まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

受講生の皆さん、申しわけありませんでしたm(_ _)m

2018-06-13 17:03:53 | お仕事のオキテ
2年ぶりにやらかしてしまいました。
昨日は4限が 「倫理学概説」 で午後2時40分から授業だったわけですが、
ワークシートの採点やプリントの印刷もすませてあり、
3限は空きコマだったので、委員会のお仕事などをバリバリこなしていたわけです。
2時20分頃に、「ああ、まだ授業まで20分あるなあ」 と思い、
緊急のメールに対する返信などを書いていたんです。
ところが、ふと気づくとなんだか頭がボーッとしていて、
今日が何曜日で今が何時なのかよくわからない感じです。
腕時計を見てみるとこうなっています。



「ああ、9時かあ、まだそんな早い時間なんだあ」 と思い、
今日が火曜日だったことを思い出し、だとすると2限が大学院の演習授業で、
4限が倫理学概説だったよなあということも思い出してきます。
と、そこで 「あれ、大学院の演習はもうやったよなあ、ロールズ読んだし」 と思い出し、
もう一度時計を見てみます。



「あれ、これは9時じゃなくて3時だな」
ん?
3時?
4限って何時からだっけ?
3限が1時から2時30分までだから、
10分休んで2時40分からが4限だろ。
で、今何時だっけ?
あ、3時ね。

えええええっっっーーーーーー!!!
遅刻じゃあああっっっ!


どうやらほんの一瞬の隙に爆睡してしまっていたようです。
パソコンのモニターを見てみると、打ちかけていた返信の最後は、
「000000000000000000000」
と意味のない 「0」 が無数に打ち込まれています。
それを見てやっと本格的に覚醒した私は、
大慌てで用意してあった荷物を抱え、教室に向かいました。
3時ピッタリに起きて、覚醒するまでしばらく時間がかかりましたし、
教室への移動時間もありますから (間違えてM1教室に入りそうにもなったし)、
到着したのは3時10分のほんの少し前だったと思います。
教室では大きなため息と笑い声に迎えられました。
大学では30分経っても教員が来ないとその授業は自然休講になるというルールがあり、
みんな時計を見ながら来るのか来ないのかと固唾を呑んでいたようなのです。
「あとちょっとだったのにぃ」 という声も聞こえてきました。
いや、本当に申しわけありません。
もう平身低頭で謝りまくりました。

私なんて第1回目の授業のときに全員に 「教室の倫理」 というプリントを配り、
教員の不完全義務として 「時間を厳守する」 と自ら宣言していたのに…。
不幸中の幸いは完全義務ではなく不完全義務にしてあったことですが、
完全義務に入れなかったのは、授業の終わりの時間をコントロールしきれないからで、
始業時間に関しては遅刻したりせず時間通りに来るつもりですと口頭で補足していたので、
倫理学者自らが遂行的矛盾を犯してしまいました。
本当に申しわけありませんでした。

ワークシートの最後の設問では、教員に対する苦情や要望など自由にお書きください、
とお願いしたところ、やはり厳しいお言葉を多数頂戴しました。

「寝坊はさすがに駄目だと思います。」

「中途半端な遅刻は精神的にきついです。」

休講を望んでいた方もけっこういらっしゃったようです。

「どうしてあと10分寝てなかったんですか。
 あと10分先生が来なければ休講だったのに…」

「先生があと10分程寝ていたら休講になって、私は幸福でした (笑)」

「本来、先生が遅れてくれば、授業は短くなり lucky と感じるのに、
 そこに 『あと数分こなければ休講だった』 と付け加えるだけで
 不幸に感じてしまうのは不思議だなと思った。」

昨日の授業のテーマが 「幸福」 だったので、
幸・不幸の問題と絡めて書いてくれていました。
なるほど、短期的にはその日の授業がなくなれぱ一時的に幸せかもしれませんが、
今どきの大学は休講したらその分、補講をすることが義務づけられていますから、
8月に補講なんてことになっていたら、みんなよっぽど不幸になって、
よりいっそうぼくに対する怒りが増していたのではないでしょうか。
幸・不幸というのはなかなか難しい問題です。
その他、具体的なアドバイスをくれた方もいます。

「目覚ましかけてください。
 30分って割と長いと思いました。」

「先生がおくれそうな時、『今日、おくれまーす』 って
 生徒にメールを出したらいいと思う。」

残念ながらこれらのアドバイスに対しては、
まさか自分寝るつもりはなかったので、あらかじめ目覚ましかけたり、
メールを送ったりすることはできませんでした、とお答えせざるをえません。
眠くてしょうがなくてちょっと昼寝しようと思って昼寝をするときは、
自分でちゃんと目覚ましをかけるようにしているんですが、
今回はまったくそんなつもりはなかったもので…。
ただ今後に向けては、いつ突然睡魔に襲われるともかぎらないので、
昼寝するかどうかは別として常に、
授業の5分前くらいに目覚まし時計がかけておくべきだなとは思いました。
今後、再発防止に努めたいと思います。

反対に温かい言葉をかけてくださった方々も若干いらっしゃいました。

「休める時間はゆっくり休んでください。
 誰でもやらかすときはあるので…。」

「無理をなさらず、休めるときは休んでください。」

「大学の先生もお忙しいと思うので遅刻は仕方ないと思いました。」

「私も眠かったので大丈夫です。
 教員も寝ぼうするとわかって安心しました。」

いやいや、こんな温かい言葉に値するような人間じゃないんです、私は。
いろいろあって疲れがたまっているというのはたしかだけれど、
それが休講したり遅刻したりしていい理由にはなりません。
皆さんの貴重な時間を無駄にしてしまって本当に申しわけありませんでした。
遅刻してしまったせいで割愛せざるをえなかった話に関しては、
このブログ上で補足、紹介しようと思います。
このたびは本当に申しわけありませんでした

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