とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

働き方改革と労働力不足

2019-02-03 18:14:24 | 社会
 「働き方改革」と「労働力不足」の関連がどうも腑に落ちない。労働力が不足するのなら一人の人が多く働いたほうがいいに決まっている。それなのになぜこの状況が同時に発生するのか。考えてみた。

 回転ずしの「スシロー」が今月5日と6日の2日間を一斉休業すると発表した。これはもちろん「働き方改革」の一環ということであるが、これは労働力不足のせいでもある。なぜ労働力がこんなに不足したのか。もちろん少子化のせいであるが、一方では団塊の世代が本格的にリタイアしたせいでもある。現在、毎年のように高齢者の日本人労働力人口が急激に減り、若い新卒者の労働者が急激に減っている。だから異常なスピードで労働力が不足している状況なのである。

 疑問に感じるのはこの傾向はずっと前から続いていたはずなのに、なぜ10年ほど前まであんなに求人が少なかったのだろうか。これはおそらくバブル経済の破綻の影響がここまで続いたせいであり、日本政府も何も対策をたてていなかったからである。

 今回アベノミクスによって求人が増えたように首相は主張するが、あきらかにこれは嘘である。もはや求人不足がどうしようもない状況に追い込まれていた企業が、ようやく動き始めたからなのだ。

 とは言え私は経済は素人なのでよくわからない。だから本当はアベノミクスは成功している可能性は否定できない。しかしだれも現在の状況をきちんと説明していないというのは明らかにおかしい。

 なにもわからないまま「働き方改革」法案は施行されようとしている。こんなことでいいのだろうか。わかりやすく現在の状況を説明してくれるような優れた経済学者やジャーナリストが必要である。
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