

2024-04-24 | 日記

 先週、函館・松前を周る旅行に行ってきた。神戸空港から青森空港を往復して函館に北海道新幹線で行く某旅行会社の企画。

幸い 天気も良くて空気の良い東北の青空の下の桜は 規模の大きさもあり 都会で見ていた花見よりも桜の種類も多く 開放的だった。覚悟はしていたが団体バス旅行は お土産店と観光地を短時間で飛び回る集客計画で効率的に移動するのだが 司馬遼太郎の書く北前船の地域なのに歴史とか地方の美術などは省かれて あまり心に響かない不満が残ったが。

 改めて個人計画が良いと思ったが 函館の海岸と青森の松前の港町を車窓から見ていてその空き家と廃屋の多さに驚いた。ここ数十年で急速に廃屋も空き家も増え 全国平均で14%、一部の県は20%を越えている。2030年問題の 少子高齢化に加えて不動産暴落が予測されているが リフオームし再利用よりも 廃棄処理・環境汚染・治安犯罪の方が問題で住民の負担も増えるし 暮らすことも出来なくなるだろう。

 過去の戦争・紛争の歴史を読むと 戦争のきっかけは全て、経済紛争と領地利益の追求が発端になっている。隣の資源を略奪する、武器の売り込みを目論んで戦争を仕掛けるなど 国同士の限りない欲望・権力行使を求めて スペイン戦争もベトナム戦争も敵から攻撃を受けた訳では無かったし、第二次大戦も同盟を破ってドイツがポーランド侵攻し 参戦した日本も実は日露戦争で有頂天の日本に米国が石油を阻止され止む無く不名誉な先制攻撃と言われている。その日本も中国領土を占拠する為に 戦争のきっかけを作ったのだから 全て「正義の為」と言われる戦争など存在せず それが本当ならもっと良い社会になった筈だ。

 そう考えると空しいが最近、内田樹氏著書に「コモンの再生」で大昔、村人が共有していた「 森・林・海」で狩猟・漁獲・農業をして自由に暮らし収穫は皆で分けて平和に暮らしていた、その共有する部分(Common)が 必ず所有者が存在する固有財産になった今、その平和なコモンを再生しないと未来は無くなると言う様なことが書かれていた。小さな村も 農産物が豊富になると 人口が増え 町となり 共有地の管理が出来なくなる。更に国が出来て境界を作り軍隊が紛争解決手段となり 人も個人所有の際限のない物欲の争いになるのだ。

 資本主義社会がピークを過ぎた果て・・この都市集中とか地方過疎化の解決策は 遠隔地でも仕事が出来るDX化がポイントになる。人々も為政者も過去を切換え 共有地のある環境の良い場所で安心して暮らせる社会に出来た国が生き残れるのだから。

 

 弘前城公園の桜


2404- 勉強しなくなった社会

2024-04-14 | 日記

 高度成長期には、働く周囲の人達はいつも本とか新聞を読んでいる人が多く 私も趣味も含めるが 本は欠かさなかったと思う、勤務も仕事の終業後 勉強会と互いの成果発表会が日常の様になっていた。その絵に描いた「勤勉な日本人」は消え、ここ数十年通勤車内は ゲーム・漫画とひたすら画面操作して イヤホンを付けた人達の風景に変わり 横の友人連れでも会話しないのも気になっている。

 今の経済と低所得で停滞した社会を反映しているが 世界比較で最も勉強しない国が日本だと言う統計がある。教育会社のベネッセが「日本の大人は学ばない」と言うキャッチで リスキング(学び直し)をを掲げているのも、教育サイトにも「人間教育・・教え込むから学び取る教育へ」「受講するから考えて自分の意見を示す教育に」と広告するのもそれに警鐘を鳴らしているらしい。

 今頃遅いと思うが これは企業と社員の間に「エンゲージメント・・契約・関係」が薄いと言う結果にも現れていた。企業も労働者もお互いに 何も期待していないので 社員教育も自己学習もせず 結果として企業業績も伸びず 社員所得も上がらず 国財政は国債発行で 円の価値は下がり その結果物価上昇となる悪い構造になったのだが このまま行くとどうなるのだろうか。

 世界に「ハンガーマップ」と言うのがある。世界中で紛争があり 今も8億人、10人に1人が飢餓に瀕しているそうだ。今はアフリカ中心で日本では無いが米の減産を奨励し食料自給率の低いこの国は輸入食料に頼るが、紛争で太平洋を含む シーレーンが封鎖されると半年も持たない内に食料危機になると言われている。

 所得が低ければ、職を変えるか 持つ技能を磨くか 社会が必要な別技能を学び 転社して所得を上げるとか 能力あれば起業するとか・・それには日頃の努力の積み上げが必要だが これは世界共通の働く人の考え方なのだ。しかしこの国は単身世帯が全世帯の4割の状態になり しかも 高齢化と 若い人には 学ぶ経済余力も無いと言う そこまで来てしまったのだろうか。

 

 HungerMap ・・世界は紛争地だらけ、現在右端の日本は無色だが・・ 

 

   教育サイトにある企業と従業員のエンゲージメント(契約とか関係の意味)

 

 プレジデントの記事から

 


2404- AIの利用

2024-04-11 | テクニクス

 最近の検索エンジンも AI に変わり回答も以前より少し詳しくなり いろいろ試した感じでは ChatGPTも Gemini も博識で短時間で驚く様な回答を引き出せるが 同姓同名の見分け方とか 地名になると明らかな誤回答が出てくるのを見ると 基本的にコンピューターは記憶し 比較する機能はあっても人の能力を超えると言う予測は 時代が進んでも無理があると思う。

 でも質問に対する回答に関連資料も紹介もされ 質問を変えて真意を調べれば 個人が調べるより早く強力なサポートされるが そのまま信用はしてはいけない理解もした。

 AIの使用は President Onlieの野口悠紀雄氏の「ChatGPT超勉強法」の記事がある、AIは言葉と言葉の関係を理解した知識で回答を出すので 人間が 熱い・寒いから火傷する、暖房・防寒具と言葉を生み出す感覚とか 画像・記号から言葉を結び付ける事は理解出来ていないなど どんなに博識でも人間とは形である事をで認識したうえで 利用する必要があると言う内容を読んで納得した。

 基本的には大いに活用すべきと言う話だが 使い方を限定すれば 教師には強力なサポーターになり、人間が思い付けないヒントも出せるので 長所短所を知って使えば頼りになる相棒になると言うことだ。今はレストランに入っても画面で注文しロボットが食事を運ばれる様に AIを活用した支援が日常生活でも増えるだろうが 表情もなくATMと同様 フレンドリーにはなれないのだ。

 結局 どんなに生活に機械が浸透し 人の会話不要となっても 人間はそれ以上の活路を開いて決して機械に代わられる事などある筈がない。

 

 AI・・体が無いので人間にはなれない


2404- 問題の多い未来

2024-04-08 | 日記

 日本に来た外国人が驚く一つに 未だ使われているFAXだそうだ。メールなら瞬間なのに A4一枚に30秒 紙もリボンも必要な紙の通信手段が外部の人には前世紀に見えるのだ。

デジタル庁は昨年、FAX廃止すると発表したが 個人も企業も 行政も 相手が使うと言う単純な理由で使い続け 未だに販売もされ 何も問題はないと気にしないのが 日本文化なのだろう。

 デジタルが全て良いと思えないが 利用世代が変わり 便利な物が出れば変わる筈のものが 何故かこの国は目の前に変化する実例を見ない限り 変われない事が多いから生産性も上がらず無駄も多いのだ。

 後進国と言われていた国がDX化で日本の成長よりも早い速度で経済成長を達成し 既に部分的にも追い抜かれているが 総務省発表では2025年の日本 IT人材は13万人不足で、手を打てなければ年間12兆円の損失が発生するそうだ。他にも2025年は残業規制と雇用者不足で 流通物流業界は深刻な人材不足になると言いながら 効果的な政策は打たれているとは思えない。

 高齢化は2025年に65歳以上が国民の29.6%、2040年には国民の1/3を占めるから社会負担はさらに増大する。固定電話も契約者が減り、今年の1月からNTTはPSTN回線で iP電話に一本化を既に進めたが 昨年値上げした新聞も 部数減少は止まらないし 地方放送局も地域の広告が集まらず閉鎖する局が増えているのも地方の過疎化、人口減少の今のままなら当然予測された現象だ。

  これらは システムの DX化とAI、ロボット活用で 環境の良い遠隔でも 仕事も暮らしも出来る工夫をしなければ 地方も荒れるし 密集した都会も大変な事になるが 津波警報が出ても倒れた家屋を見ないと逃げ出さないのと同じなのかも知れない。

 2年程前に読んだ「未来の年表 河合雅司氏著書」にも、過疎化した地方は人は都会に集まるが 地方の店舗も企業も人がいないと成り立たず結局 全部が都会に集中するしかないだろう・・と書かれていたが 現状を踏襲するこの国民性を 放置すればそれが現実化してしまうと予測されたのだろう。

 

 以前に取り上げた気もするが・・世間では読み返されているらしい