碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

2110- 古いMini compo分解

2021-10-27 | テクニクス

 20年以上も使っていた、マルチ・コンポのCDドライブが先に故障したカセットに続いてメディアが取り出せなくなり 廃棄することにしたが 一度も使っていなかったMDドライブもあったので 処分の前に分解して見た。本体はシャーブ製だが マレーシア製造の商品で オーディオに中国が台頭する以前のものらしい。

 恐らく、カセットはメカのゴム部品と CDドライブはメデイァの取り出しのプラ部品の劣化なのでメーカーも変わり 修理不能だろう。MDを開発した、ソニーは東京通信工業の時に 世界初のテープレコーダーを発表し 録音する・・と言う市場を開拓し、更に1970年にIBMが開発したフロッピーディスクを 小型の3.5インチにしてマッキントッシュに採用され一挙に世界に普及させたし 音楽CDを1980年前半にソニーとフイリップスで共同開発し テープ・カセットでもウォークマンのヒットで世界のソニーと呼ばれるようになった。

 そのソニーが1991年に発表したMD ( MiniDisc)は、初めて録音も可で小型化され期待されていたが 直ぐにデジタル化となり普及する間もなく市場から消えてしまったので今は知る人は少ないが 交換型の最後のものなのかもしれない。

 情報端末の普及で、記憶装置として必須なこの記録メデイアの歴史は変化が早くて 保存する永久品と思っていた FDDもカセットも今は市場から消えている様に 今使っている CD・DVD・HDDドライブも 押し寄せる ステック・メモリーなど低価格・小型化がさらに進むと後 数年で 全て歴史のメカニカル・ドライブとして博物館行きになるのだろう。

 しかし、分解して精巧な各ドライブの構造を眺めていると その蓄積された技術力と大昔 千葉のソニー工場で見学させて頂いたカセット・セットの精巧な24時間無人で動いていた組み立てラインを思い出す。私が最初に勤務した企業が、1960年頃に拡張した下丸子工場の隣に「東京通信工業」の無人の工場建物を見つけたのは偶然だったが そのソニーは品川御殿山に移り 当時メデイアでは「市場を創造する企業」と言われて憧れていた企業だったが ここ数年はあまり歓迎出来ないゲーム機メーカーとなり 全てこれも過去の事になってしまった。

 市場を創造すると言う言葉を考えると、昔のドラマ「坂の上の雲」の中に「貧乏で産業は農業しか無かった小さな国が、初めて明治維新に触れ希望にあふれた日本人となった・・」と言う好きだった ナレーションと重なるが そんな企業がこの国に存在していた事が 今の現状と比べると不思議な気がしてしまう。

 

 過去のメディアの半世紀の変遷

 MDドライブ・・センサーとメカニカルの塊だ

CDドライブ

 カセット・プレイヤー ・・何処で作られた物だろうか


2110- 電子パーツが入荷

2021-10-21 | hobby

 細かな電子部品がやっと届いた、10-20個セットで100円と言う部品が ビニール袋に数量毎に細かく分けて包装されて送付手数料込みで約倍の支払いでも安いのではないか。

 昔は1個売りだったのが、通販では抵抗類100個セットで100円とか、スイッチ類も単価80円の低価格なので そんな売り方になっているらしい。この価格レベルは驚くことに、半世紀前の秋葉原で売っていた国産部品の価格と変わっていないが、理由は全てが主に中国生産の輸入品になったからだろう。 

 秋葉原の部品は、以前はマニアを相手に売っていて全て自分で店頭に並べられた箱から選んで購入し 店側も素人相手に商売していなかったと思う。逆に部品で質問すると、嫌われて判らないなら買わなくてもいい・・と言う態度をされたものだった。国産部品の時代には「○○ならこのメーカーが良い」と選んでいたが、何故か中華部品は品番表記だけでメーカー表示が一切ない・・生産を重複させない合理的な政治政策なのかも知れないが 現代は全ては機械生産なので 何処で生産しようとも 品質などの懸念は必要なく それよりも合理的な低価格部品で 製造大国を目指しているのかも知れない。

 たかがホビー用途でも、国産部品で無いのは夢も半減してしまうが、判らない部品も技術もネットで調べ 部品は通販で買えるので 努力すれば何でも作れるし購入も出来る様になった・・ひっとすれば宇宙ロケットも素人が作る事も可能なのだろう。

 

 届いた部品と付属資料・・チラシは拡大鏡を使っても無理・・・。

 


2110- 電子パーツの発注

2021-10-17 | hobby

 マイコンボードで過去に更新で不要廃棄した機器の気になったモーター類があり それらを動かして見ようと思っていろいろ調べて見ると 全ては電子制御部品なので 電源を入れて周る様な物は一つもない。スピンドル・スイッピング・サーボ形式など種類も仕様も形も多様で マイコンArduinoがあれば制御できるのは判ったのだが 特別な回路も必要となり、手持ちジャンク・パーツでは間に合わなくなった。箱に山ほどぁった部品も、最近は探すのも至難になるし 今の電子部品は数ミリで基板上の半田作業も 細かい作業も視力の低下で失敗も多くなり部品消耗も多いのだ。

 トランジスタなどは秋葉原の秋月電子通商が便利で、大量のリストからホビー用の一般的な品番を15点ほど手配したが 先週頼んだのに未だに届かない。細かな部品の数個単位は探すにも 発送手配もそれは大変だろうけれど 扱う店は限られているので電子マニアが全国から集中しているのだろうけれど これも仕方がないのだが。

 通販は便利だ、数年前東京に行ったついでに この秋葉原のこの小さな店に行き 用意したメモの「抵抗・コンデンサ・トランジスタ・スイッチ・端子・センサー類」を数種買おうと意気込んでいたつもりが、狭い倉庫の様な店内は大混雑でやっと見つけた部品も 小さく表示された品番も 薄暗くて良く読めず 時間ばかり掛けた割に必要な物もあまり買えなかった思い出がある。

 それがネット購入なら解決出来るので助かるが、現代は電子部品も高度になり 星の数程に種類が豊富で細かくなり 私には理解不能の部品も多くなり これもネットで一つづつ調べながら回路を試行錯誤する私のホビーも そろそろ難しくなってきたようだ。生涯続けたい趣味だが 山登りも含めてこれも何処まで続けられるだろうか。 

 

 秋月電子通商のページから・・数百万ありそうな膨大なサイトだ


2110- 立花隆さんの新刊

2021-10-09 | 学習

 床屋の帰りに、いつもの本屋さんに行く。大型店だが、以前よりも2年間のコロナでお客も増えた感じがする。この日もウイークディなのに長椅子で立ち読みか購入した本を読んでいる人が多い。中にはのベランダの椅子で 黙々と弁当を食べている人もいるから本屋のこの長閑で静かな雰囲気が好きだ。

 最上5階のビジネス書の、新刊コーナーに行くのだが この日最初に「立花隆 最後に語り伝えたいこと・・ 大江健三郎との対話」と極最近の新刊を見つけた。

 ここ2年は 山口周さんの本を読み続けて 新しい時代の生き方・考え方は これからの社会の姿としても国内経済の問題点としても納得が出来て、こんな言論者に頼もしく思うのだが リタイヤ人は これは別の世界で 疎外されてしまった感じもする。 同じ年代の小田嶋隆氏の政治コラムは、政治家の行動を皮肉ることで面白いのだが 政治にも経済にもあまり建設的でないのが 気にかかってしまう・・これでは今のテレビ番組を見て笑って過ごしているのと同じだろう。

 立花氏の秘書は妹さんだったらしいが、彼が亡くなり出版社の協力で 今まで書かなかった「生きている内に彼が、遣り遂げたかったこと」をまとめた遺作と言える出版らしい。購入した二日目には、ほぼ読み終えるほど夢中になって読んでしまったが 彼は私と同じ1940年生まれで5歳で大陸から引き揚げた経験を持ち この世代の事を世界では「ポスト・コールドウォー・キッズ」と呼ばれる戦争を知る最後の年代なのだそうだ、世界中を走り回り 多くの人の考えを知った彼が、これからの日本の若者に伝えたい事をまとめ上げた遺言の様な内容の気がした。

 戦争と言う、問題はエゴと無知から始まるし 環境問題も薄いオゾン層の中に人間は破壊的な50億人も増殖して 無料の空気と水を使って自然破壊している。貧富の差は拡大し、これからは格差戦争の南北対立が起こる予測・民族対立などが 地球規模の心配は 恐らく未だ死ぬ訳には行かないと言う 悔しさが書かれていた。

 ここ数年で、戦争を知る人類もこの世から消えて行く。そこで長崎大学でヴァーチャル技術を使った「デジタル・ミュージアム・・戦争の記憶」を国連規模で進めてきたが 数年前に癌病と診断され このプロジェクトは構想途中のまま後継に託しながら亡くなったそうだ・・それが国際環境サミットで発表される事に期待したい。

 戦後の東大学生運動の活動家達とか、昭和史の著者 故人半藤一利氏も 出版界の保坂正康氏も古い友人で 保坂氏はこの本の最後に「時代に生き、万象の深部を見る稀有の人だ」と言う様に、もう世界にも国内にも、これだけ世の中に影響を与えた人はもう出現しないのではないだろうか。

 


2110- 緊急事態が解禁されて

2021-10-02 | 日記

 コロナ緊急解除が予想された先月末から、近所の国際会議場で 毎週の様にイベントが企画・開催され関西近辺からも 沢山の人が集まり急に騒がしくなった。大きな衣料企業とか商社主催だが、ブラント衣料品が7-8割の価格で 私達も常連なので招待状が来るので 昼の空いた時間帯に行ってみたが 多くの業者らしい人達が数人で品定めをしながら大量買いしていたから 本来は業者を対象にしたセールを一般の一部に開放し 少しでも売り上げを・・と言う事で大変な賑わいになっているのだろう。

 入口から 両手に荷物を抱えた人たちがぞろぞろ出て来て、私達は人数制限の列の後方に並ばされ駅のラツシュ・アワーの様だった。衣料なんて、沢山持っているのに 良い物が安いとなれば それは別なで 買い替える需要で 代わりに古い物は廃棄物となり家庭から出て行くのだろうけれど私達も同じで 数万円の衣料を数千円で手に入れたけれど。

 今月に入り別の商社セールも、同じ会場で衣料品と日用品がセールされ 全ては定価の半額以下なのに 驚くが衣料品だけでなく 何もかもが 日本中に物が溢れている証だろう。同じ日には、市民広場では「わんわんマルシェ」と言う飼い犬を集めるイベントも並行開催され 朝から地域は犬の鳴き声が響いていた・・これも年数回開催され、愛犬自慢の人達が 着飾った愛犬をワゴンに乗せて披露するが サングラスとか耳を出した帽子を被る犬もいて ステージではファツションを競うチャンピオン大会もあるし、グッズを売る業者も集まった大規模なイベントだ。

 ペットブームと愛犬家の気持ちを利用したイベント復活も、企業の低価格作戦も 我慢していた消費者もそれに呼応しやっと経済が動き始めたこれは良い傾向だが再び感染がなければ良いのだが。

 

 しかし、今までの定価はなんだったの・・

  愛犬イベント大会の様子