まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

関西国際空港と大阪国際空港

2004年12月07日 22時47分37秒 | ぶつぶつ
12月になったにも関わらず日本に対して挑戦的な態度を取った某台風が温帯低気圧に成り下がった日、それでも日本中は大荒れの天気になった。空のダイヤも大幅に遅れたらしく、私が大阪に戻るべく予約してあった大阪国際空港(以下、伊丹空港)行きの最終便は搭乗時刻になってもゲートに姿を現すことはなかった。某所から到着し次第折り返し伊丹行きとなるために、乗客を全員下ろしたあと機内清掃をすませ、やっと私たちはやっと搭乗出来るのである。

羽田発伊丹空港行きの最終便は19時30分発とけっこう早い。何故こんなにも早いのかというと、伊丹空港の門限が午後9時だからである。多少の遅れを見込んでのダイヤだが、「多少の遅れ」以上の遅れが出た場合は、門限に間に合わない可能性もあるために「場合によっては関空へ下りるかもしれない」という条件付きでの搭乗となる。

結果的に5日の日曜日は、江ノ島の上空辺りで「当機は伊丹空港へ20時57分か58分に着陸できる予定」とのアナウンスがあり、予告どおり門限ギリギリでの着陸となったので問題ないのだが、もしこれが関空着になっていたら・・・それが、近い将来に関空行きよりも伊丹行きの方が数百円値上がりする可能性が浮上してきているのである。

今日の新聞朝刊に「伊丹空港に環境対策費として300円の利用者負担が導入された場合、各航空会社は伊丹発着の航空運賃を300円引き下げ、実質関空発着便と同じ運賃にする方向で国交省と最終調整に入った」という記事が掲載されていた。

利用者側から考えると伊丹空港行きに搭乗して関西空港に下ろされるほど屈辱的なことはない。伊丹利用者の多くは大阪市内を経由して京阪神地区へ向うのがほとんどなのだが、大阪の町外れにある関空から前記の三都へ向うには伊丹からのそれと時間的・金銭的共に倍では済まされないほどのロスを強いられるのであるからである。

羽田第2旅客ターミナル(1)

2004年12月07日 22時07分56秒 | 都市
12月1日より羽田空港が新しくなった。従来まで国内の航空各社利用されていた第1旅客ターミナルであるビッグバードは日本航空、スカイマークエアラインズ、スカイネットアジア航空のみが利用し、第2旅客ターミナルとして拡張された部分に全日空とエア・ドゥが入居することになった。国内線同士の乗り継ぎで考えると系列会社以外の乗り継ぎは皆無に近いため、このような住み分けをすることによってグループ会社によるイメージ戦略をより図りやすくなったわけである。

利用者が周知しやすいように第1ターミナルはJALの基調色である「赤」で、そして第2ターミナルはANAの基調色である「青」で表記されるようになり宣伝用のチラシやターミナル内にある案内板は全てこれらの色彩で統一されている。空港と都市を結ぶ公共交通機関との連絡についてもよく考えられていて、東京モノレール、京浜急行電鉄、空港リムジンバスどれをどのターミナルから利用しても時間的に、また移動距離的に損得のないように設計されている。

ただ、住み分けがなされたのはターミナルビルだけで滑走路は共有されている。主にJAL側は着陸用、ANA側は離陸用に使用されていて東から入港し西に向って出港するスタイルになった。そのおかげで、主要滑走路~ターミナル間の移動に時間がかかるようになったのが今回のデメリットの一つでもある。今年の7月に羽田に降りたときは、東京ディズニーランド側からお台場上空を経て滑走路に進入していたが、今回からは木更津沖から「海ほたる」に沿うような形で羽田に向かいJAL側の滑走路に下り、そのまま時計回りに空港内滑走路を半周しANA側まで移動することとなった。

これ以外にも、新ターミナルになったことによる利用者へのデメリットがある。それについては別ログを立てることにしよう。