碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

1912- 歴史街道 歩き

2019-12-30 | 日記
 関西に移住し、元勤務先の京都OB会の方から 誘われて京都 仁和寺見学に参加したのをこの秋に書いたが その帰りに年会費を支払い会員登録はお願いして帰った。
その行事案内が、会員には定期的に送られるのだが 歴史建築物の見学会の他に 歴史街道歩きの軽いハイキングの企画も多く 過去の活動記録を見ても これには京都在住の多くが参加している様で 人気行事らしい。
 その案内によると、全国には昔の歴史街道を整備する活動があり 歴史保存とか観光利用などに利用していることに多いのに気づかされたが その街道資料・写真が多くて 見始めると何処も素朴で興味深いが 神戸からは距離もあり私には簡単に参加できそうもないが せめて地元に留めておこうと。

 政府統計の65歳以上高齢者は、現代35百万人の世界一だが、二位イタリヤ半分以下を大きく引き離した断トツの高齢国。日本は人口 Ⅰ億2千万人で既に 1/4だが10年後にはそれが 1/3人程度になるが その世界には希望はまだ残っているのだろうか。
 願っていた訳ではないが、医療技術も進み 生活も豊かで「未だ死にたくない」と言う思いから結果的に長寿命社会となっただけで今も 高齢でも働く人が12%(900万人弱)いて、それを除く 私も含めた余暇時間がある人達が 旅行とか趣味とか歴史街道歩きが増えて行っている。 他にも某知人が、定年後に東海道を西から東まで 2年程掛けて徒歩で歩いた方がいたり、クルーズ船で知り合った裕福そうな高齢ご夫婦が10回目で 場所よりも知らない人と出会い話をするのが楽しいから・・・と言う人達もいる。
 海外の高齢旅行者もみんな 長くなった人生に 意味を見出そうと知見を広げたいと努力するのも 現代社会の自然な流れなのだろが長寿と言うのも大変なのだ。

歴史街道歩は高齢者入門の常識らしい 

 
 夫々の膨大な資料を見ると皆 歴史の調査員になれる

1912- 神戸栄光教会

2019-12-24 | 日記
  我が家では、クリスマスの夜は、三宮から少し山側の上った所にある「神戸栄光教会」に行くのが恒例になった。
信者ではないが、天井の高い教会建物も 立派だが教会内部のパイプオルガンと 質素な天井灯と 正面の赤いクリスマス飾り、そして傍らに居並ぶ演奏者と教会専属の聖歌隊が プロ並みの素晴らしいさで毎年来ることになってしまった。
 生演奏、三宮のジャズライブハウスには気が向くと出かけているが 教会音楽と言うのは 静かで独特な雰囲気があり 好きな「O Holy Night」も年一度位は聴きたい曲、「きよしこの夜」の 聖歌を歌わせられるのも嫌いではないし・・・ 。
行って知ったが、今年はこの教会の聖歌隊創立100年記念で 壮大なバッハの曲をソプラノ・アルト・テノール・バリトンのそれぞれが歌い上げ、これはキリストに捧げるためにだそうだが いつもより参加者が多いのも この曲をを聴きたい人々が集まったからかも取れない。私達も早めに着いたつもりが、既に 広い教会は満席で後ろに用意された補助椅子席に案内され、更に後からの参加者には通路に立っている方もいて 信者が増えたと言うより 私達の様なイブの過ごし方が少し違ってきたのかも。
 この神戸の教会は創立133年で古いのだが、95年の阪神淡路大震災では鐘楼塔が折れで建物も半壊状態になったが 街の中心部にあり支援者・信者も多いので 現在はすっかり元の姿に復元されたのだと聞いている。

 毎週の日曜礼拝には聖歌隊が加わり、それが一世紀も続けてきたそうだ。周囲の方も信者の様子で 他にも会場スタッフとか拝礼の子供達とか 教会スケジュールを見ると 毎日のように行事もあり 当然全員奉仕で活動していると思うと感動してしまう。 今時、無償で積極的に参加協力する奉仕活動は こんな教会活動とか 神社仏閣の清掃活動位しか見かけなくなったのも 社会が人情味が無くなり 世知辛くなったと言う事なのだろうと言うクリスマス・イブ参加して見た感想。  

 始まる前に教会内部


 終わって会場を出ると、庭先で聖歌隊がクリスマス・ソングを合唱し最後は「メリークリスマス !」

1912- 北前船の歴史

2019-12-24 | 日記
 日本史と言うと「太閤記・宮本武蔵・武田信玄・・」など歴史小説から得た知識で 何処まで歴史で小説は何処までなのか分らずに記憶してしまうが 今回は北前船と言う 商人の目から見た日本と言うことなので史実だが視点が違って一挙に受講してしまった。
講座の修了テストも、一応合格点を取れたのも良かった。この中で、この北前船に関連した小説が紹介され「司馬遼太郎 菜の花の沖」と言う 全6巻の長編なのだが、講座の補足知識にもなり 早速購入して 二冊目を読み始めているがこれも面白い小説だ。
 北前船は江戸時代中期から明治の終わりまで活躍していたそうだから 日本経済史には欠かせないし 今も北前船主の流れを汲む銀行・保険会社・商社・船会社など 数えると切りがない程で 明治前半が最盛期だったそうだが、日本各地の物産の価格差を利用した商売など 今では考えられないのだが 貧農でも船乗りになり 努力さえすれば 自分の船を持ち 豪商にもなれた 若者には夢の多い時代だったのだろう。

 豊臣家が1615年に消えて、徳川幕府が生まれ Ⅰ603-1863年の265年間もそれが続き 1968年の戊辰戦争て1568年から明治になった日本の歴史があるが 有名な人物本位も良いが 北前舩からの歴史を見るともっと面白い側面がありそうだ。徳川幕府は1639-1854の約200年間の鎖国政策を取ったが、 江戸幕府を設立した時に、生活物資を 上方(大阪)から運ぶとか、 後に明治政府が1886年に、蝦夷地を北海道に改称し移民政策を推進した時にも 不足する生活物資を運んだのが北前船だった。
 突然のペリー来航で鎖国は終ったが 徳川の鎖国した理由は「怖くなったキリシタン禁制」と「異国艦隊から海から江戸に攻められたら西洋船も怖い」 更に「江戸上方の商人の強大資金力も怖い」と 北前船の大型化を禁止し 帆も一枚しか認めないと言う 全ては幕府家康の恐怖だったのだそうだ。
 その結果、一部では西洋船より優れていた和船技術は 急に萎んでしまいその間に西洋船は蒸気船に変わっていた・・・これは司馬遼太郎の歴史解説から知ったのだが どれも海に囲まれた島国独特の閉鎖された歴史だ。

 日本全国に、沖縄から北海道まで130程の北前港があったがその内、主要45港が日本遺産に登録されている。各港に存在した船主が豪邸と倉庫を持った今も歴史があり、観光で地域活性化に貢献している。瀬戸内海・兵庫にも歴史を残した船主がいた、帆を発明した「工楽松右衛門」、函館を作った「高田屋嘉兵衛」、豪商「北風荘右衛門」など 商売利益の多くを全国の港の整備と育成に使い 損得と違う次元で 農業耕作だけだった国に 新たな海運業を立ち上げた多くの人物がいたのだ。
  皆幼少時は悪ガきとか、周囲に協調しない嫌われ者だった事が 共通点なのには改めて驚く。 兵庫高砂生まれの松右衛門の「人として天下に益することを考えずに、為すことなしに一生を過ごすのは禽獣よりも劣る」と言う思想の 公益の感覚を持った 大きな人物が多くいたのだから・・。

  時代を変えるのは、大卒秀才と言われる人々が動かすのが常態化しているが 平穏社会を目指すあまり 秩序を乱す一般を排除が行き過ぎているが その反骨者とか悪ガキが 硬直した時代を変えて行ったのはアインシュタインとかピカソとか芸術も科学進歩も全ては 世の中から外れた奇人・変人と呼ばれた後に 偉人とされる人達が世界も変えてきたのは 何処も同じらしい。
 この国も、平和な長い平成時代にゲーム機を育て世界に売り 国民もゲームに熱中し過ごしたが その間に世界は英語圏のIT技術が進み 気が付けば世界の後塵を追っているように思える現代だ。北前船の時代の江戸・明治には、地方に未だ法の目も行き届かず世の中を変える知的奇人も活躍できた自由が日本にはあったのに違いない。

 講座で紹介されていた、北前船の港

1912- 通信講座受講・北前船

2019-12-15 | 学習
 英語学習も、毎日欠かさず30分程度は取組みするが 最近はネイティブの聴き取りが疲れてくると益々失敗・・聴き直せるネット講座だが、聴き間違いとが単語の間の be動詞など聞き取れないのだ。
語学学習は、ワードを覚えても 慣れないと会話は出来ないが この失敗を繰り返しながら諦めずに続けるのが勉強のコツなのだろう。
 別の「Gacco」に会員登録している関係で来る定期通信に「北前船の歴史」と言う講座が多量の一覧に発見した。興味があり先月、申込し、並行してそれも勉強に加えたがこれが先に進むほどに面白い。
日本の近代事業は海運業から始まった総合商社・銀行などに現在に続く企業が多いが その源は全て北前船の商取引の莫大な利益・資金によるものだそうだ、各港には航海日誌とか出納長も残っいて歴史の話は尽きないらしい。
 3か月コースなので、終了まで先はあるが 手詰まり感の英語勉強の頭休めと 新しい世界を知る良い時間になると思うので 暫くは並行勉強を続けてみる。
講師は「小樽商科大学」北前船歴史を研究する方で、講座はGacco講座で良くある形式のアイドル風の若い女性に教える動画中心だ。新しい知識を、この歳になって居ながらにして学習出来るこの良い時代に感謝したくなる。

 この講習は、若い女性アイドルを受講者にする形式で歴史解説して行くものだが 受講者の講師に接する態度・礼儀には 私には少し気になった。講師は気にせずに淡々と解説され感情のほどは判らないが 多くの受講者を増やすこれも番組企画は理解はするのだが 年齢から推測し大学在学生だと思うが 可愛い挨拶はともかく「何も知りませんから・・」とか、質問も小学生風で赤穂浪士も知らないとか、講師に対しても毎回 クッションを胸にあてたままの「よろしくお願いします」で始まるのだ。
 今は、上から目線でなく 講師と生徒の関係は友達関係の様にしないと生徒はいなくなるらしいが もう少し若者の違う角度の質問で 歴史と現代感覚の違いも期待していたのだが・・・。
出来れば北前船に興味を持った、若者を登場させて欲しかったのだが 、良い内容なのに赤穂浪士も司馬遼太郎も知らないと言う対象では恐らく 講師からすれば 物足りないだろう・・・第一章を受講し始めたが、終了まで 30講座位あるそうだ。


1912- リニア新幹線への危惧 ?

2019-12-12 | テクニクス
 昨年、「陸のコンコルド」と言うタイトルの日経ビジネスの記事があり その時にうまいタイトルだと思い メモに保存していた。
私はハイテクは大好きだが、これも大好きな山「南アルプス」の環境破壊になる リニア新幹線は 行き過ぎだと最初から疑問だったが 今は反対と思っている、 私にとってはどうも心に引っかかる事業なのだ。
 最近の発表から7年後の、2027年開業予定だそうだが 経済の劣化、工事予算のオーバー、静岡県の大井川水源の横断で水不足による反対意見など 予定も不確かな要素も多いらしい。停車駅の予定された地方は大歓迎の様だが、国の経済が2030年に破綻する様ならその意味はない。全長300km弱の内80%は地中を飛ぶらしいので、窓の外を眺める楽しみも無く エレベーターに乗っているのと同じで 観光にもならないし・・・ビジネス・マンで、満員になる日々を想定しているのだろうか。

 不安もある。浮上して時速300kmで空中を走る(飛ぶ)ので 既存の鉄道技術は全く役に立たず 未知の移動手段で 技術は確立と言っても 実際には安全性の確証も実施て見ないと不確かな部分もあると言う。
「らしい」ばかりだが、高周波騒音、自然環境に与える振動など 日本のど真ん中の地下系 行くのだから分からない事だらけの世界だ。何故必要か・・利用者のメリットは「早い短時間で移動できる、そして開発技術者は「世界初の技術が立証で来た」と言う意味があるのだろう。

 しかし、10年前の経済成長予測を確認した訳ではないが 現在の国内財政と成長予測は 政治家を除く どの経済有識者の予測は皆灰色になっている。新幹線開通当時の、高度成長期で 世界第二の経済大国にした大きな効果があった時とは、今はまるで環境は違ってしまい 正反対に近い。
 来年の東京五輪の後は、既に諸問題の兆候もあるのだが 世界で最大の負債を抱えた国となり 年金・物価の国経済に何が起きてもおかしくはないそうだ。リニアも出来てしまえば、利用客がいなくても電磁力を維持する必要があり 新幹線以上の 莫大な維持管理費が掛かる。未来予測からもこの事業は、残念ながら中止するべきだと思うが・・行政の方に早急に検討し直して欲しいと思う。
 戦国時代に、味方の反逆で信長が撤退した様に、それも正しい判断なのだから。単なる技術の暴走なら 正に「陸のコンコルド」になってしまうのはみっともない。

 昨年載った、日経ビジネスにあった図