とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

ドキュメンタリー映画『春画と日本人』を見ました

2020-03-04 06:19:27 | 映画
 ドキュメンタリー映画『春画と日本人』を見ました。とても興味深い内容でした。文化と芸術について考えさせられる映画です。

 2015年に開催された日本初となる大規模な春画展の開催までの道のりを追ったドキュメンタリーです。2015年に永青文庫で開幕した春画展は、会期中21万人もの来場者が訪れる大成功を収めました。しかし、展覧会開催までの道のりは平坦なものではありませんでした。海外では美術品として高く評価されている春画の展示が、なぜ日本ではスムーズにいかないのか。なぜ21万人もの観覧者が訪れたのか。この展覧会を大成功へと導いた人々を追いながら、春画と日本人をめぐるさまざまな謎に迫っていきます。

 春画というのは性行為の描写をした絵です。今ならばエロ本。あるいはアダルト動画かもしれません。しかし、芸術的価値は高く、デフォルメされた表現はピカソに影響を与えているとも考えられますし、色使いは多くの芸術家に称賛されています。

 このような芸術が、一方では風俗的な意味でタブーとされ、権力によって抹消されるということもありました。性の表現はいつの時代にもあります。性表現の社会的な立場を探ることは社会を支配していた思想を表します。

 春画を追うことによってたくさんのことを考えることができるようです。

 
コメント (1)
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