本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

性と生と制 : 知のコングロマリット#94

2010-03-16 18:39:05 | 知のコングロマリット
sex
石田 衣良
講談社

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Radioheadの音楽を聴きながら読むと非常にいい本です。
昨日のTwitterで取り上げていた石田衣良の『SEX』という短編小説集。焦って結果を追求することも一方で大切だが、生ということに正面から向き合う大切なチャンスとして時間を使いたい、そう想い読んだ。
「きっとセックスだけがほんとうで
 あとの世界が全部嘘なのだ。」
このキャッチコピーに引かれて読んだ本だ。
本を読むとき、それは自分に取って何か迷いや悩みがあるとき。

よく言うと、バタイユが小説を書いたという感じの小説だ。石田衣良氏の他の小説を読んだことがある訳ではないので他言はさけるが、やわらかい筆調で美しい性描写があり、生を性という行為により制する、もしくは解放するということを美しく描いている。

ひとつ美しい文章を共有しよう。
「女の体を通して空や海とつながったと感じるのである。男が世界と繋がる方法など、それだけしかほんとうはないのかもしれない。なにせ男たちの頭の中にはつまらない観念やむような知識ばかりつめこまれているのだ。」

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