東京大学教授野矢茂樹氏による日本語の論理の入門書である。東大の教科書としても使用しているらしい。文の接続関係から始まり、文の構造、そして論証の方法へと進んでいく。一冊じっくりと読み、練習問題をこなしていけば、論理の基礎が身につく、とまではいかないかもしれないが、少なくとも、論理の重要性についての基本的な心構えは備わるようになる。
この本で書かれているような論理の基礎知識は本来学校教育の中でしっかりと教えなければならないものである。しかし、現在の学校教育の中ではほとんど教えられていない。この結果、日本人は論理的な思考が苦手になっている。その結果、議論はつねにかみ合わず、結果として感情的な話し合いしかできない状態に陥っている。国語教師として大いに反省する。
論理能力を育てることは、数学力を育てることにもつながる。また自然科学、社会科学にとっても重要な基礎能力である。論理能力を育てる授業はやはり国語科の中で行うことが一番であり、そのことをこれまで放置してきてしまったことは非難されるべきことだと思われる。基礎的な論理能力を育てる教育をおこなうことは教育改革の大きなテーマである。
この本で書かれているような論理の基礎知識は本来学校教育の中でしっかりと教えなければならないものである。しかし、現在の学校教育の中ではほとんど教えられていない。この結果、日本人は論理的な思考が苦手になっている。その結果、議論はつねにかみ合わず、結果として感情的な話し合いしかできない状態に陥っている。国語教師として大いに反省する。
論理能力を育てることは、数学力を育てることにもつながる。また自然科学、社会科学にとっても重要な基礎能力である。論理能力を育てる授業はやはり国語科の中で行うことが一番であり、そのことをこれまで放置してきてしまったことは非難されるべきことだと思われる。基礎的な論理能力を育てる教育をおこなうことは教育改革の大きなテーマである。