先日の 「本 de てつがくカフェ」 はたいへん盛り上がりました。
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」 を読み返したときは、
これでどんな哲学的対話ができるんだろうかと若干不安になっていたのですが、
よくわからない物語ほど、みんなで意見を出しあうとさまざまな角度から気づきが与えられ、
一人で読んでいたときにはとうてい思いつかなかった問題をたくさん掘り起こすことができました。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。
さて、日程がまるっきりかぶってしまったために、
このブログでご紹介したオケの定演は聴きに行くことができませんでした。
どなたか行かれた方がいらっしゃいましたら、感想を教えてください。
音楽イベントがもうひとつ残っています。
こちらです。
福大混声合唱団の定期演奏会ですね。
来週の水曜日12月28日 (水) です。
これも福島市音楽堂で開催されます。
ぼくの誕生日だけど、会議が入らなければ行きたいのですがはたしてどうなることやら。
ところで、駅から登校してくるとこんな立て看が立っているのを見たことあるのではないでしょうか?
音楽棟と体育棟のあいだあたりの角のところですね。
この立て看、相当前から立てられています。
大学祭 (10/29~30) の前から立てられていました。
この立て看をめぐって11月に混声合唱団の団長さんとちょっとやりとりをさせていただきました。
そのやりとりが心に残っているので報告させていただきます。
11月というとあの一大イベント 「日本カント協会第41回学会」 を福島大学で開催すべく、
その準備に追われまくっていた頃のことです。
駅から学会会場となるM棟までの会場案内をキャンパスのあちこちに掲示しなきゃいけないなと、
どことどこに何枚貼ればいいかなと視察してまわっていたときのことでした。
こんな光景に出くわしてしまったのです。
「試験場 福島大学」 と書かれた矢印付きの案内板が引っこ抜かれていたのです。
もう一度立てようとあたりを探りましたが、案内板が立てられていたはずの穴が見つかりません。
穴が開いていないところにこの棒を差し込むのはとうていムリです。
もともと刺さっていたはずの穴はどこに行ってしまったんでしょうか?
これはきっと混声合唱団が引っこ抜いて、
その抜いた穴を利用して彼らの立て看を立てているのだろうと推測しました。
この角に立つ案内板というのは会場へ誘導するためにとてつもなく重要ですので、
それが立てられないとなると大問題となります。
パニックになった私は、混声合唱団の顧問の先生に代表者の連絡先を聞き、
先ほどの写メも添付してメールを送りました。
「○○○○さま
人間発達文化学類教授の小野原です。
合唱団の顧問のI先生から連絡先をお聞きしてメールしています。
現在、音楽棟と体育棟のあいだに写真のような、
混声合唱団の立て看が立てられおり、
その脇に「試験場 福島大学」と書かれた矢印つきの案内板が
引っこ抜かれて横倒しにされています。
あれを抜いてしまったのは混声合唱団の皆さんでしょうか?
私は今度の土曜日 (11/12) に福島大学で学会を開くのですが、
駅から学会会場までの道案内のために、
あの矢印付きの案内板を利用しようと思っておりました。
あの位置の案内板というのは人の誘導のためにひじょうに重要なのです。
が、先日現地に行ってみたところ、案内板が抜かれており、
案内板を立てるための穴も見つかりませんでした。
皆さんがあの立て看を立てるためにその穴を利用しているのでしょうか?
もしもそうならば、今度の土曜日だけでも、
立て看を一時どけるか場所を移動するなどして、
あの案内板を使えるようにしていただけないでしょうか?
なにとぞよろしくお願い申し上げます。
万が一、あの案内板と立て看とは何の関係もなく、
混声合唱団のほうで抜いたりした覚えがないという場合は、
疑ってしまって誠に申しわけなく思いますが、
関係ない旨私までお返事いただければと思います。
なにとぞよろしくお願い申し上げます。」
今読んでみると、ほとんど犯人と決めつけたかのような失礼な文面ですね。
これに対してその日の夜に混声合唱団の団長さんから返信が届けられました。
「小野原様
お返事遅くなりまして大変申し訳ございません。
混声合唱団団長の○○○○です。
立て看板の件についてですが、立て看板係に確認したところ抜いてはおらず、
合唱団の立て看板を設置した際には
おそらくまだ案内用の看板は立ったままであったということでした。
たしか福大祭の際、合唱団の立て看板の両脇に他の団体
(どの団体かは存じ上げておりません。申し訳ありません)
の立て看板が設置されていたと記憶しています。
もしかするとそちらの団体が抜いてしまったのかもしれません。
もし案内用の立て看板を立て直す際に合唱団の立て看板が邪魔になってしまうようでしたら、
立て看板をどけるよう指示いたしますので、お申しつけください。
よろしくお願いいたします。
混声合唱団団長
○○○○」
私の失礼なメールに対して激昂するでもなく、ひじょうに丁寧な応答です。
これには私のほうが恐縮してしまいました。
すぐにこちらからも返信を打っておきました。
「○○さま
さっそく丁寧にお調べくださりお返事いただきありがとうございました。
事情はよくわかりました。
だとするとあの辺をもう一度よく調べれば、
案内用看板を立ててあった穴も見つかるのでしょうね。
たしかにあの辺は草がぼうぼうで地面がよく見えない感じでした。
改めて現地を調べてみて、何とか案内用看板を立ててみたいと思います。
立てた上で、それでも混声合唱団の立て看と競合してよく見えないのであれば、
改めて対処法についてご相談させていただくかもしれませんが、
お知らせいただいたご事情の通りであれば、
たぶんお手を煩わせることなくすむのではないかと思っております。
このたびは突然の問い合わせに対してご丁寧に対応してくださり、
誠にありがとうございました。」
この段階でもまだ案内用看板の穴が見つかるかどうか半信半疑の文面ですが、
翌日、明るくなってからよーく探してみたら、草に覆われてまったく見えなくなっていた穴が、
ちょうど一番角のあたりに空いており、そこに無事に案内用看板を立てることができました。
(穴が浅くてグラグラしていたため、今はもっと奥の案内板にガムテープで留められています。)
これにて何とか一件落着です。
学会準備にてんてこまいしているなかで、
案内表示を張り出すだけで何でこんなに人を介さなきゃいけない面倒な問題が発生するんだろうと、
けっこうイライラしてしまっていましたが、
団長さんからの丁寧なメールのおかげでものすごく癒やされました。
そんなステキな団長さんと部員さんたちの定期演奏会です。
ぜひ皆さん、12月28日 (水) は福島市音楽堂でその歌声を聴いてあげてください。
P.S.
このブログを書いているあいだに、ちょうど公演の時間帯の会議開催が決定してしまいました。
残念ながら、オケに続いて合唱団の定演にも行けないようです。
会議室から御盛会をお祈りしています。
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」 を読み返したときは、
これでどんな哲学的対話ができるんだろうかと若干不安になっていたのですが、
よくわからない物語ほど、みんなで意見を出しあうとさまざまな角度から気づきが与えられ、
一人で読んでいたときにはとうてい思いつかなかった問題をたくさん掘り起こすことができました。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。
さて、日程がまるっきりかぶってしまったために、
このブログでご紹介したオケの定演は聴きに行くことができませんでした。
どなたか行かれた方がいらっしゃいましたら、感想を教えてください。
音楽イベントがもうひとつ残っています。
こちらです。
福大混声合唱団の定期演奏会ですね。
来週の水曜日12月28日 (水) です。
これも福島市音楽堂で開催されます。
ぼくの誕生日だけど、会議が入らなければ行きたいのですがはたしてどうなることやら。
ところで、駅から登校してくるとこんな立て看が立っているのを見たことあるのではないでしょうか?
音楽棟と体育棟のあいだあたりの角のところですね。
この立て看、相当前から立てられています。
大学祭 (10/29~30) の前から立てられていました。
この立て看をめぐって11月に混声合唱団の団長さんとちょっとやりとりをさせていただきました。
そのやりとりが心に残っているので報告させていただきます。
11月というとあの一大イベント 「日本カント協会第41回学会」 を福島大学で開催すべく、
その準備に追われまくっていた頃のことです。
駅から学会会場となるM棟までの会場案内をキャンパスのあちこちに掲示しなきゃいけないなと、
どことどこに何枚貼ればいいかなと視察してまわっていたときのことでした。
こんな光景に出くわしてしまったのです。
「試験場 福島大学」 と書かれた矢印付きの案内板が引っこ抜かれていたのです。
もう一度立てようとあたりを探りましたが、案内板が立てられていたはずの穴が見つかりません。
穴が開いていないところにこの棒を差し込むのはとうていムリです。
もともと刺さっていたはずの穴はどこに行ってしまったんでしょうか?
これはきっと混声合唱団が引っこ抜いて、
その抜いた穴を利用して彼らの立て看を立てているのだろうと推測しました。
この角に立つ案内板というのは会場へ誘導するためにとてつもなく重要ですので、
それが立てられないとなると大問題となります。
パニックになった私は、混声合唱団の顧問の先生に代表者の連絡先を聞き、
先ほどの写メも添付してメールを送りました。
「○○○○さま
人間発達文化学類教授の小野原です。
合唱団の顧問のI先生から連絡先をお聞きしてメールしています。
現在、音楽棟と体育棟のあいだに写真のような、
混声合唱団の立て看が立てられおり、
その脇に「試験場 福島大学」と書かれた矢印つきの案内板が
引っこ抜かれて横倒しにされています。
あれを抜いてしまったのは混声合唱団の皆さんでしょうか?
私は今度の土曜日 (11/12) に福島大学で学会を開くのですが、
駅から学会会場までの道案内のために、
あの矢印付きの案内板を利用しようと思っておりました。
あの位置の案内板というのは人の誘導のためにひじょうに重要なのです。
が、先日現地に行ってみたところ、案内板が抜かれており、
案内板を立てるための穴も見つかりませんでした。
皆さんがあの立て看を立てるためにその穴を利用しているのでしょうか?
もしもそうならば、今度の土曜日だけでも、
立て看を一時どけるか場所を移動するなどして、
あの案内板を使えるようにしていただけないでしょうか?
なにとぞよろしくお願い申し上げます。
万が一、あの案内板と立て看とは何の関係もなく、
混声合唱団のほうで抜いたりした覚えがないという場合は、
疑ってしまって誠に申しわけなく思いますが、
関係ない旨私までお返事いただければと思います。
なにとぞよろしくお願い申し上げます。」
今読んでみると、ほとんど犯人と決めつけたかのような失礼な文面ですね。
これに対してその日の夜に混声合唱団の団長さんから返信が届けられました。
「小野原様
お返事遅くなりまして大変申し訳ございません。
混声合唱団団長の○○○○です。
立て看板の件についてですが、立て看板係に確認したところ抜いてはおらず、
合唱団の立て看板を設置した際には
おそらくまだ案内用の看板は立ったままであったということでした。
たしか福大祭の際、合唱団の立て看板の両脇に他の団体
(どの団体かは存じ上げておりません。申し訳ありません)
の立て看板が設置されていたと記憶しています。
もしかするとそちらの団体が抜いてしまったのかもしれません。
もし案内用の立て看板を立て直す際に合唱団の立て看板が邪魔になってしまうようでしたら、
立て看板をどけるよう指示いたしますので、お申しつけください。
よろしくお願いいたします。
混声合唱団団長
○○○○」
私の失礼なメールに対して激昂するでもなく、ひじょうに丁寧な応答です。
これには私のほうが恐縮してしまいました。
すぐにこちらからも返信を打っておきました。
「○○さま
さっそく丁寧にお調べくださりお返事いただきありがとうございました。
事情はよくわかりました。
だとするとあの辺をもう一度よく調べれば、
案内用看板を立ててあった穴も見つかるのでしょうね。
たしかにあの辺は草がぼうぼうで地面がよく見えない感じでした。
改めて現地を調べてみて、何とか案内用看板を立ててみたいと思います。
立てた上で、それでも混声合唱団の立て看と競合してよく見えないのであれば、
改めて対処法についてご相談させていただくかもしれませんが、
お知らせいただいたご事情の通りであれば、
たぶんお手を煩わせることなくすむのではないかと思っております。
このたびは突然の問い合わせに対してご丁寧に対応してくださり、
誠にありがとうございました。」
この段階でもまだ案内用看板の穴が見つかるかどうか半信半疑の文面ですが、
翌日、明るくなってからよーく探してみたら、草に覆われてまったく見えなくなっていた穴が、
ちょうど一番角のあたりに空いており、そこに無事に案内用看板を立てることができました。
(穴が浅くてグラグラしていたため、今はもっと奥の案内板にガムテープで留められています。)
これにて何とか一件落着です。
学会準備にてんてこまいしているなかで、
案内表示を張り出すだけで何でこんなに人を介さなきゃいけない面倒な問題が発生するんだろうと、
けっこうイライラしてしまっていましたが、
団長さんからの丁寧なメールのおかげでものすごく癒やされました。
そんなステキな団長さんと部員さんたちの定期演奏会です。
ぜひ皆さん、12月28日 (水) は福島市音楽堂でその歌声を聴いてあげてください。
P.S.
このブログを書いているあいだに、ちょうど公演の時間帯の会議開催が決定してしまいました。
残念ながら、オケに続いて合唱団の定演にも行けないようです。
会議室から御盛会をお祈りしています。
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