とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

みんなが共犯者

2021-06-20 11:26:09 | 社会
 オリンピックが、1万人の観客を入れて開催され、さらに今日は開会式は2万人の観客を入れると言う憶測報道まで出てきた。感染病の専門家の意見を無視しての暴挙であることは明らかだ。多くの人の意見は同じはずだ。

 しかし世の中は動かない。その理由はみんなが共犯者であるからである。オリンピックを開催しないことの経済的な損失が大きすぎる。イベント会社は存続の危機だろうし、旅行関係の業者も厳しい。スポンサー企業だってスポンサー料が大損だ。テレビ局はオリンピック特需を失い、しかも経済の悪化はスポンサーの撤退につながる。みんなにとっていいことはない。

 みんながオリンピックの有観客開催が望ましいとは思わないでいながら、それを言うことにもためらいがあるのだ。だから政府の姿勢に強く言えない。強く言えなくなれば、人間だれでも自分を正論化するための理屈を考え始める。それが「選手たちのため」である。選手たちは人生をかけてオリンピックを目指した来た。だからみんなで応援しなければならない、という理屈で納得しようとする。しかしこれには別次元のことを同じ土俵に乗っけてしまうと言う論理の混乱がある。無観客であろうがそれは可能なのだから。

 「忖度」という言葉が流行ったが、日本中が「忖度」し、もはや正しいことが見えなくなっている。みんなが共犯者である。

 こういう国だからこそ、学校でも職場でもいじめが横行し、かつては太平洋戦争がおこったのだという気がする。

 覚悟はできているのか、と自分に問い詰める。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする