とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

今の日本は「欲しがりません勝つまでは」状況になっている

2021-06-12 10:46:53 | 政治
 日本政府とIOCはどうしてもオリンピックを開催したいようである。しかも観客を入れてだ。それに対して多くの人が反対の声をあげている。

 普通ならば議論がなされるべきだ。しかし政府は議論を避けている。菅総理は「ボケ老人」を演じているかのような迷答弁を繰り返し、閣僚は論点をずらすだけである。オリンピックを開催するための何らかの意見は言ってはいるが、その根拠がないのである。オリンピックを開催しても大丈夫なのだという科学的な裏付けがない。

 おそらく経済的な問題が一番の根本にあるのであろう。だったらその状況をしっかりと示してほしい。オリンピックを延期できない本当の理由はなんなのか、オリンピックを開催しなかった場合の経済的な損失はどうなるのか。国がどれだけ補償するのか、東京都がどれだけ補償するのか。どの企業がどれだけ損害を被るのか。オリンピックに観客を入れて行わないとどれだけの損害がでるのか。など、試算を出していただきたい。その上で、そうすればそれを最小限にとどめることができるのかを議論することができる。

 日本が本当に経済危機に陥るというのならば、日本国民全体で理解し、一丸となって対応しなければならない。もしそうでないならば、一部の企業のために政府が便宜を図っているということになる。そんなことのためにオリンピックをする必要はあるまい。

 みんなただ単に反対しているわけではあるまい。納得できるような説明がないということに不信感を感じているのであり、そんな納得できないことに協力するために活動を制限されることに怒りを覚えているのである。

 今のままでは、オリンピックを開催するために国民はただ我慢しなさいと言われているだけである。「欲しがりません勝つまでは」とまったく同じである。
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