露軍のウクライナ侵略から半年になるそうだ、連日戦況が中継され戦争の惨禍が伝えられるが テレビでは見てきた様に声高で危機を煽ったり 無責任な予測のコメンテーターも出るので あまり見ないようにしている。中国軍の台湾周辺の演習まで重なるし、政府筋から非核三原則を見直すとか聞いていると この国も直ぐにでも巻き込まれそうにも感じられ落ち着けない。
日本が侵略されたら、あなたはどうしますか・・と言う数年前に調査したところ 11%が 戦争に参戦すると言う数字で 世界比較では最低で 一位は米国で95%だったとか。これは愛国心に比例するらしいが、戦前は国の教育で強いられたのが 戦後以降は多分 その国の誇れるもの、例えば文化だったり生産物から 愛国心が培われたのではないか・・これはコラムニスト故小田嶋隆氏の本で見つけたが 具体的にはソニーのハンディカムを外国に持っていったら 外国人から羨ましがられたり 初めてウォークマンを聞いた時の感激で この国が誇らしく感じたからだそうだ。
考えてみれは70年代にソニー・トヨタ・ホンダ・ニコンのカメラが世界中で評判となり 工業製品から愛国心が育てられらのかも知れないが 戦前のものと少し違うのだろう。しかし、2000年には国内製品が普及し他国の競合品が現れると 優れた欧米のアート感覚な高価な商品に人気が移ったり、カメラもスマホに換わると 頼みの大企業も次々と赤字・リストラに見舞われ 過去に誇りと思っていたものが数少なくなった今は それも萎んでしまったようだ。
政治経済がダメなら観光業でと 東京五輪を実施したが コロナで失速したし 観光で国起こしは 後進国の手法でしかない。世界で競うには経済が立ち直らないと ゲームにも参加も出来ないが 国を動かす多くが未だ70年代のアナログ世界の人々で 未来を担う若い人たちは21世紀のグローバルな世界に住む 宇宙人であり その捻じれの整合が出来ずに停滞しているのかも知れない。
何処の国にも、発展の後には 後退がありそれは繰り返されるのだが この国の明るい光は遥かに先になりそうだ。
山はもう秋に