3時間を超える映画だったので耐えられる自信がなく、ビビッて見るのをやめようかとあきらめかけていたのですが、見てよかった。本当にいい映画です。
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
キャスト:トム・シリング、セバスチャン・コッホ、パウラ・ベーア、ザスキア・ローゼンダール、オリヴァー・マスッチ、イナ・ヴァイセ
現代美術界の巨匠、ゲルハルト・リヒターをモデルにした作品。リヒターはまだ現役です。彼が美術家として認めれるまでの半生を描いています。どこまでが事実なのかはわからないのですが、さまざまな出来事が自分を作り上げていくことがじんわりと伝わってきます。
美術の教授が「自分を評価できるのは自分だけだ。」という内容のことを言います。この言葉が心に残ります。
自分が自分の人生をいかに悪いものだと思っても、それは自分です。そんな自分でも常に前を向いて生きてきたのです。他人の目で自分を見る必要はありません。自分の目で自分をしっかりと見つめることが大切なのです。
バスのクラクションを浴びるラストシーンは言葉にならない感動が寄せてきました。