碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

2208- 忘れていた愛国心とは

2022-08-30 | 日記

 露軍のウクライナ侵略から半年になるそうだ、連日戦況が中継され戦争の惨禍が伝えられるが テレビでは見てきた様に声高で危機を煽ったり 無責任な予測のコメンテーターも出るので あまり見ないようにしている。中国軍の台湾周辺の演習まで重なるし、政府筋から非核三原則を見直すとか聞いていると この国も直ぐにでも巻き込まれそうにも感じられ落ち着けない。

 日本が侵略されたら、あなたはどうしますか・・と言う数年前に調査したところ 11%が 戦争に参戦すると言う数字で 世界比較では最低で 一位は米国で95%だったとか。これは愛国心に比例するらしいが、戦前は国の教育で強いられたのが 戦後以降は多分 その国の誇れるもの、例えば文化だったり生産物から 愛国心が培われたのではないか・・これはコラムニスト故小田嶋隆氏の本で見つけたが 具体的にはソニーのハンディカムを外国に持っていったら 外国人から羨ましがられたり 初めてウォークマンを聞いた時の感激で この国が誇らしく感じたからだそうだ。

 考えてみれは70年代にソニー・トヨタ・ホンダ・ニコンのカメラが世界中で評判となり 工業製品から愛国心が育てられらのかも知れないが 戦前のものと少し違うのだろう。しかし、2000年には国内製品が普及し他国の競合品が現れると 優れた欧米のアート感覚な高価な商品に人気が移ったり、カメラもスマホに換わると 頼みの大企業も次々と赤字・リストラに見舞われ 過去に誇りと思っていたものが数少なくなった今は それも萎んでしまったようだ。

 政治経済がダメなら観光業でと 東京五輪を実施したが コロナで失速したし 観光で国起こしは 後進国の手法でしかない。世界で競うには経済が立ち直らないと ゲームにも参加も出来ないが 国を動かす多くが未だ70年代のアナログ世界の人々で 未来を担う若い人たちは21世紀のグローバルな世界に住む 宇宙人であり その捻じれの整合が出来ずに停滞しているのかも知れない。

 何処の国にも、発展の後には 後退がありそれは繰り返されるのだが この国の明るい光は遥かに先になりそうだ。

 

 山はもう秋に


2208- 物の見方・感じ方で

2022-08-28 | 日記

 先日、兵庫芸術センターの沖仁さんのフラメンコ・ギターのコンサートを聴きに行ってきたが伴奏も踊りも迫力のある力強いものだった。

 この芸術ホールの中ホールは特にどの席でも音響が良く 恐らく奏者も乗りにのって 最後の総立ちの拍手に応えるアンコールまで 会場と一体化した感じがした。彼は20代でスペインで暮らしたり そして日本にも往復し 国際コンクールでも優勝したり NHK大河ドラマでも曲を担当するフラメンコギターでは今 絶好調の人気奏者だそうだ・・年齢は40歳位だろうか。

 曲間の語りで地方のスペインの雨の多い暗い町で教師を探していた頃 町で祭りがあり その中で大きな鉛筆で描かれた見覚えのある町の風景画を見て その美しさに感動したが よく考えると自分の心が暗すぎたのに気づかされたそうだ。彼は現地でテクニックでは最高と評価されたが、土地の人から「仁はリズム感が少し違う」との指摘で自身の限界を知り 日本に戻って日本人らしいフラメンコ・ギターで 良いではないかと自分らしさで演奏したり オリジナルを編曲したことが成功に繋がったようだ。

 私も思い当るのは先日見た 市立博物館のスコットランド絵画展の中にあった、見覚えのる 米ナイアガラの滝の数メートル角の油絵の前で 滝に飲み込まれるか・・と思う程怖いと感じたが 大昔にこの滝はアメリカ側からもカナダ側からも見て観光船でも周ったのに それほど怖いとは思わなかったが これも同じ風景のでも 住人と観光客・画家ではそれぞれ全く見方・感じ方が違うのだ。

 この仁さんがギター技術では、世界的でも土着の人達と違うリズム感・感性のどうにもならない部分を感じ取り行動するその賢さは流石に一流の素養の持ち主だが その他大勢は見たものは同じでも 感性が弱いし 画像の奥を考えて自分の生末を決める決断力など到底望めない。観光ガイドの話に耳を傾けて自分の感性を忘れて 損をしている自分がいるらしい。

 


2208- 南アルプスの巨大さに

2022-08-21 | 山登り

 神戸には山用品の本店が多くあるが 北・南・中央とか北海道の山小屋でも その山の印刷されたシャツを販売するモンベルも神戸が本店だ。ここ20年位の下着・ズボンに至る衣類は 軽量で速乾・保温に優れた山用品店で入手するが 先日そこで この夏の特集が 懐かしい南アルプスだったので思わず衣料品と共に雑誌も購入した。

 山の雑誌は10年振りかも知れない・・南アルプスは 現役の50歳前後に長期休暇制度を利用し長野県の甲斐駒から南の静岡県の光岳までの 60kmを単独縦走をしたが その似たコースの記録が載っていた。20代のころから、秩父の原生林から始まり 南アの鳳凰から甲斐駒を登り 山岳会に入ってから毎年冬も夏も 北アの山を登ったが その明るさより 北から南の30kmの間に三千メートル峰を9座を置くこの山脈の壮大さと 原生林の山の深さに夢中になり いつかは必ず縦走しようと思っていた その実現だった。

 記事の野呂川沿い二俣小屋も三伏峠小屋も昔の姿で健在なのを知り安心したが、最近は電波の届かない場所でも 登山専用の等高線が示された詳細地図がキャッシュ保存出来るし 現在地の天候を知らせる天気予報とか、同じコースを歩く直近の登山者の軌跡もアプリを活用すれば可能なのだそうだ。

  その他に「山を縦走」と言う言葉は欧米ではトレッキング・トラバースとかに訳され意味は違ってしまうらしい。狭い山国で峠越えは、谷から越えるより安定した尾根を辿ることが多く元々は用事があり登っていたので欧米のピークハントとは違う形で発達したものなのだ。この日本独自のものだと知ると この縦走登山は地形を知る意味でも貴重なのかも知れない。

 当時は夏でも無人小屋が多く、55L-22kgを背負い 北の甲斐駒から中間の赤石岳で10日間、2回目は赤石から静岡南端の光岳までを10日間を2回に分けて走破したが 記事の若者は40L-15kg 程度に見える装備は今時のコンロ・食料・寝袋も小型軽量化され登山形態になっているらしい。あの頃は農鳥岳を朝出発し、大井川の源流を通過した所に お花畑の中の熊ノ平小屋で休んだが その美しさに感動しその日はそこに泊まったのも単独行だから出来た自由だった。夜ギターを星空の下で弾いてくれた小屋の若夫婦は,どうなったのだろうか・・。

 

 山岳誌と、最近のアプリ画面 


2208- 港の散策

2022-08-20 | 日記

 神戸新聞社の主催する「神戸県民割ツアー」の企画で神戸港クルーズと中華ランチと言う 短時間のものがあり半額だとあったので参加した。

 クルーズと言うが中央突堤メリケン波止場から出る遊覧船で港を45分周回して 三宮の中華楼でランチ付の 2時解散コース、この店の南は市立博物館があるので 気になっていた英スコットランド美術展を見学して帰ることにした、この散策を 半日と少しで回れるのも 小さな箱庭のような神戸の街だから出来ることだが・・・。 

 過去に神戸港遊覧は乗ったが、船も入れ替わり今は双胴船で立派で台数も波止場も増えて 定期時刻表まであるので相当な人気なのだろう。海から川崎造船所とか三菱重工の湾の一角を占める工場をデッキから眺めたが、数万人働くと言うのに自衛隊の潜水艦が3隻程 入っている程度で あまり船も少なく、巨大船の浮きドッグも空だったから 今の経済不況を目の当たりに見た気がした。

 白い雲の好天気だったので、湾東の世界初に造られた人工島ポートアイランドと 海に浮かぶ神戸空港の景色は特に素晴らしい・・個人乗船券は 1400円/人らしく 時々は乗る価値がありそうだ。

  博物館はウイークデイに関わらず、かなり混雑し 2フロアに分けられた16世紀から18世紀の数々の風景・人物画はどれも素晴らしく 絵の迫力には圧倒されるものがあった。

 市民の人々もコロナ下の息抜きを兼ねて訪れている様で コーヒーを飲みに立ち寄った美術館の喫茶室も一杯だったから。

 


2208- 大容量 HDD購入

2022-08-11 | テクニクス

 更新で発注していたHDDが届いたので早速 接続し、以前のデータの数十GBを書込みしたが 高容量で速度が遅くなると心配しながら実行したが何の問題もなく この仰天する大容量なら今後買う必要もないだろう。

 米ウエスタン・デジタル社は同形状で最大20TBもシリーズにあるが 初めての大容量に不安もあり下位にあたる 6TBにした。プロパティを開くと、5.45TBが記憶領域になっていたが これは人間の10進法とCPUの2進法の差で、実用量が1割も削られるようだ。人間計算では IGB=1000MB、1TB=1000GB なのだが 、CPUでは二進法なので 1GB=1024MBと計算されこの率で6TBは5.48TBとなるのだそうだ。この中にはOSに読ませるフォーマットする管理領域の容量も含まれているそうだから 人間社会とCPU世界は言語も違うのだから仕方がない。

 データ記憶の歴史をたどれば、大昔テレックスと言っていた 穴あきテープが 磁気シートに変わったのが転換点だろう。フロッピーディスクから多層化したHDDが 現在の高性能HDDの祖先だが その磁気記憶は それから用途が拡大し、自動改札乗車券になり 更に高機能なキャッシュカード・ ICカードになり世界を変えたが エジソンが発明したと言うものを テーブレコーダーなど磁気記憶を推進してきた過去の日本企業が 今の変貌した世界に変えたのだろう。

  しかし、最新のフラッシュメモリのSSDは 静止型で小型・高速で長寿命でポストHDDとされているが SSDはまだ高価で 熱には弱い欠点があるらしい・・やはり実績の長い HDDの方が今は安心感が気がする。

 それにしても、8年前に1TB=1万円だったが この6TB はAmazonで1万4千円なっているのにはもう脱帽だ。