あぁ、湘南の夜は更けて

腱鞘炎やら靭帯断裂やら鎖骨骨折やら…忙しいッス。
自転車通勤往復100kmは、そんなこんなで自粛してました。

4.09 富士新五合目2400mの世界へ一足お先に!~170km

2006年04月11日 | 自転車・どこかへ行こう
ようやくのエントリーです^^;
しかも、すげぇ長いし(写真ばかりですが、ね)。
 下まで行くのが面倒なんで読まずにコメントする?(笑)

4月9日の日曜日は貴重な晴れの日、
北西の風らしいけど、その北西を目指します。
4月21日に表富士・新五合目までのマイカー規制が解除されるらしい。
そしたら富士は車とモーターバイクだらけだもんなぁ。
そして来週は房総オフ、ってことは今週しかない。
TETさんを誘うもお仕事、げーりー隊長は先約あり。
もったいないけど一人で行っちゃいましょう。

朝5時半、バナナを食べてさあ出発です。
相模川から見る富士山は中腹に雪が被ってます。
その2400mまで駆け上がりますので完全防寒の冬のスタイルだよ。

早川を渡る三枚橋。ここは曲がりませんよ、もちろん。

ここを行けば坂ヘタレを詐称しているTETさんが
フロントセンターで登りきった箱根旧道の七曲がりが待っています。

1時間15分後、箱根湯本駅に到着。

ここまで32.97km(1時間10分、平均速度28.26km/h)


5.13に隊長が黒たまごオフを企画しているまさにそのルートを行きます。
実はこの箱根路、今日が初体験。ドキドキです。
以前MTBで箱根駅伝を追走したとき、
駅伝ランナーの早さについていけず引き返しているッス。嫌なイメージ。

宮ノ下でR1と分かれてR138で仙石原へ向かいます。
途中のさくら橋、右岸はソメイヨシノ、左岸は枝垂桜が続く。

思わず写真をパチリ(本当は休憩)

ここは、ちょくしーん!

ここから峠を越えて静岡県御殿場を目指します。
といっても標高810mの乙女峠は長いトンネル。ちと怖いよなあ。
ってことで距離は稼ぎますが、ここから標高910mの長尾峠を目指します。

長尾峠への分岐。


これが大正解!
傾斜は緩く、まさにサイクリングモード。
9.18熱海~箱根蹴り倒しツアーの十国峠から箱根峠までの
気持ちいいアプローチを思い出す。

さらに…、わぉ、左手に芦ノ湖!

大湧谷も見えるじゃん。


長尾峠の隧道を抜けると…

ばーん! ふ、じ、さ、んっ!

ここまで48.06km(2時間10分、平均速度22.18km/h)


箱根を超えると左手に芦ノ湖が見下ろせ、隋道を抜けると目の前に富士山が迫る。
昔の旅人もこうやって感動したのかな?

ここから、すそ野の町御殿場まで標高差約450mを一気に下りまーす。

もったいないッスけどね、仕方ない。

9時00分、御殿場で補給だね。クリームパンは補給に向かないかな?

ここまで64.40km(2時間51分、平均速度22.60km/h)


ここから県道23号線で標高1300mの太郎坊を目指します。

富士を真っ直ぐ目の前に走り続け、

「馬返し、馬方がUターンした所」、海抜1000mは越えたねぇ。


最後にいくつかの九十九折りを超えるとようやく太郎坊にたどり着いた。

ここまで78.68km(3時間59分、平均速度19.75km/h)

14kmをひたすら登ってきたんだ。
平均速度ががた落ち、もうほぼ売り切れたような感じッス。
景色が雄大すぎるのと真っ直ぐ富士に登っていくので傾斜がよくつかめない。

ここからはほぼ標高1300~1400mのアプローチで外周を左回りに進みます。
常に右手に富士山だよ、でかいッス外周。


南富士エバーグリーンラインの終点、水ヶ塚公園でひと休み。
パーキングにはモーターバイク海苔が溢れてましたねぇ。
外国人が僕を指差し「ちゃりんこー」と日本語で言ってますよ。
「ちゃりんこっ」と答えておきました。

さて、ここから13kmの道のりで1460mから2400mまで登りましょう。

本当は疲れていたんで止めちゃおうかと逡巡してました。
自動車通行止めだから自転車もなぁ、とか…、
せっかく来たんだからもったいないなぁ、とか…。
旧料金所の閉鎖チェーン前で躊躇っていると、トレック海苔が後から来て
「こんにちは~」の挨拶と共にふわっと駆け上がっていっちゃった。
それが合図になって僕も走り出したよ、彼の早さにはまったくついていけないけどね。

単独事故だけは気をつけなくちゃね。マイカー規制が解除されるまで発見されないぞ。
まったくの静寂になってしまった。
太腿が張ってきて速度も10km/hがめい一杯。


写真を撮る振りして何度も脚をつきます。いいんです、一人の世界ですから。

1800mを超えると雪景色ですね、路上にもところどころ雪が残ってる。

1900m、七曲がり真っ最中、といっても傾斜は一定なんだけどね。

そして、12時30分、標高2400mの新富士五合目に着いた。

ここまで98.80km(5時間46分、平均速度17.14km/h)

御殿場の街から標高差2000m弱の世界です。
ってさ、雪に埋もれちゃってるじゃん。登山道も案内の看板も雪の中。
しっかも寒いッス。レストハウスの前まで雪の中を歩いたからシューズの中が冷たいッス。
眼前には裾野に拡がる街と駿河湾が見えるはずだったんですけど、
…白く霞んで見えない…orz

お、おや? まじッスか、パンクですよ、パンク。
大魔王は五合目まで追いかけてきた。凹みますねぇ。

タイヤを調べると、長さ1㎝、太さ0.5mmくらいのステンレスの針金が刺さってるwwww
あり得ない。
ポンプでえっちら空気を入れますけど6気圧~7気圧がいいとこでしょうか。
下りが不安ですよ。
「春の富士、パンクしても一人、転倒しても一人」の世界です。
本当は右回りに富士を一周回ってやろうと考えていたんですけど、
この瞬間にその野望もしぼみました。

さて、しっかり防寒対策をして下るわけだけど、
これが雪の上を撫でていく空気ですから冷たい冷たい!
鼻水が出てきます…、が、30~40km/hで下ってるわけで鼻拭けません。
ましてや鼻かむなんて不可能ッス。
県道152号、県道180号とひたすら距離にして30km以上を下り続けますが、
その間鼻水は流れるがまま。
カーブでは、右に左に鼻水が飛んでいきます。

さよなら富士山

歯までがちがち鳴り始めたよ。がちがちがちがちがち…ずっずーずる

おぉ!久しぶりの信号機が見えたよ!
タイミングよく篠坂の交差点が赤でようやく止まれた。
と左手に自動販売機、温かい缶コーヒーが110円。ありがたや。
富士山を一周するならここを右折して県道72号を行かなくちゃいけないんだけど、
何やら道がずうっと登っている。
見ない振りしちゃいましたよ。
そのまま海まで下っちゃおう、つまり挫折ッス。

おぉ!久しぶりのコンビニが見えたよ!
14時15分、富士宮万野原のファミマで昼食を買い込んだ。

ここまで130.64km(6時間48分、平均速度19.21km/h)

五合目から30kmを漕がずにやってきた。
駐車場に座って飯を食ってると、今日は暖かい日なんだって気づいた。
しっかし、1時間ずっと下りっぱなしだったんで、完全に鼻風邪ッス。

富士宮駅からJRで輪行かな、とも思ったんだけど、地図を見れば海までわずか。
そして、そこには田子の浦がある。
「田子の浦に うちいでて見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪はふりつつ 山辺赤人」
を見たくなったぞ。

ってことで田子の浦港@15時25分

バカですね~、自分。
富士山から駿河湾が霞んでたんだから、こっちからも見えるわけないじゃん。

海辺に出てみると、おや!サイクリングロード。
どこまで行くのかしら、と走り出す。
ずっと登りっぱなしだったり、下りっぱなしだった一日だったので
完全フラットな道が気持ちいいッス。逆風ってのが、まあ挨拶でしたが。

平地サイコー!


ってことで気づけば約15km走って沼津の千本松公園に着きました。わお!

沼津駅@16時39分

ここまで170.75km(8時間24分、平均速度20.33km/h)


素晴らしく長い、そして雄大な景色を眺めた一日がここで終わりです。


と、ここで最後にビッグプレゼント!
僕が着いたのと同じくしてGIOSのカーボンが沼津駅に到着。
それがタローくんでした。

◇本日の自転車◇
今日も雨で自転車は休みです。
0.00km

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9 コメント

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じっくり読んでみると (sugaken)
2006-04-11 22:20:25
車で何度か走ってる道もあったので、じっくり読んでみると「自転車で走るようなとこじゃないっすよ」って思いました。

房総は、こんなコースを走ってるmasaさん達と一緒に走るんだと思うと、急に心配になってきました、マジで。
ふらっと?・・・ (タカ)
2006-04-11 22:55:52
ひゃくななじゅっきろ!ってのがすごいっす・・・わたしオートバイも乗るのですが、あそこをチャリでってのは想像できません・・・外人さんもビックリするのわかります(爆)

・・・ビアンキ改造計画、本日コンパクトクランク投入して完了いたしました!お小遣い帳も息子より少なくなり・・・
待ってました! (境川のmasa)
2006-04-12 00:21:17
ようやく更新ですね。



知ってる風景は「ちょくし~ん」のところまで。

あとは地図を片手に標高2400メートルまでの旅を楽しませていただきました。

読んでる方も、何だか走っている気分になって疲れました。



今月下旬に私も富士山を見に行く予定です。

北からですが・・・
大食いしてる場合じゃなかった。(TεT;) (TET)
2006-04-12 05:07:40
会心のエントリーですね。v(^o^)v



ご一緒したかったな・・・と。

しかも今週天気悪くて乗れないし・・・。

うらやましくて悔しい。(TεT;) 
流石です! (鹿之助)
2006-04-12 09:59:25
masaさんのエントリーを見てると、坂が全く辛そうじゃないですよね。

これなら僕も…と思わせておいて実は激坂を登っている光景が浮かびます。

と、騙されて婆娑羅峠に連れて行かれたのをまだ恨んでまーす(笑)
富士山まで自走… (げーりー)
2006-04-12 12:44:06
…。

masaさんが上ったのは、恐らく表富士ヒルクライムの会場になるところでしょうか。激坂ヒルクライムの部類に入っていたような気が…。すごいなぁ…。
そんなこと (masa)
2006-04-12 23:03:12
◇sugakenさん

僕は強くないですよ。

五合目までの登坂でも思い切り置いていかれたし。

ただ、遠~~~くまでとか、天まで登ろうとか、

そう思うと頑張れるんです。

普段は普通です。っていうか練習してる人より遅いッス、確実に。

富士の傾斜は本当に一定なのです。

だから心構えがあれば登れます。



◇タカさん

外人さんはびっくりしてなかったッスよ。

ただ普通に「ちゃりんこー」って言ってました。

きつかったけど、

きっと素晴らしい景色が待っていると信じて登りました。

でも、何も見えなかった…orz
いつでもいける (masa)
2006-04-12 23:06:28
◇境川のmasaさん

地図を片手に見る、正しいです。

ありがとうございました。

ただ、これは挫折のエントリーなんです、本当は。

多くのブロガーが右回りを難なくこなしているんです。

だからリベンジします。一緒にどおッスか?



◇TETさん

21日までにはまだ日があります。

明け番もあるでしょ(笑)

右回り一周をやって欲しいなあ。

輪行もなし、なんて。

僕がリベンジする前に!
辛いですよ、足着いてるし (masa)
2006-04-12 23:11:04
◇鹿之助さん

生きていましたね(笑)

坂…、辛いですし嫌いです。

でも、登ったあとに得られる景色や空気が好きです。

今回7人のローディーとすれ違ったけど、

みんな早かったッスよ。

僕はタフじゃない。



蛇石峠、婆沙羅峠は良かったでしょ。

恨まれるなんて(笑)



◇げーりー隊長

表富士ヒルクライムっていうのがあるんだ。

隊長!今度行くぞ!

補給は隊長のお父さんが作ったオニギリだ!

僕の分もよろしく。



で、激坂じゃなかったよ、多分。

熱海峠やヤビツ峠の方がきつい。

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