とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

『新聞記者』が日本アカデミー賞

2020-03-09 07:12:30 | 映画
 映画『新聞記者』が日本アカデミー賞を受賞した。画期的な出来事である。

 日本アカデミー賞についてはこれまであまり関心がなかった。出来レースのような印象しかなかった。映画会社の力関係で決まってしまうような印象しかなかったのだ。しかも近年の日本アカデミー賞の受賞作を見ると、日本映画のレベルの低さしか感じなかった。だからやってるなという印象しかなかった。今年のノミネート(優秀賞)作を見ても知らない映画ばかり。知っているのは『新聞記者』だけだが、これはあきらかに安倍政権を批判した映画なので、受賞(最優秀賞)するとは思っていなかった。しかし受賞したのである。これは大きな出来事だと言っていい。世の中の雰囲気が変わり始めたのかもしれないという淡い期待を抱かせる出来事だった。

 それにしても去年の日本映画はパッとしなかった。映画の興行成績は上がっているのに、質がともなっていないのだろうか。しかし去年見た映画の中でも『よこがお』のような地味だけどすばらしい映画もあるようだ。日本の映画人もきっと頑張っているのだと思う。そのがんばりが見えてこないことが大きな問題なのではないかと思わる。日本の映画業界に構造的な問題があるのではないか。それが好調な興行成績のおかげで見えてこないのではないか。そんな風に感じられる。

 いい映画が生まれる環境をできることを期待する。

コメント (2)
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