アンジャッシュの渡部健さんの記者会見の話題がワイドショー、そしてネットで大きく取り上げられた。この異様な光景は何を意味していたのだろうか。
そもそも不倫の問題は当事者とその家族の問題である。周りの人間が話題にするような問題ではない。私の周辺の人もそういう感覚だった。「なんで記者会見なんかしなければいけないのだろう。」「なんでこんなに大騒ぎしているのだろう。」というのが当たり前の感覚であり、それ以上の対応があってはいけないはずだ。
それなのにワイドショーは大盛り上がりになり、レポーターの対応を含めてコメンテーターの発言が相次いだ。記者会見の場はいじめ中継になり、コメンテーターのコメントは目立ちたいという気持ちが丸見えのものであった。そもそもコメントすべきことでないことに対してコメントしているのだから、多くの人にとっては見世物小屋の出し物のようにしか見えない。
テレビの劣化がここまで来てしまったことが残念でたまらない。努力を続けているテレビ関係者のためにもワイドショー村の住民たちを解放してもらいたい。