まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

ぺこロン

2004年12月19日 17時39分51秒 | フランス
今月のマイブームはフランスの伝統的なガトー、マカロンである。どりあんさんのサイトで頂いた情報によると、かの不二家でもマカロンを販売しているということなので早速、梅田まで買いに走る。

http://www.fujiya-peko.co.jp/brand/gift/018.html

商品名はななんと「マカロン・パリジェンヌ」。アンリ・シャルパンティエ、ジャン・ポール・エヴァンに引き続き3つ目の挑戦である。今回は、美味しさを求めてという意図は無く、どちらかというと不二家というブランドにおけるチープさが、マカロンというフランス菓子にどういう風に現れているかということを体感し、かつネタとして皆さんにご紹介するつもりでいたのである。

だがしかし、どうだろう!これが意外にも美味しいのだ。エヴァンのしっとりとした質感は全く無く、表面も中身もけっこうパサパサしていて隙間だらけだし、アンリのように気品を感じさせるようなフレーバーも味覚・嗅覚から感じることはできなかった。例のごとく大量生産されたお菓子であった。

6つセットで720円だから一連の不二家商品から見ると若干割高に思えるかもしれないが、日本で販売されているマカロンの中では平均よりも安価な部類に入るのではないかと思う。その商品のもつ、「大衆的な」感じが「いい加減なラテン気質」を彷彿とさせていた。

ある人からこんな話を聞いたことがある。
『フランス人は食べ物を口に含んだときの唾液の分泌量が日本人と比べ多いので、カタイ生地のフランスパンはフランス人のカラダに適合した食べ物なのである』

これが本当ならば、きっとマカロンの生地もパサパサしているはずである。とすると、適当な隙間とパサパサ感が詰まった不二家のぺこロン・・・いや、パリジェンヌがいちばん本場の舌触りに近いのではないかと思う。

ちなみに、ぺこロンという食べ物は存在しない。なぜなら私が勝手に名づけた名前だから・・・。