えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

俵万智の海

2013-09-07 14:34:02 | 歌う

           「俵万智の海」

 俵万智はなぜ石垣島に住むようになったのか。3・11が原因であろうが、彼女はもともと海が好き、南の海が好きなのではないか。私は昨年の3月、石垣島を訪れ八重山諸島をめぐったとき、、「ここに住みたいなあ」と思った。東京から2000キロ離れている石垣島は「ここが日本かしら」とおもうほど南国的。椰子の木々の彼方に海原がひろがる。本州では見られないマングローブが気ままに伸びて葉を広げている。のびのび、のんびりできる。冬は暖かい、外国のようだが日本だ。

★「嫁さんになれよ」だなんてカンチュウハイ二本で言ってしまっていいの

 おなじみの俵万智の歌である。まるで彼へのメールのようだ。優等生的なお行儀のいい歌に飽きているのは私だけではないだろう。短歌は悲しみの似合う詩形といわれるほど悲しい歌が多い。しかも感情を抑制した歌が評価される。しかし万智の歌は開放的で、少し不良っぽく、深刻ではない。読者は気軽に付き合える。でも、軽そうで軽くない歌も多いかもしれないですよ。

★砂浜に二人で埋めた飛行機の折れた翼を忘れないでね

★濃紺の車すべらせ逢いにくる海より蒼い時間を連れて

★捨てるかもしれぬ写真を何枚も真面目に撮っている九十九里浜

 9月7日 活字にはならぬかもしれぬ歌五首を真面目に作っている、松井多絵子、