大ヒットしている映画『トップガン・マーベリック』を見ました。最新の映像技術を駆使しながらも、伝統的な「懐かしい」アメリカ映画の構造をしっかりと押さえた面白い映画でした。
最近忙しすぎて映画を見に行くのも1か月ぶりでした。忙しさのピークがようやく抜け、肩の凝らない映画を見ようとこの映画を選びました。公開からかなりたっているので、観客数が減るのだと思っていたら、予約の画面がどんどん埋まっていきます。あわてて予約して劇場に行くと、すでに劇場は満杯。見られなくて帰っていく人がたくさんいました。(ただしとても狭い劇場ではありました。)最近の映画の中では大ヒット作と言っていいのではないでしょうか。
この映画の良さは、伝統的な「正義・友情・努力」という価値観です。そしてそれらによって人間は不可能を可能にするという、「人間賛歌」です。根底にある価値観は、定番ではあるわけですが、だからこそ安心して見ていられます。
さらには飛行機のゲーム的な「曲芸飛行」。ありえないような飛行技術は目がはなせません。「そんなバカな。」と叫びたくなることもたくさんありますが、そこが娯楽映画のいいところです。
もちろん、平和主義者の私としては戦争を肯定するともとれる内容に違和感を覚えることもないわけではないのですが。映画は映画です。表現を狭めてはいけません。そこから先はまた別の次元の問題です。
気分がスキっとして帰ってきました。