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碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

2502- 世界の技術競争

2025-02-16 | テクニクス

  造形物の印刷中の剥がれを防ぎたくて 中国製の磁石装着PEIシートをAmazonで購入したが 逆に簡単に剥がれてしまい元に戻した、説明書も何もない不親切な物だったが、いろいろ調べると油が付着していたらしくアルコールで清掃し 西戸の直すとやっと成功した。当初は三千円程度の中華製だからと諦めたがこれは困る。日本製なら良いが 3D印刷部品は全て中国製で占められ予備のノズルとか消耗品のフィラメントまで及んでいるし電気量販店にも無く通販に頼るしかない。機器は私も買える低価格なので普及する新技術品なのに 国産品が皆無なのはがっかりする。

 世界中で3Dプリンターの今は 高速化・大型化に進んでいるそうだが 国内でも10年前に政府主導で「次世代3D積層造形技術総合開発機構」が設立し、2019年度までに、金属パーツを製造できる高性能3Dプリンターを開発し 2015年には試作機、2019年には販売を目指す計画があったようだ。統計では予算は米・欧州と比べて劣らない規模だつたが、基礎研究とか 高度な挑戦を目指し過ぎて市場には登場出来なかったのは 海外に出て先行技術を学ぶ姿勢とか 必要な物を出来る部分から始めて積み重ねて成功してきた過去を忘れている。 

 世界では多様な人種が協力し実用化出来る応用研究を中心で 技術提携とか技術者交流もしているが この国は言語と島国の壁が越えられず自己中心的な習性がある為かも知れない。

 暫く出会わなかった新技術だったが 僅か3ヵ月程度で 国の出遅れを感じてしまった、新しい事業も予算があり組織を作っても活路が見いだせないのは この国の未来も暗くする。 最近はこの街でも外国人移住者で増えて日常的に行き交う様になったので 多民族の流入がこの国を復活させるカギになるのかも。

 

この国は未だ雲の中だが・・

 

 

 


2502- AIと人の関わり

2025-02-11 | テクニクス

 一時 人工知能は人間を越えると言われて チェス・囲碁などの世界では人間は勝てなかったと言う場面でそんな時代になったかと思っていた。

AI も人が作った機器で 検索と計算の速さで負けているだけで 今はAIは人と強調して「人間中心のAI」と言う考え方が正しい様だ。日本では「機械が人間のように見たり、聞いたり、話したりする技術」と考えられアメリカでは「人間の脳の認知・判断などの機能を人間の脳の仕組みとは異なる仕組みで実現する技術」と国が違うと解釈も違う。

 至る所でAIが利用されるが Amazon通販の反応の速さにその効果を感じるが、国内大手の楽天は注文時の確認通知は自動で早いのに 注意書きに「後で店からの受注確定のメールをお待ちください」とあり それから二日遅れで確認メールが来る この大差に人間介在を感じる。頻繁に来る中国系通販は既に Amazonを侵食し 国際郵送のハンデでも低価格でしかも早いらしい。通販に限らず AI活用の差による格差は世界規模でますます広がるのだろう。

 CAD設計でも 設計する為のサポートの数々の多くは AIを感じるが 例えば「面・線を立体化する「押出し」、線を面にするロフト、曲線に沿って面を立体にするスイープなど」昔の設計から比べると 何もかも先回りされ自動設計されるので 描きながら考える風になり 考えが纏めないまま作図してしまうので 慎重さが抜けて 失敗とやり直しも多くなるのは歳のせいだけでも無いと思う。

 手早い助手がいると 上司は仕事をしなくなる様に  AIは賢くなる一方で人は劣化しその格差は広がる気がする。

 

 設計学習で描いたパイプと作った部品など

 

 


2502- 画像の立体化

2025-02-02 | テクニクス

  長い取り合いで神戸垂水に、古くから工業ミシンを扱う仕立屋さんがいる。先日、たまたま店に立ち寄った時 使っていた古いプレーヤーと 収集したレコード盤を見せて貰った。懐かしいジャズのLPケースはどれも素晴らしいが その中に1968年「ビートルズ・イエローサブマリン」のジャケットの絵が気に入って写真を撮らせて貰った。実はこれを見てこの絵を3Dプリンターで立体化して見ようと考えた。 

 写真のカラーを白黒2階調にコンバートして AutoCADで絵の輪郭からスケッチを始めたが上手くできそうもない。動物写真から造形する人もいるので 調べると画像をSVG(Sealable Vector Graphics)と言うベクター形式に変換し CADに取り込む方法を始めて知った。

 SVG画像は BMPの様な画像を画素に変換せずに 線や面を図形集合体として表現するので 画像をテキストにした様な人間には判り難いが合成や変形が簡単で輪郭も崩れない特徴があり この分野では定番の方法らしい。変換は有料イラストレーターが無くても 変換するアプリもあるのを知り試して見た。取り込むと縮小は出来ないので 予めサイズを注意すれば 二次元画像が3次元CADで編集出来るのが分かった。設計したと言っても、CADの押出し機能も過去の工作機械には無い CPU-AI の自動計算で完成するのだが あまり達成感がなく昔の「設計しました」と言う感覚とは違う、機械が代行してくれる簡便で 人間は設備とアプリを使い熟せる技術だけなり製作過程に人間は不要だ。この操作だけならもう 技術とは言えないのではないだろうか。

  絵の立体化は、キャンパスに絵を描く発想と図盤で設計する物作りの発想を合体したら 複数部品が散らばり収拾がつかない物になり 下面に画板を置いて部品を張付けた形にして造形すると4時間ほど掛って それらしいものが完成した。しかし、趣味としては 面白いが これもあまり役に立つ技術ではなさそうだが。


2501- 3D操作の課題で

2025-01-21 | テクニクス

 始めた3Dプリンターも2か月半を過ぎ 使ったフイラメント樹脂も1Kgを3本購入したがそれも僅かになった。躓いた課題が3っぁったが 造形の浮きが解決して何とか安定した。

ノズル詰まりも加熱し樹脂を溶かして排出するので 金属のノズルが熱膨張で緩むので 加熱中に増す締めするとか 印刷中の造形の浮きは樹脂の収縮によるものなので考えれば当然のことなのだろう。加熱中の作業は危険だが緩みがあると樹脂が漏れノズルが詰まるし、剥がれは印刷ソフトでRaftのスカートを造形に加えると怒らないと言うが簡単な物なら良いが 大きなものは抑えられない。

 ベットと接着するしか方法がないが その該当商品が見当たらないのだ。接着剤も試したが効果があったのは木工用(酢酸ビニール系)が良かったが後で外せなくなってしまった。酢酸系はミクロの繊維が浮遊しそれが絡みついて接合するらしいから当然だろう。水で拭き取れるステック糊で、WEBに トンボのPITが良いと言われてるが 試すと長時間では外れて失敗する。 最近CANDでプラチナ社の「2倍強力」ステックを見つけ後処理も水拭きなのでそれを使っている。しかし少し大きい造形で2時間になると持たないので磁気マットを接着した上にザラ面加工した鋼板を追加すれば剥がれは解決するそうだからいずれその部品も買うつもりだ。

 問題解決はWEB情報に頼ってきたがヒントにはなるが完璧はない、条件も違い自分で試行錯誤し 時間と労力 そして失敗による材料を無駄にするのも新しい事の授業料なのだろう。

  AutoCADの方は 可動部のある物は 本来なら別部品で組立するが 一括印刷で作れたり 物体の文字記入は別加工したが「押出し」を使うと文字まで一括印刷出来て 建築業界では家まで巨大な設備で積層して作れるらしいが 従来の製造過程が一新されているそうだ。物つくりの過程も職人要らずの機械任せで目には見えなくなるのだろう。

 最近30点程の部品を複数にまとめながら 延30時間程稼働したが順調に動いてくれた。しかし、個人用の設備は 玩具は良いが 日用品など時間をかけて作るよりも買った方が早いので工作趣味の範疇に限られるのではないか。

 

 試したステック糊いろいろ

 接着剤使用すれば、長時間でも安定

 CADで「ABCD」を移動と押出しで設計して見た・・こんなメダルも簡単に


2501- Auto CAD 学習

2025-01-08 | テクニクス

 3Dプリンターの造形にはCAD設計が 欠かせなが学習は高価なマニュアル本を買うまでも無く WEBで検索すれば全て一人学習で完結出来る。

有り難い世の中だが、人から教わる 教えてもらうと言う事も不要になり 先輩後輩の人間関係が薄くなったりもこの時代の特徴だが 情報化社会は人間関係を機養育でも友人との情報交換も不要にしたのも特徴だ。問題発生が 相談とか話し合いとかのきっかけだった物が単発のSNSで解決するなんて 味気ない世になったものだ。

 昨年末に作った魚の骨は、関節の動きが悪く途中で折れてしまったが 今年再挑戦することにして 昨日 骨の可動接続部の設計を完了した。鎖状の部品は移動/コピーで繋ぐが 正確な配置で作図しないとギャツプが潰れて動かないので 積層する仕組みを考えながらギャツプを確保した設計をすれば成功するのも学習した。印刷の浮きを防ぐ造形の周囲に置いて面積を増やすラフトも試したが 浮きは解決せずに ラフトと造形物が剥がれない別問題が起きる。

 設計はAutoCADの中に 内部を断面確認したり 同部品を連結し 一体化とか部品分割する機能もあるので 至れり尽くせりなので これを使いこなせれば試作段階など必要ないだろう。Freeでもこの CADは産業でも使われ判り始めると興味深いのだが 主題のプリンターの方は 相変わらず問題が多いのは 歴史が浅いからで試行錯誤の段階なのだ。

 スライサーソフトと言う、プリンター条件を設定でも 印刷途中で造形が浮き上がり空中で樹脂を撒いてしまう問題解決は難しい。PLAに限らず、溶けた積層は冷却で XY方向に収縮するが下層が硬化してるので上反りするのだ、従ってベットとの接着強化しても効かないのだ。WEBには、この接着剤で完璧・・と言うが 殆どは試したが効果は無かった。未だ模索中だが ベッド温度を上げるかの 別の発想が必要だが この挑戦も 今年の問題解決課題だ。

 兎も角 年初の「魚の骨」は3匹目の設計で成功出来たから 一応「目出たし」としておこう。