最近、多く話題にされる「孤独」と言われる言葉には 身内・友人がいないとか、寂しいとか暗いイメージで語られることが多いが 私の周辺にも一人暮らしの人は珍しくないが みんな自由奔放で明るい人が多いので かなり違うと思っている。それよりも孤独は、最近の電車内の老若男女が隣に友人がいても 全員俯いて無言でスマホを触っている姿の方が余程世の中が 寂しく暗い感じがする。
「大学に入学当時、今までいた友人がいなくなり孤独になったが 一人暮らしに慣れてくると 自らを発見したり 内省して見ると情緒が安定し自信を感じることが 成熟した大人になった証拠だと思った、群れて遊ぶチィチィパッパは未だ子供だったからだ・・」これは小田嶋氏の本にこの様な文章があったが 、どんなに社交的である人も 孤独で考える時間の重要性に気が付いて孤独と言うか孤高な時間を確保し 塾考して思いついた己の想像力がクリエイテブな作品を作り出すし 歴史の偉人も 現代の作家・アーティストも孤独の生活によって作品を生み出している。
しかし、テレビ会話でも複数になり 最近の歌手も集団合唱が多くなり 出演者は楽しそうだか 視聴者はしらけて 誰が何をしたかも記憶に残らない。古い番組では常に歌手も 語り手も一人番組が多かった気がするが 現代の日本は責任の所在が分からないことが 居心地が良いのだろう。
人は自由な時に精神を開放して次の活動の活力を貯めてきたが 現代の社会が「孤独が必要だと言うことは完全に忘れ去られている、その過程で私たちは道を見失った」と言ったのは心理学者のブーツホルツ氏の言葉だそうだ。彼は孤独・空想・瞑想がもたらす安心感は計り知れない、心の健康には愛だけでなく孤独から生まれる仕事と創造も等しく必要なのだと。
ビジネスマンが、コロナで業務を自宅と職場をオンラインで仕事をすることが一部で定着したが ZOOM/SKYPEなどのツールは、個人と職場の障壁が曖昧になったり 自室が画面に公開されるプライバシーの問題もある。LLINE/SNSのチャットも位置情報も含め 常時繋がる仕組みであり 窮屈で常に動向が監視されて孤独を許さず それに異端も許さない環境になっていることもある。
グローバル世界で生きるには、変化の柔軟な対応力が必要だが IT企業が作り出した世界に従っているだけでそれに従属する安心感に 浸っていたら もうこの国には世界をリードする改善の創造性はきっと育たないだろう。
絶滅危惧の高山の雷鳥は・・
一人世帯は増加・・高齢化だけでない理由も