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碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

1311-麻耶山の紅葉

2013-11-30 | 山登り
 晴れた朝、気温は低いけど風が無い・・と紅葉も終盤の麻耶山だが、夫婦で登る条件にケーブルを使う事になったがケーブルカーでも登山?。気温が零下と聞く、山頂は冬景色で眼下の大阪湾・神戸港は光る海の中。東に向かって歩き始めると、途中の紫陽花の冬枯れは楽しめたが水溜りには氷が張っていた。ともかく山上湖まで行き 空っ風のベンチで用意したコンロを使った簡易ランチ、湯を沸かすガス・バーナー音とフェザーの防寒服だけが頼り。付近に、元気なハイカーもチラホラいて 震えながら 山道の紅葉に感激していた。直ぐに12月、山も一挙に冬になる。




1311- 古い電力積算計

2013-11-26 | hobby
 床下の保管していた、暖房機を夏に使っていた扇風機と入れ替えた時、奥にあった古い電力メーターを見つけた。昔、設備更新するとかで廃棄すると言うので譲り受けた物だが 各家庭に必ず設置されている長い付き合いの電力使用量を表すこの厳めしい機器の構造も「知っておいた方が良いかも・・・」とその時、多分考えたのだろう。埃を払って、ケースを取り外して見たが あんまりにも あっけない構造で面白味はないが・・・。


 上下に抜ける磁束変化でアルミ盤に生じる渦電流でトルクが発生し回転することを利用して電力量を計る・・フレミングの法則をそのまま利用している。


 動作原理の略図 1973年製。現在は、磁界の中にホール素子と言うセンサーを使ってデジタル表示される小型のメーターに変っているらしい。

1311- IKEAの新タイムスイッチ

2013-11-26 | 時計
 最近、欧州企業の神戸IKEAで見つけたタイムスイッチ。3年前に購入した四角い形が、新型は細長い形。価格は同じ2台セット999円。以前の物は、庭の水槽に使っていのだが大雨がかかり、暫くして停止。分解してみると、小さな交流モーターのコイル断線だった。仕事の経験からタイムスイッチはスエーデンとかドイツの北欧が昔から、生産量も技術も先行していた、例えば暖房機のオイルヒーターには、必ず取り付けられる。今でもデロンギとかが国内でも有名で寒い国での必需品だ。少ない部品で、樹脂成型を駆使した非常に合理的な設計構造は 欧州の設計だと推測される。

 商標は「TENDA」。今年の新型も、同じブランドでいずれも中国製。現在は、低価格競争でパナソニック、ソニーでさえも、Made in China 。分解してみると設計は一級でも半田付け・配線処理は国内メーカーなら許されない3級レベル。この価格で商品化するには、未だに中国国内には只働きの様な低賃金環境があるとしか考えられない。


 旧型のモーターの部品構成。周波数切り替えは裏レバーで歯車を切替方式


 新型の裏蓋を外すと、モーターが周波数別に2個あり後ろのスイッチで切替。



 裏蓋のネジ・・トライウイング螺子。これ3方の羽型溝で、ドイツ・フィリップ社の独自螺子らしい、この特殊ドライバー・セットを探し外したが価格は三千円。

1311-神戸国際会館コンサート

2013-11-24 | 日記
 2か月ほど前、NHKで取り上げられて話題になった現代のベートーベェンと言われる「全国ツアー佐村河内 守 交響曲 HIROSHIMA」の演奏を聴くと言うので、連れられて参加した。聴く前はどんな内容なのか、どんな人なのかも知らないままだったが、開演真近には国際会館の座席4層もある大ホールが満席になり、演奏者も小沢征爾氏に師事したと言う指揮者も人気の高さも理解できた。演奏が始まり、百人近い大量の演奏なのでやたらに音響が大き過ぎると思いながら聴いていたのだが、一時間半の休憩なしの中盤から後半の曲とその演奏と、曲そのものも素晴らしく 久しぶりの交響曲と言うのに感動。来年五月までに全国一七か所の東京に次ぐ三回目の神戸だったが、NHKの東京では最後に感動して泣きだす人も多かったと言う。広島被爆者に対する鎮魂的な作曲なので、悲しさも溢れていた様だ。神戸演奏でも泣き出す人はいなかったが、それでも座席を立って拍手するStanding ovation は非常に多かった。長時間と激しい演奏に疲れ果てたのがアンコールには応えて貰えなかったが。

 とても、完全に聴力の無い全聾者の作曲とは信じがたいが、楽譜と演奏する奏者の仕草だけで絶対音感を頼りに作曲した曲なのだそうだ。観客席には佐村河内氏本人も聴いていて、指揮者の求めに応じ最後に舞台にも上がり 指揮者と抱き合う場面もなかなか良かった。広島被爆者の両親として生まれる・・とあるから60代前半位の年代だと思う。楽器の取り合わせは 電子オルガン・ハープ・打楽器に大小ドラムとドラ・チャイム・シンバルなど様々で、バイオリン・管楽器群とコントラバスとチェロが各20台程の構成。今まで聞いた交響曲とは かなり音の質が違い独特の音の脈動が感じられた。微細な作曲は聴覚の欠損があるからこそ、逆に鋭い細かな作曲になっのかもと 想定したが、アナログ的な音楽をデジタル数値を計算して並べて作った様な形になるのかな・・結果、それが素晴らしい作品になったのだろうか。

 しかし、もう一度聴きたいか・・と考えるとそうでもない。もしかして、木彫りの仏像と彫刻刃でなくコンピューターを駆使した精密な仏像を比べた時の様な違和感。それに近い物で、完成度はとても素晴らしいのだが。CDデジタルよりLP盤レコードの自然な音が心地よい・・と言うのと同類で、良い音楽は素直に聞けばよいと思うのだが 考えすぎかも。


 写真は撮れないので、4階座席から開場前ステージの練習風景


 古くても、高音質なLPレコード

1311-国内で最初

2013-11-24 | 日記
 神戸元町は、東から西へ賑やかな1、2丁目を過ぎて少しレトロに感じる3丁目と言う場所に嵌っている。明治45年創業で今年で百年と言う洋品店は、日本初の毛糸の仕入れを初めたそうだ。古いアルバムを開いて「祖母が異人さんのセーターに疑問を持ち当時、日本に居なかった"羊"と言う動物を教えて貰った所から始まったのです」とそこの初老の社長さんが古いアルバムで説明して貰ったのが最初。又、この辺りに未だに「○○傘店」と言う傘専門店があり、店の中は珍しい傘を含めて無数の傘ばかりで「以前は7店あったのてすが、今は3店になりました」・・・子供の頃、傘は専門の傘屋さんで買うのが当然だった懐かしさを思い出したが、全国で消えても神戸にはまだ残っているのが不思議だ、。こんな具合に、創業百年を越える家具も、店構えも立派なコーヒー喫茶なども多く 店主らしいお婆さんが必ず入口に座っている。多分「コーヒーが美味しかった」とでもお礼をしたら お店のルーツを延々と聞かされるだろう。傘屋さんも、老舗のコーヒー店もーにも 日常会話で付き合える律儀な常連さんが必ずいてくれて街並みも、お店も昔ながらに存続できる居心地の良い秘密の場所なのだろう。私にとっては、特別に歴史に興味があると言う程では無くてもそんな商店街の歴史を聞くと昔、外国文化が日本に入って来た様子が生々しく理解できてとても興味深い。今なら語れる方が、この街にはまだ多く残っているのだ。

 今日も、いつも店前を行く人に入れたてのお茶を振る舞う 老舗の御茶屋に立ち寄る。友人が珍しくお茶を購入したので、お店の中を見させて貰おうと中に入ってみた。驚いたのは店内の奥に積み上げられた茶箱とか、大きな葉茶壺とか時代物の沢山の調度品。「何時頃の物ですか」に聞いたら、たまたま居られたこの店の女社長さんだった。「創業170年、江戸時代になり出所は京都宇治の茶畑を持つ仕事をしていて京都と元町に店を持つ」そうだ。1867年(慶応3年)神戸開港で、日本茶輸出を手掛けたが 船に要望のあったコーヒーを積んで帰ったのが国内初の喫茶店を開業することになったきっかけだそうだ。明治11年の新聞にこのお店の「琲加販売と店頭にて喫茶自由」と言う広告を、神戸美術館所蔵の記録コピーがあるとそれを紹介して頂く。「この記事にも歴史にも記録され、元町は離れられない」と言う社長さん・・毎日、常に通行人にお茶を出すのも「喫茶自由」と言って琲加を振る舞った時代の名残りなのかも知れない。帰って、一番古い老舗かも知れない・・・と創業の歴史をWEBを読んでみたのだが、フィリピンに輸出した御茶はもしかして紅茶になってイギリスに渡ったのでは・・・更に興味が尽きなくなった。



 神戸博物館 所蔵 明治時代の小冊子「神戸の魁」、なるほど日本初の喫茶・・コーヒーの看板。