ルート147の分岐、糸魚川を諦めてR19、R18を伝って直江津を目指す。
TETさんからのメールによると松本~直江津137kmですね。
今日中の日本海到着は無理になっちゃった。
で、R403との三叉路、木戸の交差点から先で完全に日が暮れた。
街灯ないッスよ!
あとで地図を見れば犀川に沿って北上してるわけだけど、路側帯以外何も見えないッス。
腹減ってるけど、こんなとこに店なんて期待できない、というか自販機すらない。
徐々にアップダウンが始まります。
犀川の水の音と、その反対側は真っ暗な山。怖いッス。お化けが怖いッス。
たとえば、後ろからロード海苔がやってきて、
抜かしざまに「お疲れ様~♪」なんて言ったら心臓麻痺で死ぬぞ。
真っ暗な中で時々抜かしていく車のライトが恐くもあり懐かしくもある。
分岐を出発して1時間25分後の19時46分に道の駅・長野市大田物産センターに着いた。
ここまで276.1km、茅ヶ崎を出て13時間30分
もう店は開いていないね。でも灯りと暖かいコーヒーがあるッス。
さてと、…パンクです
諦めるわけには行きませんね、山の中ですから。
それに少し観念したよ、あんたに付き合いましょう。
真っ暗な中で標識がかすかに浮かぶ。自転車の灯りでは見えないのでカメラのフラッシュで確認。
上越98km、この上越=直江津なのかな
20時45分、ようやく懐かしい灯りが見えた。セブンイレブン。
そして、遅い夕食。こうなりゃご馳走です。
恒例の…
パンク修理をして、コンビニにたむろしているこの辺の若者たちと話す。
「すげぇ、マジ行くッスか」みたいな話で盛り上がり、
「じゃあ!」
「がんばってくださーい!」
で、またがろうとしたら空気抜けていたよ…。格好悪ぃ~。
どうやら直したつもりのチューブ、イージーパッチを貼るのが下手だったんだね。
再び衆目のもとでのパンク修理。5回目、もう惰性ッス。
22時30分、長野市街への入り口、稲里西交差点で300kmになった。
ブルベだと16時間15分だね。完走だ。
R18号は犀川を離れ、北国街道という名前になり鳥居川に沿って遡上する。
途端にぼんやりと登坂斜線とか書いてあるのが見える真っ暗な山道。
怖いッス、本当に。
そして、長野県、でかすぎ!
久しぶりの灯り、信越随道。ここで0時ジャスト。
ここまで331.7km、もう13時間も漕いでいる
お化けでそうじゃない?
信越随道っていうから県境かと思ったら、まだ長野県…。
三水村のセブンイレブンの店員さんに道を聞く、
「まだ信濃町まで登りですよ。その次が新潟県です。野尻湖の脇を通りますよ。」
ありがと。でもね、真っ暗で野尻湖見えないと思う、多分。
再び真っ暗な中を走り出す。
「電池切れたらどうすんのかな」とか不吉な考えが頭に浮かぶ。
「ようこそ信濃町へ」を過ぎ、徐々に道は下りに。
下り始めると今度は寒い、マジで寒いッス。
暖かいものが欲しい。缶コーヒーでもいいんだけど。
そして、腹に巻く新聞紙、…落ちているエロ本だっていい。
猛烈に眠かった。
1時00分、野尻湖の先に2件のドライブイン、思わず駆け込んだ。
「高原ドライブイン」は閉店の準備だったけど、「お茶くらい出すよ」と入れてもらった。
最高に美味い!と感じた豚汁だったなあ。400円。
仮眠はできなかったけど、店のマスターは気さくな人で楽しい時間になった。
県境まではあとわずかだと言う。そして、ここからはコンビニもあるよ、と。
走り出すと、寒くて我慢できない。妙高高原だもん。
1時35分、信越大橋で県境を越えた
ここまで茅ヶ崎から350.1km、約14時間漕いできた。
ここからはずっと下りが続く。
しかし、路面が荒れている。気を抜くと自転車が跳ね上がるほどの段差。
もうパンクはアウトなんだよ。
そして、やはり暗い。
自転車のライトで反射する路側帯がかろうじて見えるだけ。
寒い。歯が鳴り出す。
新潟に入って最初のコンビニで新潟の地図を買った。
初めて合併によって直江津=上越市だということを知った。
「何でもいいんです、包装紙のような紙をください」
お兄さんが、バックヤードから失敗した包装紙を持ってきてくれた。
これをアンダーウェアの上に巻き、タオルを首から巻いた。
走り出すも寒さは変わらず、さらに下り坂では眠くなる。
ファミレス、ゲームセンター、何でもいい暖かくて眠れる場所。
どこか逃げ込める場所を探した。コインランドリーでも…、あるわけないッス。
大きな物産センターの駐車場に身障者用のトイレの明かりが見えた。
恥ずかしい話だが、ここしかないと思ったよ。
この時間なら迷惑はかけないよね。
4~5台の車がエンジンをかけたままシートを倒していた。いいなあ。
トイレの中を確認するときれいだった。
自転車を持ち込んで鍵をかけて床に座る。冷たいのでさっき買った地図を敷く。
10分くらいかな、少し寝たけど寒くて起きたよ。もう、振るえちゃって寝られない。
仕方ないので走り出す。
下りだと勝手に速度が出てしまう、これが寒いわけだ。
そこでブレーキを握り速度を殺しながら、ペダルを回し続けた。
一生懸命漕いでも20~25km/hになるようにブレーキをかけ続けた。
お陰で眠くはないし体は温かくなるが、えらい疲れるじゃん…。馬鹿みたいだし。
下るにつれて気温が高くなってきた。
でも同時に下り坂は終わるので結局自力で漕がなくちゃいけないね。
県境から2時間ちょい、やっと見えた!
そして3時45分、日本海を見た。
公園のトイレで顔と体を洗い、新しいジャージに着替えて夜明けを待った。
ちょっと思わぬ方向から朝日が上がっていた。
疲れたッス。何となくが日本を横断しちゃいましたね。
21時間30分、漕いでいた時間15時間30分でした。
帰りは、実は…。
◇茅ヶ崎~日本海ラン◇
自宅を出てから直江津の駅に着くまで
400.81km 15時間55分 平均速度25.18km/h
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やっぱりいいな~。こういうの。
初回に勝る挑戦はありませんねー!
しかもAve 25台を確認。むぬぅ。
直江津集合!です。
自分でも驚くよね、5月に行ってる。
寒いわけッス(^^
夜の18号は怖かったなぁ。
自転車はやっぱ、最高ですね。(^。^)
一瞬、一秒が生きるチャンスって感じがするのは、ビールを超えて日本酒の人となっているからではありません(^。^)
直江津集合!の意味がなんとなくわかりました。
昨日はありがとうございました。
生きて帰れました(笑)
諏訪湖エントリーは気持ちよさが伝わるいいランでしたね。
のんびり景色を楽しむとか、土地土地の名所や美味いものを楽しむとか…。
僕はそれができないからなあ。
逆にうらやましいッス。
◇UCくん
いやいや、UC君の若さとバイタリティがあれば
行けちゃうと思うよ。
ブロックタイヤ&フラットペダルで長野まで行っちゃったし。
で、今宣言したの?
なんつーか、強靭な精神力が無いと走りきれませんよね。さすがmasaさんです。
こりゃなんつかオレも・・・。諏訪湖か・・・
ワタシは富士見峠で、もうイヤです。
◇ひとさん
ありがとう、です。
そうですね、
僕は早いわけでもないし、強いわけでもないんです。
本当に趣味の延長って感じで、
練習もしない、腹筋なんて面倒。
糸魚川ファストランとかのトップライダーから見れば
なんじゃい?というほどのものかもしれませんけど、
普通の中年、普通の機材、普通の小遣いでがんばってます。
ただ、自転車が好きだなぁという気持ちで走れるんでしょうかね。
パンクは何なんでしょう?
全部理由が違うみたいなんですよ。
夜も気持ちいいと感じることのほうが多いのですが、
延々と続く知らない道で、しかも真っ暗というのが駄目でした。
ぼんやり見える路側帯も交差点では左に曲がっていってしまいます。
何度左に曲がってしまうところだったか。
それと、色の違いが大きな段差に見えたり。
鉄下駄さんは、夜が似合っています。
昼間なら猫とか犬の近く。
◇ショーゴ君
そうだね、何らかで漕いでいない時間が6時間以上あるんだから。
そこでは補給もあれば、パンクとの格闘もある。
ウィンドブレーカーを着たり、腹に紙を巻いたり、
便所で寝たり、ドライブインで温まったり。
今回は寒さに参りました。
そうだよねぇ、引き止めてたもんね(笑)
ただね、あの時特急とかに乗るためのお金がなかったのさ。
コンビニATMはお休みだったし、
鈍行だと時間的に帰れないしね。
一応、同日のゴールインネタは残しました。
自身ちょい悔しい。
早起きとパンクしないこと、道間違えないこと!
◇自転車通勤チャリダーさん
僕は太平洋が近いですからね。
ただ、たった5.5kmですが、面倒くさがりなんで、
いいモチベーション維持になりました。
寒さには本当に参りました。
路上で寝ているダンプやトレーラーの運転手に
車の中で眠らせてくださいと何度お願いしてみようかと思ったか。
もう少ししたらいい季節ですね。
ひたすら街道を走り続けてはるか先の日本海・・・それも途中泊なし。
人間ってすごいんですね。もちろん、いろいろな競技でもっとハードなものもあるのでしょうが、
ひょいっと行ってくるかって感じに見えてしまいまうのがとてもすごいです。
ドラマになりますよ。
masaさんがひたすらペダルを回し続ける姿が見えるようでした。
パンクは一度くせになると元のようにはもどら
ないのでしょうか。実のところパンクしないタ
イヤを履いているので経験が余りありません・・・。
夜中になると山の匂いといいますか、夜露の肌
ざわりが気持ちよくなってホッとすると思うの
ですが、それは私のほうがヘンなのかも?
しっかり太平洋まで戻ってる。
私がやるとしたら往復70kmぐらいかな
東京湾も太平洋と認められるなら
往復15kmぐらい
本州横断、そんなに甘くないことが良く分かりました。
寒い中走り続けるってとてもつらいですよね。
(それももう後戻りできない距離で)
私もいつかはチャレンジしてみたいな。
夜走るのは危ないから無茶しないで帰って来いって言ったと思うんだけどなぁ・・・。(^^;