まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

ジャン・ポール・エヴァン(2)

2004年12月05日 23時41分29秒 | フランス
マカロン詰め合わせを購入した後に、隣に併設されているショコラバーに立ち寄る。Lavandeさんオススメのホットチョコレート「パリジャン」(1000円)とボンボンチョコレート(250円)を注文する。

先のお店で私の隣で同じくマカロンを購入していたおば・・いや、マダムと店員のやり取りを見ていてアレだけは避けようと思っていたのに同じ過ちを犯してしまったのである。まずは、マダムと店員のやり取りから。

店 員「お決まりでしょうか?」
マダム(9種のうちの一つを指しながら)
    「ショコラマカロンを下さい」
店 員「ここにある全てがショコラマカロンになります」
マダム「あそう。じゃあ・・・」
    (順番に商品説明のフダを見ながら)
    「バニラとカシスと・・・あと、ガナッシュ」
店 員「ここにある全てのマカロンがガナッシュ入りになります」
マダム「あ、そう。じゃ、コレ!」

てな感じである。
そして、私と言えば・・・。

店 員「お決まりでしょうか?」
ワタシ「パリジャンとボンボンショコラ」
店 員(メニューを指しながら)
    「こちらのページにあるのがボンボンショコラになります」
ワタシ(20種を超えるメニューにドギマギしながら)
    「・・・」
店 員(客の心境を汲み取りながら)
    「こちらなどはオーソドックスな味で人気があります」
ワタシ(選ぶということを放棄し・・・)
    「それで、お願いします」

一瞬「ヤバイ」って思ったが、さすがその辺の教育はちゃんとされていた。何はともあれ注文を待つ間『チョコドリンクにチョコフードってどうなの??』と思いつつ、注文してからなかなか出てこない長い時間を感じながら、そんなに手間ひま掛けて作らないといけないものなのかと思ってみたり。そして、やっと出てきたホットショコラに私のハートは歓喜した。「おお、なんと上品な飲みものなのだろうか!」と。アツアツのホットショコラをカップに注ぎ込む。

液体ショコラの表面には油脂成分が浮かび上がっていて色温度の低い照明に反射してギラギラしている。そして、しばらくするとショコラの表面に薄い膜ができる。初ホットショコラ体験に内心ドキドキしながら体内に流し込む。『うまい!!』

ビターなショコラボンボンをかじり、またホットショコラを口にする。『悪くない。むしろ、イイ感じ!』今日は、朝から丸の内オアゾから日本橋を経て箱崎・人形町まで歩いたので、正直言ってけっこう疲れていたが、これらをすっかり平らげる頃には疲労感がすっかりなくなっていた。こういう上質のお店は、是非関西にも出店して頂きたいものである。


ジャン・ポール・エヴァン(1)

2004年12月05日 23時06分05秒 | フランス
とうとう行って来た。新宿伊勢丹地下一階にあるジャン・ポール・エヴァンのお店。噂どおり店内に入るには、ドアボーイに扉を開けてもらわないと入れない構造になっている。ドアはカラフルに彩られたパンチングをガラスに貼ったもので、そのパンチングの小さな穴越しに店内を見渡す限り、おば・・・いえマダムばかり。内装はダークブラウンを基調としたものでどこからどこまでが装飾でどこからどこまでがショコラだか・・・。

奥のカウンターに並ぶ九種のマカロンがぁ!!右手方向には冬季限定の巨大モンブランがあったが、そんなものには眼もくれずに、ショコラマカロンの詰め合わせセット16個入り2400円(税抜)を購入。単品では一個185円するが、よくよく考えるとかなり高い!親指と人差し指で作るOKの輪の中にすっぽりと入ってしまう大きさのガトーショコラである。けど、高いと考えてしまうのは、きっと私の所得が低いせいであろう。

帰宅後に親指と人差し指で恐る恐る持ち上げて半分だけ口に含んでみる。私の知っている「マカロン」よりも中身はしっとりとしていて、表面の殻の部分はものすごく薄く仕上がっていた。なので、断面部分がボロボロとこぼれ落ちないようになっている。オールショコラのマカロンである。とても上品な味である。まさに非の打ち所のない最良の仕上がりである。これは、まさに「あの価格に見合う商品である」と私は素直に思った。