碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

2310- 新旧交代のデジタル問題

2023-10-28 | テクニクス

 古いマンション(築38年)は建物内部は当時の電話回線で、高速光契約になってもVDSL方式で速度は遅いままになる。しかし利用者が増えたためだろうが 時々回線切れがあり 都度電源を入れ直して復旧させているが 先週やっと建物内に光回線工事する事になったが 事前調査で前入居者がコンセントをリフォームした時に回線保護のパイプを切り 我が家の場合は別工事しないと出来ないと言う結論となり 現状維持で行く事にした。

 通信速度は100Mbpsから10倍の1Gbpsとなり接続機器も電源不要でシンプルになるそうだが、私は速度より 接続安定化だけを期待していたが仕方がない。電話回線も光電話の欠点である停電とかシステムダウンで通話出来なくなったが 技術は進んでも切換えは簡単には行かないし デジタル特有の欠点も付いてくるのだ。

  電話回線もダイアル式がプッシュ式に変わり、ワンタッチで相手に電話で切る様になったので電話帳も必要なくなったが光電話が停電で使えない欠点が追加された。災害時の停電では、公衆電話も消えスマホは中継局が被災すると使えない・・世の中のデジタル機器は停電とか災害・システムトラブルの無い条件で便利が保証されているだけだ。ショツプ会員カードもは廃止されスマホによる QRコード登録にしたが カード不要になっても スマホで全てを済ます不安と 登録出来ず 放置してしまう人も多くいるのだろう。

 デジタル化と高速通信の普及で、現金不要のキャツシュレス社会になり自動改札から 未来のクラウド預金・自動運転なども天災の備えも不十分なこの世の中に デジタルの人災リスクが追加される。トラブルになれば 複雑化したシステムが絡み合い「想定外」で解決不可能な不安は増えて行くばかりだ 。

 電話と言う通信は、狼煙を上げたり手旗信号・モールス信号から進展した音声通話だが 今でも天災による陸の孤島になるとこの方法が役に立っているのが 不思議な気がするが・・・。 

 

 


2310-プリンターのインク価格

2023-10-16 | テクニクス

  印刷機は良く使うが今の機種もう10年になるが 互換インク使用しているのに未だ安泰だ。国産メーカーの内、私はインクカートリッジ外付構造が使いやすくてB社にしている。

プリンターに限らず、世の機器には本体と消耗品があり どのメーカーも純正の消耗品を推奨するか互換品使用に予防線を張っている。その中で、プリンターは純正インクを3回交換すると本体が買える変な価格バランスと、交換する度にカートリッジを捨てる資源の 無駄も疑問に思ってしまう・・こんな事で良いのだろうかと。

 私は純正は使わず、詰替インクとか互換カートリッジで経費を抑えているので問題は無いが、この詰替えインクも100円ショップ品でも使えるし 互換カートリッジも通販で純正の1/4価格で買える。各家庭に印刷機が置かれそのインク需要を狙い国内外の互換インクの価格競争で価格が大幅に下がっているようだ。

 純正比較で印刷品質に差はあるが個人利用範囲では問題は無い、以前は使えない様な物は排除されているので 一度互換品を試したら純正には戻らないだろう。今もプリンターは国産勢が世界をリードしていると思うが 本体価格を据え置いて消耗品で利益を上げる様な商売は時代遅れでこの状態が続けば存続は出来なくなるのではないだろうか。

  日本産業はここ30年「木を見て森を見ず」で技術に集中し ニーズ変化を見落として 多くは消え去ってしまったが 紙印刷も読んで捨てて保存は電子化されるので それならば電子シートの再生利用に変えればペーパーレスになり液体インクも不要になるし それとも他国から別発想の物になってしまうかも知れない・・FAX・ビデオ・音楽CDがストリーム配信されカメラが半世紀で交代された様に不経済と感じたらそれを解消するニーズに変化が起こる繰り返しなのだから。

 

 手配した低価格 互換インク

 

 


2310- 弥山は途中で

2023-10-15 | 山登り

   快晴の奈良天川村にテントを持って弥山(1900m)に向かったのは良かったが標高1500m地点で午後を過ぎてしまい 小屋に電話して予約キャンセルし往路を戻る決断をしたので 今回は調査登山に。

 登り途中で休憩時間を取り過ぎた訳では無いが今回はかなり遅れてしまい もう少し、用心して計画を立てるべきだった。でも奈良の大峰山の村、天川村と更に200m登った場所の洞川温泉を知る良い機会になったが 神戸から僅か3時間のこの静かな山里は魅力がいっぱいだった。

 初日・・天川の川沿いのテント場とか 二日目は民宿泊にして 三日目は洞川温泉で一番の朝風呂に入って帰ってきたが 法螺貝の行者列はオフシーズンで出会わえなかったが 少し早く着いたので洞川り行者通りを少し巡ってから途中駅の川合に戻り氷ノ山以来のソロテントを秋の落ち葉の下に設営した。夕陽の木漏れ日と下は天川の清流が流れ 夜間の気温は5℃程度で保温は冬シュラフで充分だった。洞川の山上川にも水鳥が川に飛び込み 泳ぐニジマスを狙うし 赤トンボも飛んでいる日本の源風景があり豊かな自然に感動する。

 二日目・・朝7時半にCP場から吊り橋を渡ると 直ぐに急峻な登りになり 崖に杉丸太が並ぶ中を縫って 弥山(1900m)を目指したが2時間半と予定した林道まで4時間も掛かり標高1500mの栃尾辻に着いたのが午後1時半、残り4-5時間の小屋までは 日が暮れる恐れもあり 体力的に無理だと判断し Uターンを決心したが下りも時間がかかり登山口に下りたのは午後5時を過ぎてしまった。

 テント泊は辛いので 登山口近くにある村役場に立ち寄り 今日の宿を訪ねると 数件紹介され 見つかったその民宿まで車で送ってくれたのは疲れた体には有難かった。

    三日目・・民宿でも朝食後に川合バス停まで車で送って貰いバスで洞川温泉まで行って、一番風呂に入り 午後にCP場に預けたテントを受取ったが ご夫婦が「今日は客もいないので街に車で買い物に行く」と言う話で下市口駅までも同乗させて貰った。民宿のご夫婦も親切だったし、洞川のみやげ店の主人も一番客だからと コーヒー・サービスされたり親切と助け合いで生活している昔の農村生活にタイムスリップした様な村だった。

 帰って調べると、川合から直登するのは高齢者には無理なコースだったようだ・・川合に一台のタクシーを利用して行者還トンネル西口登山口(標高1110m)から登ると標準3時間で弥山小屋に行き 帰りもタクシー予約して登るルートが最短だと分かったので来年春に再挑戦したい。その前に再度 妻とこの平家の落人が多く住んだ歴史ある秘境の村を山登りとは別に旅行するのも良いのかも・・。

 

 一日目・・CP場はの明るくて 炊事場はお隣の3人キャンパーと一緒に

 

 二日目 7時半 弥山に村の吊り橋を渡り登山口に向かう

 標高1300m地点・・東側に見えるのは多分 山上ケ岳

 

 標高1500m地点・・午後1時半、栃尾辻直前でUターンすることに・・

 三日目 11時開店を待ち一番風呂に・・

洞川の行者通り・・大正時代の写真の様な風景

 天川の清流・・千曲川で川遊びした、子供の頃を思い出す


2310- 登山計画の自動作成

2023-10-10 | 山登り

 明日から 夏に計画していた 奈良大峰山の弥山・八経ケ岳に登る予定で 前泊のキャンプサイトと 弥山山頂小屋に予約も入れた。

登山計画を奈良県警に提出するのも予定表はでWEBからそのまま提出出来たので現地で汚れた用紙に記入することもない。初めての山で計画書は他の人の山行記録を見て作ったのだが その多くは「山渓オンライン」を利用して作成されていて 私も試しに使って見ようと会員登録してトライしてみた。

 手順は思ったより簡単で、最初に地域を選ぶと山岳マップが表示され 登山口の スタート点にポイントして ルート上のポイントを数点ポイントを続けると各地点の予定時間が表示されたマップが完成する。 編集でスタート開始したい時間に直すと あっという間に 計画書が出来上がる。しかも立体的な標高と時間の登りカーブ表まで入っているので それを印刷すれば完成だ。

 計画表を保存して、実績報告のタグもあるので山行記録としても使えそうだし必要なら公開も出来る便利なツールだが コースタイムは地図上の標準時間で作成されるので注意が必要だ。

過去の山登りはルートとか踏み跡を探し、時には戻ったり迷ったり危険も隣り合わせなルートを仲間と助け合って登ってきたし資料も少ない中で計画書を作るのも 楽しい作業だったが その方は便利と引き換えに壊滅したらしい。

 このWEB上の地図をなぞるだけで山行計画が出来るのも良いが 見知らぬ山に挑戦する時のミステリアスな山が 山道も整備され身近になる反面 登る楽しさも減ったのも時代の流れなのだろう。

 

 


2310- 忘れ去られる技術

2023-10-03 | 時計

 東芝は芝浦製作所と東京電気が1939年に合併して出来た社名で 企業自体は1923年の関東大震災以前からあり 技術先行する米GEと技術提携した国内でも最も 先見性を持った企業だった。

 多くの提携品に「ワーレン Warren」小型交流モーターを使った炊飯器用タイムスイッチを担当していた私は 偶然に制御機器の企業に転社して そのモーターの特許切れを機に限時継電器に使用されていたこの代替品モーターを原価改善の為 開発・内作化するのが人生の主業になってしまった。当時のオートメーションは今は死語だが 時間制御タイマーは産業の「温度管理・距離指定・位置検出・時間制御」などセンサーの無かった時代の自動化の要だった。産業の拡大で この商品は30年以上も大量生産され 1990年辺りから登場した電子化完了までの約40年間生産され 世界中に輸出された、今も後継として電子化された商品が存在しているが センサーを使わずに単独で制御出来る自動化は今も欠かせないパーツなのだろう。

 このモータの発明は米国William Nelson Warren氏が1888年に周波数同期モーターとして特許取得し その後GEが生産し電気時計に使われ、それが日本の駅時計にも必ず使われる様になったらしい。設計に辺りこのアイデアに敬服したものだ。原理は交流電磁石の2極の一部に銅リングを嵌め 磁界変化で生じる電流で出来る遅れで回転磁界を形成し、その中心に円金属板を置くと 周波数に同期して回転するが、そのローター軟鉄・鋼鉄中間のヒシテリシス特性を持つ特殊鋼を使うシンプルな構造だ 。

 回転は3600rpm(60Hz)微少トルク高速回転で減速させて使用するが 多段歯車をアルミケースにオイルで密閉して静音と耐久性を持たせた。精密歯車、樹脂歯車・自動組立てと新技術を取り入れながら 累計生産数は1千万台を越え世界にも輸出された。多くの先輩の技術支援・指導の賜物だったが 私には好きな仕事だったので 昼も夜も何年続けてもは楽しい作業だったが。

 今では磁極検出にホール素子を使えば ブラシレスモーター、パルス制御でステッピングモーターで位置制御も速度変換も簡単だ。昔のメカニカルなエンジンも 磁気特性・ヒステリシス・減速機・オイル密閉など見えない技術とかノウハウは忘れ去られ文献も消えてしまったが、コンピューターとスマホさえあれば・・と言うが 自然界に囲まれた世の中はそんな簡単なものではないだろうに。 

 教科書文献から